今日は箕面市立北小学校の卒業式に出席しました。
高校や中学の卒業式は既に終わっており、私は箕面高校と市立第四中学校の卒業式に出席させていただきました。
今日の北小学校の卒業生は1クラス37名、第四中学校では238名と人数には大きな差がありますが、どちらもその一人ひとりに総ての課程を終えた証として校長先生から卒業証書が授与されました。
(箕面高校では代表が証書を受けました。)
証書を受け取った後に卒業生は唄で感謝や卒業にあたっての気持ちを伝えてくれましたが、ところが最近の曲なのでしょうか初めて聴く曲なので、歌詞を読んで初めて卒業生の思いを感じ取ったところです。卒業生が意外にさらりと歌ってくれた「仰げば尊」などは私にはなじみがあり、かえって重たく感じられます。
この辺りからですね、少し“じ〜ん”とくるのは。
そして卒業生代表謝辞の頃になると式場の中は感極まった雰囲気となり、前を向いていた中学生も次第にうつむき加減に、謝辞の中で先生への感謝の言葉が伝えられるとそれまで卒業生の横でじっと見守ってきた担任の先生の頬にも光るものが。
第四中学校の体育館、ステージの前面を覆う卒業制作は「Departure一歩ずつ前へ」
卒業生自身が自分たちの将来に向け、卒業にあたって思いを込めてつくった大壁画、その言葉のとおりこれからの人生、先はまだまだ長いですが明日から始まる新しい生活、一歩一歩前に向かって歩んでほしいと思います。
「一歩ずつ前へ」
この言葉を他の場面でも中学生から聞きました。
第一中学校の生徒会が岩手県大槌町の大槌中学校生徒会と交流、支援のため現地を訪れましたが、その生徒たちが報告会で口々に語ってくれたのが「まだまだ終わっていない」「今から始まる」「心は一つに」そして「一歩ずつ前へ」です。
訪問にあたって事前にできるだけ現地の学習をし、そして大槌中学校の生徒会とも連絡を取り合っての訪問となったのですが、準備を進める中で彼女たちは次のことを大事にしようと考えました。
現地では僅か2日間の短い滞在、交流でしたが内容は濃かったようです。こちらでも現地の様子がTVなどで報道され、津波による悲惨な状況も画面を通して知ってはいたものの、やはり現地の状況を肌で感じ、同じ中学生から直接話を聞かされると全く知らなかったのと同じであったと言います。
仮設住宅へおじゃましてこちらから持って行ったプランターに、お住まいの方と一緒に花の種を蒔き、その後部屋の中でこたつに入りながらいろんな話を聞かせて貰ったようです。
「元気になって貰おうと大槌町に来たのに、こちらが元気を貰いました」
「1年も経ったので少しはましになっていると思っていましたが一人ひとりの生活は全然改善されていないとわかりました」
「聞かせて貰ったお話しは箕面に帰ってきちんと伝えないといけないと思いました」
今回の訪問にあたって、多くの皆さんやいくつもの団体から大きな賛同と多額のご寄付もいただきました。今はそのかたがたへのお礼と報告に取り組んでいるところです。
先日もご協力頂いた箕面ロータリークラブの例会で報告の機会をいただきました。
大槌町で感じとったことをそのままお伝えする。きっと「きちんと伝えないと」との思いは感じとって頂けたのではないでしょうか。
「きちんと伝える」
先日、姫路文学館で開催中の写真展に行ってきました。東北沿岸部を中心に撮影された復活への記録でしたが、普通、写真展は「会場内写真撮影禁止」が多いのに「どうぞ自由に撮ってください」そして「このことをできれば広めてください」というものでした。
多くの写真の中で目にとまったのがやはり大槌町の写真
ここでもやはり「まだ終わっていない」「今から始まる」「心は一つに」でした。
一年が過ぎたいま、改めて「明日に向かって一歩ずつ前へ」
箕面市では、1月から3月まで「はじめませんか?地域のボランティア活動 〜まずは箕面市役所へ!シニア・ナビでご紹介します〜」統一キャンペーンを実施中です。