こんにちは、公営企業管理者の出水善博です。
平成27年度がスタートし、上下水道事業並びに競艇事業に取り組んで3年目を迎えました。水道事業は、昭和26年4月に給水を開始してから64年が経過、競艇事業は、昭和29年11月11日に大阪競艇場(大阪狭山市)での初開催から数えて60年が過ぎました。今後も、それぞれの事業計画を着実に推進し、引き続き安定的・持続可能な経営を図ってまいります。
それぞれの事業開始時期
水道事業は、箕面町時代の昭和25年4月に箕面町議会において上水道の町営化が決定、「箕面・西小路地区」に深井戸を水源とした水道施設を整備、昭和26年4月から給水を開始しました。また、北部の止々呂美地区は、昭和34年に下止々呂美地区、昭和42年に上止々呂美地区において給水を開始しています。箕面市で最初に給水を開始してから64年が経過し、全市域において安全な水をお届けできている状況です。
昭和30年頃の水道管敷設工事の様子
下水道事業は、昭和42年に整備に着手し、昭和62年度末には市街化区域の汚水整備をほぼ完了し、平成12年度には、止々呂美地区の汚水整備が完了し、下水道普及率は100パーセントとなりました。生活環境の改善のため都市基盤である下水道整備に全力を注いできた結果、全国的にもいち早く下水道汚水整備が完了しました。家庭から流される台所や洗濯、お風呂、トイレなどからの汚水を集めて処理し、きれいな水に戻してから川や海に流し、美しい自然環境を守っています。
(更正前) (更正後)
競艇事業は、船舶関係事業をはじめとする様々な公益事業の振興や地方財政の改善を目的としたモーターボート競走法が昭和26年6月18日に制定され、昭和29年11月11日に、当時の箕面・豊川競艇組合主催により、現在の住之江競艇場ではなく大阪競艇場(大阪狭山市)で開催されました。それが、狭山池の干ばつ水不足等から、昭和31年箕面市が誕生した同じ年に、現在の住之江競艇場に移転しました。大阪競艇場での初開催から数えて60年が過ぎました。これまで競艇事業からの収益金は、昭和33年に800万円を一般会計に繰出して以降、連続して繰出し、累計で約1465億円となっています。
それぞれの事業計画概要と進捗状況
上下水道事業と競艇事業、これらの2つの事業には、それぞれ安定的・持続可能な経営を図るため、上下水道事業には「箕面市上下水道事業経営改革プラン」、競艇事業には「競艇事業経営安定化に向けた基本方針」が策定されています。
平成24年2月に策定した「箕面市上下水道事業経営改革プラン」では、給水するための経費を利用者の皆さまからの料金で賄っていくためには2億3700万円の削減が必要と見込み、そのための人件費、支払利息や物件費の削減策を提起しています。今後とも料金値上げを行わず、施設や管路の耐震化・更新事業を確実に実施するための資金を確保するためのプランです。
具体的には、水道事業は(1)現行料金の範囲内で料金回収率100%をめざす、(2)建設改良費を6億円確保、下水事業は(1)経費回収率100%以上の堅持、(2)建設改良費(流域下水道負担金含む)を10億円確保、という目標で取り組んでいます。
【水道事業の料金回収率】
【下水道事業の経費回収率】
もう一つは、平成23年3月に策定した「競艇事業経営安定化に向けた基本方針」では、「安定的な収益の確保」を基本方針に(1)全国的な課題・施策の検討・推進、(2)本場への来場促進・本場の活性化、(3)本場以外の売上向上策の充実、(4)損益分岐点の改善、という4つの重点施策を定め、この間、具体的には「ミニボートピアりんくう」「ミニボートピア大和ごせ」「ボートパーク住之江」の設置などの売上向上策と併せて経費削減等の課題に取り組むとともに、平成26年度から地方公営企業法の全部を適用しました。
「上下水道施設整備基本・実施計画」を策定
今後、上下水道施設や管路の老朽化に伴う大規模な更新が必要となる時期を迎える中、計画的かつ効率的・効果的に上下水道施設や管路の耐震化・更新を実施できる具体的な実行計画として、概ね20年先(平成27年度~平成46年度)を見据えて「上下水道施設整備基本・実施計画」を策定しました。
水道事業については、「施設の配置・配水区域の見直し」や「システムの機能強化」、「施設・管路の計画的な更新」を整備方針とし、具体的には、1.施設の統廃合、2.配水区域再編成に伴う管路整備、3.受水・送水機能の強化、4.配水機能の強化、5.施設・管路108㎞の更新・耐震化、を整備内容としています。なお、事業費は20年間で162億円を見込んでいます。
【20年間の整備費用】
下水道事業については、「国からの交付金を活用」「長寿命化対策による計画的な施設更新」「下水道システムの機能強化」を整備方針とし、整備財源を確保するため国の交付金支援制度を最大限活用することとし、老朽化対策については「長寿命化支援制度」、耐震化については「総合地震対策事業」を活用します。なお、事業費は20年間で184億8千万円を見込んでいます。
【20年間の工事予定延長(単位:㎞)】
【20年間の整備費用】
今後は、これらの工事の実施にあたって、水道水の一時的な断水や車両の通行規制など、市民の皆さまにご不便をおかけすることとなりますが、事前の周知をしっかりと行い、ご理解、ご協力をいただきながら、市民生活への影響を最小限に抑えられるよう努めてまいります。ご近所で工事等を行う場合は皆さまのご理解と協力をよろしくお願いいたします。
平成27年度予算概要
上下水道事業の予算概要は、「上下水道事業経営改革プラン」に基づき着実な経営改革を進め、水道事業で約2億8千8百万円の黒字、下水道事業で約1億6千4百万円の黒字を見込んでいます。また、施設や管路の老朽化に伴う更新については、3月に策定した「上下水道施設整備基本・実施計画」に基づき計画的な更新投資を行っていきます。
競艇事業は、ボートレース業界最高峰の「SG第30回グランプリ(賞金王決定戦)」を3年ぶりに主催するなどで収益7億1千1百万円を見込み、一般会計への繰出金は、6億円を予定しています。
【3年前の「SG第27回賞金王決定戦競走」】
賞金王決定戦 優勝戦1マーク
ウイニングラン
表彰式(左は南明奈さん)
箕面市では、7月31日まで『自治会に入ってないかた・地域に自治会がないかた 今すぐ自治会に加入してください・自治会を結成してください!』の統一キャンペーンを実施中です。