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ご存じですか?ジェネリック医薬品

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みなさん、こんにちは。市民部長の千葉亜紀子です。

前回は、国民健康保険制度についてお話しましたが、今回は、「ジェネリック医薬品」についてお話します。 


1.ジェネリック医薬品とは

お医者さんから処方される薬には、同じ成分・同じ効き目で「従来の薬(先発医薬品)」と「ジェネリック医薬品(後発医薬品)」があります。このごろ、新聞やテレビなどで情報提供されているので、このことを、ご存じのかたはとても多くなっています。

 

(この調査は、平成24年1月24日から30日までの間、eモニター(※注)のかたにアンケート調査した結果です。30代〜40代のかたに中心に答えていただいていますので、ご高齢のかたを対象に調査した場合、また異なる傾向が見られる可能性はあると思います。現在、より多くのかたを対象にした調査を行っています。)


2.価格は従来の薬より安くなります!

そして、ジェネリック医薬品を選択すると値段が安くなることも、多くのみなさんがご存じです。ジェネリック医薬品について「知っている」と答えたかたのうち98パーセントが、「値段が安くなる」ことがメリットだと答えておられます。


3.実際に、ジェネリック医薬品を使われているかどうか

しかしながら、実際にジェネリック医薬品を希望されたことがあるかたは、34パーセントで、その主な理由は「勧められないから」「申し出るのが面倒だから」「効果や安全性についての情報が足りないから」でした。

 

 

 

ここで、私自身の例をお伝えしますと、いくつかの診療所に通院をして、最寄りの調剤薬局で薬をもらっています。処方されているのが「ジェネリック医薬品」なのかどうかを、正直あまり考えないでもらっていました。国保年金課の職員に尋ねてみると「医師が最初からジェネリック医薬品を処方する場合もあるので、本人が知らないうちに利用していることはあるのです」ということでしたので、確認してみなくては、と思いました。

そこで、今回、薬剤師会会長の藤本年朗さんにお会いしまして、いろいろと教えていただくことにしました。

 

 

まず、私が調剤薬局でもらっている「おくすり手帳」を見ていただきました。

「おくすり手帳」には、処方された薬の記録があります。私の場合、2種類の薬が記載されていました。

藤本会長  これはジェネリック医薬品ではありませんね。ジェネリック医薬品はきちんと厚生労働省が認めた薬ですので、診察された医師が判断して最初から処方されることもあります。どれがジェネリック医薬品なのかは、薬剤師が薬剤名を見るとわかります。

千葉  なるほど。医師からの処方が従来の薬(先発医薬品)のときに、それをジェネリック医薬品にできるかどうかは、どうやってわかるのでしょうか?

藤本会長  処方せんにはきちんと「後発医薬品(ジェネリック医薬品)への変更がすべて不可の場合、以下に(医師の)署名又は記名・押印」と記載した欄があり、調剤薬局はこの記載を見ながら処方します。この4月からは、この記載が個々の薬ごとに「不可」の場合は押印等が求められるようになりますので、より厳密な確認が必要になり、結果的にジェネリック医薬品が推進されるのではないかと思います。

千葉  わかりました。調剤薬局は、「不可」でないことを確認して、ジェネリック医薬品を市民のかたに勧められるわけですね。そのときは、どんなふうに勧められるのですか?

藤本会長  ジェネリック医薬品は、厚生労働省が効き目や安全性を確認し、従来の薬と同等と認めているものですけれども、有効成分以外の成分は、異なる場合があります。ですから、アレルギーをお持ちではないかなど、十分な聞き取りと説明をしながらお勧めしています。

また、これはジェネリック医薬品に限ったことではありませんが、「重複投与を避ける」「飲み合わせに留意する」といったことが薬による健康被害を防ぐためには大切です。複数の医療機関を受診されていると、医師側ではそのチェックができないことがありますので、「おくすり手帳」を活用しながら、そのかたの病歴をお聞きするなどして、必要があれば医師に連絡し、場合によっては処方の変更もお願いするなどして万全を期しています。

千葉  なるほど。わたしたちも、きちんと「おくすり手帳」を保管して自分自身の情報を適切に薬剤師さんに伝えることが必要なわけですね。よく理解できました!!

 

4.国民健康保険のかたにはジェネリック保険証カバーを作成しています。

市では、このように、医師、歯科医師、薬剤師の皆様にご協力をいただき、ジェネリック医薬品の利用を進めています。国民健康保険の保険証には、今年度からこのようなカバーをお付けしています。ご活用いただきたいと思います。

  


自己負担がお安くなることももちろんですが、そのことはすなわち残りの7割(場合によっては9割や10割)の医療費の軽減にもつながっています。ご自身のためのみならず、社会全体のため、これから先の医療保険制度の維持のためにも大変大切なことです。
どうぞご協力をお願いいたします。

藤本会長、今回はありがとうございました。

これからもいろいろ教えてください! 

※注 eモニター とは?

市では、これまで市政に参加する機会が少なかった市民のかたからも、できるだけ広くご意見を伺い、政策に反映していきたいと考え、市が様々な施策を進めていく中で「市民のかたはどっちが良いと思われるだろう」と迷ったときなどに、インターネットを使って簡単なアンケート形式で登録モニターに問いかけさせていただく取組「eモニター」制度を、平成23年7月から2年間の予定で試行しています。

 



箕面市では、1月から3月まで「はじめませんか?地域のボランティア活動 〜まずは箕面市役所へ!シニア・ナビでご紹介します〜」統一キャンペーンを実施中です。


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