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阪大箕面キャンパス移転へ ~北急延伸の新駅に~

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こんにちは、地域創造部 鉄道延伸・まちづくり政策統括監の柿谷武志です。

今回は、去る6月17日、大阪大学と箕面市が共同記者会見を開催し、新聞やテレビで大きく取り上げられた大阪大学箕面キャンパスの移転についてお知らせします。



●記者会見の内容
平成27年6月17日、大阪大学中之島センターにおいて、大阪大学の平野総長と恵比須理事、箕面市の倉田市長と伊藤副市長による共同記者会見を行いました。



大阪大学と箕面市は、大阪大学の教育研究の発展及び学習環境の向上と、箕面市の活気あるまちづくりを実現するため、大阪大学箕面キャンパス(箕面市粟生間谷東地区)を北大阪急行線延伸に伴い整備される「(仮称)箕面船場駅」東隣(土地区画整理事業予定地内)に移転することについて、本日(6月17日)覚書を交換しました。
また、大阪大学箕面キャンパス移転後の跡地については、箕面市が保有し、大阪大学と連携しつつ、スポーツ施設の整備など有効活用を検討します。
今後、さらなる具体案の検討を進め、平成28年4月の合意書締結をめざします。
 


 

●記者会見に至るまでの経過
 大阪大学箕面キャンパスは、国立大学の一つである大阪外国語大学として運営されていましたが、平成19年に大阪外国語大学と大阪大学が統合したことにより、大阪大学外国語学部のキャンパスとなったものです。現在、大阪大学のキャンパスは、豊中・吹田・箕面・大阪中之島の4か所です。

箕面キャンパスでは、教養課程の学生が豊中キャンパスに吸収され、利用する学生数が減少しただけでなく、豊中キャンパスまで約11キロ、吹田キャンパスまで約5キロという距離の壁が大きく、連携しづらいことから、「いずれは他市のキャンパスに統合されるのではないか」、「箕面キャンパスはなくなるのではないか」、という懸念や噂も統合直後から絶えませんでした。

実際、平成23年1月には、大阪大学総長が公式の場で、「箕面地区で学ぶ外国語学部の修学環境の改善のためにも、外国語学部の吹田キャンパスへの移転の“青写真”を今年前半にはまとめたい」と発言され、その発言は、大阪大学が発行する広報誌「阪大NOW」№122にも掲載され、周知の事実となっていました。

市としては、大阪大学が箕面市内に立地を続けられるのかどうか、その行く末に大きな危機感を抱き、情報収集に努めていました。そうした背景があるなかで、平成26年3月31日に事業化合意した北大阪急行線の延伸により新駅が船場地区にできることから、新駅周辺まちづくりの方向性を模索していたところ、大阪大学の一部から、箕面キャンパスの移転先の可能性として前向きなご意見を伺ったこともあり、その実現可能性について、昨年秋頃から、大阪大学と市の双方で協議を重ねてきた結果、覚書を交換するに至ったものです。


 

●新キャンパスのポテンシャルと効果
箕面新キャンパスは、北大阪急行線の延伸に伴い整備される「(仮称)箕面船場駅」東隣(土地区画整理事業予定地内)に移転することにより、大阪大学と箕面市が共に飛躍・発展する起爆剤となります。

【新キャンパスのポテンシャル】
◇大阪大学は世界トップ10をめざしており、箕面キャンパスの移転は、「世界適塾構想」の柱となるプロジェクトとなります。
◇箕面新キャンパスは、大阪大学の豊中・吹田キャンパスと中之島キャンパスをT字に結ぶ結節点となり、有機的なキャンパス間連携を実現します。
◇大阪大学初めての都市型キャンパスとして、駅前の地域に溶け込んだ新しい魅力あるキャンパスになります。

【大阪大学の効果】
◇大学のグローバル化を推進するための活動拠点となります。
◇周辺の箕面市の施設とも連携し、社会に開かれた大学として、社会・地域貢献機能の強化を行います。

【箕面船場のまちづくりへの効果】
◇学術研究という“文化”そのものがまちの魅力となると同時に、新キャンパス周辺に大学発ベンチャー企業を集積するなど、新たな可能性が広がります。
◇閉じられたキャンパス内ではなく、街なかで常に数百~数千人の学生・教員が活動することで、商業や市民活動の大きな活力となります。

新キャンパスと市施設等のイメージ図



●現キャンパスの跡地活用
現在の箕面キャンパスは、約14ヘクタール(箕面キューズモールの約4倍)の広大な土地であり、本市の市街化区域に最後に残された、貴重なまとまった空間であることから、まずは市で保有し、活用策を検討していきます。

具体的な活用策としては、箕面キャンパスは、豊かな自然環境に恵まれた粟生間谷地区の住宅地と、新たに整えられた彩都地区の住宅地の両方に隣接する位置にあり、これらの周辺環境の良さと、14ヘクタールという特筆すべき広大さを活かすべきであり、これに沿う一つの選択肢として、多くの市民が集う、健康機能と生涯学習機能を兼ね備えたスポーツ施設の整備などが有効と考えていますが、現時点で定まったものではありません。

実際のキャンパス移転が実現するには最短でも5年程度はかかるため、今後、粟生間谷地区の活性化に資する活用策を幅広く検討していきます。


 


●今後の予定
新キャンパスは、北大阪急行線延伸の開通時期を見据えて、平成33年春の開校を目標に、大阪大学と市は現キャンパスの土地建物を財源として活用する整備手法など、さらなる具体案の検討・協議を進め、平成28年4月の合意書締結をめざしています。

 

 

 

 箕面市では、7月31日まで『自治会に入ってないかた・地域に自治会がないかた 今すぐ自治会に加入してください・自治会を結成してください!』の統一キャンペーンを実施中です。


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