こんにちは、農業委員会の吉田です。
昨年の写真です
今年の紅葉は早い、という方もいれば
雨が多かったので葉先が縮まずきれい、という方もいて
さて、どうでしょうか。
いずれにせよ、ようやく色づき始めたかなと思いますが、ちょうどいい時期に紅葉狩りに行けるのはまれで、先日一足先に紅葉が始まった氷ノ山に登ってきました。
兵庫県と鳥取県の県境に位置するこの山は、標高1,510m。
両県側とも複数の登山コースがありますが、この日は兵庫県側の福定から。
小さな子どもにさっさと抜かれながら必死の形相でようやく稜線にたどり着いて、見上げる山頂の遠いこと。
ヒーコラヒーコラ、もうあかんという時は写真を撮っているふりをして、後続に抜かれながら一休み。
稜線から山頂に向かうあたりはブナの天然林が続く気持ちのいい山ですが、少し遅かったかもしれません。
それでも、箕面とはまた違った景色を見ながら山頂で食べるラーメンは美味しくて、リフレッシュした一日でした。
さて、先日、大阪府農業委員大会が行われ、来年の通常国会において法制化される一連の農業委員会制度・組織改革に関して次のように要請していくことが決議されました。
その内容は、「地域にとって公共的な財産とも言える農地について、その適正な利用及び管理を行いつつ、今日的な政策課題に応えるためには、市町村農政担当部局のみならず、農業者が主体となった農業委員会の役割が重要である。しかしながら、政府が6月に決定した「農林水産業・地域の活力創造プラン」の改訂、「規制改革実施計画」等においては、農業委員会について、意見の公表等の法令業務からの削除、議会・団体推薦の廃止、都道府県農業委員会議等の見直しなどが盛り込まれている。この改革が、農村現場に不安と混乱をもたらさないよう、下記のとおり強く要請する。」とし、大きく以下の6項目にまとめられています。
1.農業委員等の選任
農業委員等の選任にあたっては、地域の農業・農地に精通した農協等農業団体の代表を選任することができるよう法律に明記し、「農地利用最適化推進委員(仮称)」については、地域の実情に応じて弾力的に設置することができる旨、規定すること。
2.意見の公表等の法定化
「意見の公表、行政庁への建議、諮問答申」は、法による農業者の一般的利益を代表する制度規定であり、これを法制上削除することは、農業者の代表機能や農政推進上から大きな問題であるので、これを堅持すること。
3.都道府県農業会議の認可法人としての位置づけ
農業会議は、農業委員会に対する助言と農地転用許可処分のチェック機能を果たしていることから、法令上これが可能となるよう、引き続き、法に基づく都道府県知事の認可法人として位置付けること。
4.交付金等の確保
農業委員会・都道府県農業会議等が法に規定する事務を行うにあたっては、原則として、全額、国による義務的経費の対象とすること。
5.農業生産法人要件
異次元の金融緩和政策などで、農地の投機目的取得等の懸念が高まっていることから、更なる農業生産法人要件の緩和は行わないこと。
6.組織・制度改革等の検証
農協、農業委員会等改革によって、農業者の所得がどの程度向上したかや、農業・農村がどの程度活性化したかについて毎年、検証・公表し、必要に応じて政策の方向を修正すること。
全国の各農業委員会においては、今後、地元選出国会議員に要請活動を行っていくことになりました。
一方、広大な水田地帯を抱える他府県では、水田営農継続に対する危機感がひっ迫し、より熱気を帯びた大会となっているようです。
平成26年産米の収穫量はほぼ平年並みということで、米農家に支払われる概算金は大幅に引き下げられました。
昨年の在庫が残る中で各県のJA系統(農協)は共同計算赤字のリスクを回避したい、という思惑が働いたものと指摘されています。
概算金とは、JAにコメの販売を頼んだ農家に対し、コメを引き取った直後に支払うもので、いわゆる「前払金」と考えられるものですが、報道では、各県とも前年度産比2千円~3千円程度の大幅な引き下げとなっていて、民間在庫量が過剰基調にあり、H26産米が豊作基調と見られてきたことが背景にある、とのこと。
概算金は仮渡金であり、農家には販売の見通しが立った段階で流通経費などを除いた額が追加で支払われますが、概算金の水準は、相対価格に連動することから、販売努力で相対価格水準を維持できなければ農家収入の減少に直結し、2千円~3千円もの大幅な価格下落では、再生産や稲作継続が困難との声が強まっている、と結んでいます。
農水省発表資料から作成
相対価格とは、産地の全農県本部が米卸などに示す取引のベースとなる価格をいいますが、消費者からすると美味しいお米が安く食べられるというのが一番いいわけで、米価格の低下はむしろ歓迎されることだと思います。いわゆる保護施策によって米価格は高止まりになっていたのであって、ようやく品質競争と価格競争のバランスがとれてきたと歓迎する意見もあります。
