こんにちは 子ども未来創造局の大橋です。
1月17日 阪神・淡路大震災から20年の節目を、昨日3月11日には東日本大震災から4年を迎えました。
市役所には、阪神・淡路大震災当時の話を親や祖父母から聞いたり、学校で学んだけれども、実際には知らない職員もすでに採用されています。
この2つの大震災、多くの尊い命、住み慣れた街並み、そして私たちの大切なものを一瞬にして奪い去りました。
今を生きる私たちがすべきことは、2つの震災を風化させることなく、鎮魂の気持ちを持ち続け、ともに支え合い助け合ったことを忘れないこと、街の再生のための取組や学び得た知識を大切にすること、そして何より2つの震災の教訓を忘れることなく、地域や世代を越えて伝え続け、次なる大災害に備えていくことではないかと、強く感じました。
あらためて、無念にも2つの震災の犠牲となり亡くなられたかたがたに、心より哀悼の誠を捧げます。
さて、今年度も残すところ僅か。今、市役所では来年度予算を決める大切な議会が開会し、市長から「施政及び予算編成方針」が示され、これに対する各会派からの代表質問が今月5日と6日に行われました。
また、9日には教育委員会の事項について審議する文教常任委員会が開催され、様々な議論が交わされました。
今回のブログでは、来年度に向け、教育委員会が議会にご提案している主な予算案について、概要をご報告させていただきます。
〇4月から始まる英語教育 【当初予算要求額 63,728千円】
国では、平成32年から小・中学校での英語教育の拡充強化等の検討がされていますが、本市では、子どもたちが自然に英語に親しみ使える英語を身につけるため、国に先駆けて、今年4月から全市立小・中学校の全学年で英語の授業を毎日実施します。
英語教育の実施にあたっては、「語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)」を活用して、英語を母語とする外国人の英語指導助手を現在の7名から約3倍の20名に増員し、全小・中学校に配置するため、予算案を3月議会に提案しています。
小学校では、視聴覚教材やDVD教材、電子黒板を活用し、授業を行います。小学1・2年生は15分授業を週5日毎日行い、小学3年生以上は15分授業を週4回と45分授業を週1回、あわせて週5日毎日行います。
なお、45分授業では、担任の先生と英語指導助手による指導を行い、子どもたちが英語を楽しむだけでなく、異文化を肌で感じ、興味・関心を持ちことができる授業をめざします。
また、中学校では、現行の英語科の授業と新設する「英語コミュニケーション科」の授業をあわせて、50分授業を週5日毎日行い、リスニング力やスピーキング力等を高め、英語コミュニケーション能力を伸ばします。
授業時間の確保は、小学校では、休憩時間の短縮などによって、これまで読書活動などを行っている朝の15分の時間帯に加え、新たに5限目開始前にも15分の時間帯を設定し、いずれかで15分の英語活動を行います。
(なお、今までより、5分から15分程度下校時間が遅くなる学校があります。)
3・4年生の45分の英語活動は、現行時間割の中で学校裁量により活用できる時間で対応し、5・6年生の45分の英語活動は、これまでの外国語活動の時間を活用します。
中学校では、教育課程特例校制度を活用し、各学年、総合的な学習の時間から英語コミュニケーション科の授業時間を確保します。
また、来年度予算には、英語によるスピーチコンテストの開催経費なども盛り込まれています。
(第六中学校では、3学期に受験の合間をぬって、3年生による英語によるスピーチコンテストが開催されました。この写真は、その時の様子です。)
〇学生サポーター等による学習支援 【当初予算要求額 11,227千円】
不登校や不登校傾向、病気による長期欠席、その他経済的困窮家庭等により学習支援を必要とする児童・生徒を対象に、学生サポーター等をご家庭や学校などに派遣し、学習を中心とした支援や登校・外出支援等を行い、児童・生徒の登校の再開、不登校の防止、学力保障等を行います。
支援は、保護者や学校の求めに応じ、コーディネーターが随時面談を行い、支援内容を検討のうえ、毎週1回程度(1回90分)を基本に学生サポーター等を派遣して、必要な支援を行います。
支援開始後も定期的に支援内容や児童・生徒の状況等について、コーディネーターが学校等に報告し、支援内容の再検討など連携を図ります。
〇いじめ防止対策の強化 【当初予算要求額 285千円】
本市では、いじめ防止対策推進法に基づき、いじめの防止・早期発見等を行い、いじめのない学校をめざし、いじめ・体罰のほか児童・生徒の教育に関して生じた問題の調査等を行うため、「箕面市いじめ防止対策推進協議会」を設置します。
同協議会には、いじめ、教職員による体罰、その他学校教育活動等に起因して児童・生徒や保護者の間で発生する諸問題について、その原因はもとより、学校や教育委員会の対応が適切であったかを調査・把握し、助言・指導を行うための「いじめ問題等調査部会」を設置します。
また、児童・生徒の生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがある場合や、相当の期間学校を欠席することを余儀なくされている疑いがあるときなど重大事態が発生した場合、「いじめ問題等調査部会」とは別に、「重大事態調査部会」を市長が設置することができるようにします。
これらのほか、彩都の丘学園の増築に向けた経費や、病児保育の実施にかかる経費など新たに提案されています。
先日の天声人語に、子どもたちの世界を海に例えたお話が掲載されていました。海の表面だけを見ていたのでは、水面下で起こっていることが分からない、子どもたちの世界も表面上では穏やかかもしれないけれど、見えないところでいろいろな事が起こっており、私たち大人は、そのことに目を凝らし、聞き耳を立て、アンテナを張らなければならないという内容だったと思います。
また、一方で子どもたちの世界を海に例えるならば、子どもたちの未来は海のごとく奥深く、未だ見ぬ深海に眠る豊富な資源のごとく、無限に広がる可能性に満ち溢れているのではないでしょうか。
明日13日は中学校6校と小中一貫校2校の卒業式です。
卒業を迎える生徒の皆さん、ご卒業おめでとうございます。
NHKの連続ドラマ「花子とアン」の卒業式の1シーンでブラックバーン校長先生が生徒に送った言葉の一節を英文とともに紹介し送ります。
Life must improve as it takes its course.
人生は進歩です。
Your youth you spend in preparation
若い時代は準備の時であり、
because the best things are never in the past,
最上のものは過去にあるものではなく、
but in the future.
将来にあります。
I hope that you pursue life,
and hold onto your hope and your dream
until the very end of the journey.
旅路の最後まで、
希望と理想を持ち続け進んでいくものでありますように。
箕面市では、3月31日まで『明日くるかもしれない大災害!今すぐ始めよう!家庭の備え』の統一キャンペーンを実施中です。