ようするに米の受給バランスが取れていないにもかかわらず、保護施策によって価格は高止まりになっていたところ、ここへきて価格を支えきれずに一気に低下したということでしょうか。在庫を抱える中で、さらに生産を続ければかつてのように米余りがどんどん進むことになるため、国も主食用から飼料用米へ転作した農家への補助を強化していますが、TPPの決着如何によっては飼料米を必要とする畜産農家の経営自体成り立たないことも想定されます。
農業者や農業関係団体がTPPに強く反対しているのは輸入米価格との直接対決以外にも、こうした背景があるからで、年内決着がなくなった交渉がどのように進展していくのか注視する必要がありますが、米農家に対して手厚く保護していくという施策は今後考えにくいと思われます。
水田営農を安定継続していくためには、やはり国が進める大規模農家への集積が必要で、美味しい日本米はたとえ安価に外国米が輸入されてきても十分競争に耐えうることができ、むしろ輸出産業としても有望であるという考えもある中で、国家を形成する根幹となる食料を生産する農業の保護という大きな問題もあり、農業者のための行政組織である農業委員会としては冒頭の要請活動に掲げられた6点をしっかりと要請していく必要があると思います。
話は変わりますが、才能というのは確かにあるもので、先日ある展覧会のポスターを考えることがあり、イメージはできたものの絵が描けない。そこで誰かおらんか?ということで、たまたま目の前にいる食育の栄養士 I さんが上手というのでお願いしました。
参考イメージとして渡したのがこれ。
写真展のポスターのため、カメラを首にさげて、そのカメラが後ろになびいてるように、と注文をつけたところ描いてくれたのがこれ!
ははぁ、これもパソコンで描いたそうですが、なんでこうなるの?
なんともはや、才能というのはあるところにはあるものですねぇ。
この展覧会。
約100点の作品が展示され、「箕面」を撮ったものも20点ほど含まれます、とさりげなく宣伝を・・・。
ご招待作者として、倉田市長さんにも出展していただきます!
さて、箕面市では来年度から小学校でも毎日英語の授業を行うことになりました。
そこで古い話になりますが、私も英語にまつわる話をいたします。
それは中学生の時のお話で、当時第二中学校に〇沢という先生がおられました。
担当は英語で、最初の授業の時に教室に入ってくるやいなや(正確にはドアを開けると同時に)、ベラバラヴァアヴァ~っといきない英語でまくし立てられました。
私たち生徒の度肝を抜く、という作戦だったのでしょうが、こちらも中学生。
そう簡単に相手の手にはのりません。
ふん、という態度をとったのが、いまから思えば私から英語を遠ざけた大きな理由の一つだったのではないでしょうか。
素直に、わぁすごいっ!とできたなら、今頃ゴルゴ13並に数カ国語を操っていたかもしれないものを、誠に残念なことをしました。
まぁそれだけインパクトのある先生でしたが、後日の授業で「絶世の美女」の話になり、その先生はエリザベス・テイラーこそが絶世の美女というふうに話されました。
すると日本語ならわかるクラスの皆は笑いました。
するとO先生は怒りました。
「あなたたちは彼女を知っているのですかっ!」
「じゃあ、他に誰が美女か知っているなら言ってみなさいっ!」
なにも怒らんでもよろしいがな、という生徒は勿論おりませんで、シーンとした教室でリズ(美女の方の彼女は通称リズと呼ばれていた)に似せた眉を三角にしながら、彼女がいかに美しくスクリーン上で一世を風靡したかということを得得と話されました。これは正直、おもしろかったです。
当時、少しだけオマセだった私はスクリーンという映画雑誌も見ていたので彼女(もちろん美女のほう)を知っておりました。
そして、ちょうどその頃発刊されたロードショーという映画雑誌の創刊号も購入していました。確かその表紙はカトリーヌ・ドヌーブだったと思いますが、その美しさに驚いた、というか表紙が美人だったので買ったようなものでした。
話を戻して、O先生がリズの他に?と言われたとき「確かにリズは一世を風靡しましたが、最近ではやはりカトリーヌ・ドヌーブ」ではないでしょうか。」と言えばよかったのか悪かったのか、こましゃくれた子どもと思われるのもいやだったので黙っていた結果、「知らないなら笑うな!」と言い放された言葉だけがむなしく教室を漂ったのでした。
いま思えば、子どもたちが英語嫌いになる理由はごくごく単純な出来事で・・・、かもしれません。
で、そのカトリーヌ・ドヌーブが日本のテレビCMに出ていたのを覚えておられますか?
そして、流れる音楽は「ある愛の詩」などを作曲した映画音楽の巨匠フランシス・レイ。
そして、なぜかレコードを買った私。
さすがにフランシス・レイ。彼女に負けないくらい美しい曲ですが、彼女については当時子ども心に左目にかかった髪の毛が邪魔に思え、いまでもそう思っています。やはり子どもの頃の心象は大人になっても消えないようで・・・。
さて、いよいよ紅葉が始まりますが、今年はどんな様子をみせてくれるのでしょう?
ところで皆さんは、朝テレビを見られますか?
私はだいたいNHKの「おはよう日本」という番組をつけっぱなしにしていますが、ひょんなことからその番組のHPを見ることがありました。放送内容の概要や出演者のブログとともに、出演者プロフィールというコーナーがあります。
今は番組でスポーツコーナーを担当している大阪出身の西堀裕美アナウンサー。思い出の町は当然ながらふるさとで前任地の大阪。そして、お気に入りの場所は「紅葉の名所としてにぎわう箕面山」と掲載されています。(西堀アナウンサーのプロフィールはこちら(外部リンクです。http://www.nhk.or.jp/ohayou/cast/nishibori.html)
なんとなくうれしい話ではないですか。
続いて、こんなニュースもありました。
伝統銘菓「もみじの天ぷら」が海外で話題に “日本人は理解し難いものを食べる…”
日本のニュースについて「海外からはどう見えているか?」を報道するNewSphereに掲載されています。
大阪の箕面市発祥の「もみじの天ぷら」と明記され、役行者うんぬん・・・と。
日本人は落ち葉を食べる、理解しがたい、という一方で自然を愛でる感覚に共感などとも。
作り方まで書いてあるのはご愛敬のように思いますが、元ソーズ記事のタイトルはEating Deep-Fried Maple Leaves Is Big In Japan。
NewSphereでの同記事はこちら(外部リンク、日本語です。http://newsphere.jp/national/20141013-1/)
さあ、今年の紅葉にはまだ少し早いので、昨年の様子を。今年はもっといい絵をみせてくれるといいですね。
最後に、今月の一枚。
芦原池に映った月の姿・・・。申し訳ない、はっきり申し上げて失敗作です。
古来、月の観賞は湖面に映った影を楽しむもの、というので少しシャレてみることにしましたが・・・。
というのも、お隣、池田市の逸翁美術館で -新館開館5周年記念「月を愛でる-うつろいと輝きの美-」- が開催されていて、電車等に掲げられているポスターが印象深く引き寄せられてしまいました。
そして思いがけず、ここでも箕面に出会いました。
国立民族博物館から貸し出された琵琶の銘が「箕面」、保延4年(1138)といいますから平重盛が生まれた年の作品ということになります。
「 空にかかる満月と、雄大な瀧、鹿を描いた「箕面秋景図」とでも言うべき絵が描かれている。 」 と、解説に・・・。
同展覧会は、11月24日(月・祝)まで開催されています。
ではまた次月、ありがとうございました。
※小さな写真は左クリックすると少し大きな写真が開きます。
箕面市では、3月31日まで『明日くるかもしれない大災害!今すぐ始めよう!家庭の備え』の統一キャンペーンを実施中です。