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だまされたら、あきませんよ 高齢者をだます悪質詐欺

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こんにちは。健康福祉部長の小野啓輔です。

先日の出来事です。
箕面市内のご長寿高齢者を訪問するため、市長車に同乗する機会がありました。
そのとき、倉田市長が、自分の携帯の留守番電話を聞いていました。
留守電からは、どこかで聞いた声が流れてきました。

「もしもし~  にしかわ きよしですぅ~・・」

なんと、あの西川きよし師匠の声ではあ~りませんか。
しかも、よく芸人さんがものまねしている「にしかわ きよしですぅ~・・」
そのままの言い方を、ご本人の肉声で聞くことができ、
「お笑いファン」の私は、とても感激しました。

実はこの留守電、先般、西川ヘレンさんが、「悪質詐欺商法被害」を
防止するため、タッキー816 みのおエフエムで放送するラジオCMに
出演ご協力をいただいたことについて、箕面市長からのお礼の電話に対する
返礼のお電話を西川きよしさんからいただいたものでした。
留守電は、かなり長い時間録音されており、市長が声をかけたこと、
西川ヘレンさんに様々な気配りをされたことなどなど、
実に丁寧に丁寧に、お礼の言葉を繰り返しておられました。
西川きよしさんのお人柄が良く表れた留守電でした。

実るほど こうべを垂れる 稲穂かな

そんな言葉を思い出した、貴重な 1 日でした。

で、今日のテーマは、高齢者をだます悪質詐欺です。

 

タッキー816 みのおエフエムのヘレンさんのラジオCMについては、
こちら と こちら。


●増える巧妙な詐欺事件

還付金詐欺、オレオレ詐欺、送りつけ商法、強引な訪問買取りなど、
悪質詐欺商法の手口はますます多様化・巧妙化しており、
とりわけ、高齢者の被害が増えています。

犯人や悪質業者は、言葉巧みに 「お金」 「健康」 「孤独」 などの不安をあおり、
親切にして信用させ、年金や老後のための貯蓄などの大切な財産を
狙ってきます。 特に高齢者は自宅にいることが多いため、
電話勧誘や訪問販売、訪問購入による被害が多く発生しています。
高齢者に多いトラブルの事例や手口を知り、被害に遭わないようにしましょう。


●手口その1 還付金詐欺

大阪府内では、「振り込め詐欺」 の被害が多発しています。
「振り込め詐欺」 とは、電話やはがきなどの文書などで相手をだまし、
金銭の振り込みを要求する犯罪行為です。
還付金詐欺、オレオレ詐欺、架空請求詐欺、融資保証金詐欺の 4 つを
総称して、「振り込め詐欺」 と言います。

特に大阪人は、還付金詐欺に弱いと言われています。
箕面市内でも実際に被害に遭われたかた、遭いかけたかたが何人もおられます。
つい先日も、箕面市内で実際の被害が発生しました。
不審電話に関して箕面市役所へ寄せられたご相談件数は、
平成26年10月6日現在 170件で、
市が把握している被害総額は合計 8件で約 800万円に上っています。

還付金詐欺とは、市役所や税務署・年金事務所などの公的機関の職員に
なりすまし、「医療費を払いすぎていますから返金します。」
「税金を還付します。」 などと言ってだまし、金融機関等の ATM を操作させ、
被害者が気付かないまま犯人側の口座に現金を振り込ませる手口です。

「携帯電話」 を持って 「ATM」 へと言われたら、
それは間違いなく還付金詐欺です。
ATM 機を操作して、あなたの口座に現金が振り込まれることは絶対にありません。
市役所等の職員が ATM の操作方法を教えることも絶対にありません。

(手口の流れ)

犯人らは、市役所職員、年金事務所、税務署員などを装って
電話をかけ、 「医療費」 「保険料」 「税金」 などが還付されます等、
払いすぎたお金が返還されるかのように偽ります。
「今日が手続きの締め切りです」 などと巧みにだまします。
                          ↓
銀行・コンビニ・スーパー・ショッピングセンター等にある現金自動受け払い機
(ATM) のある場所に行ってそこから電話をするように誘導します。
                           ↓
被害者がATMのある場所に行ってそこから電話をすると
                           ↓
「今から言う番号に電話してください。」
「私の指示通りに ATM を操作してください」 等と
言葉巧みにATMを操作させます。
お金が還付されるものと思いながら操作しても、実際は本人が気づかないうちに
他人 (犯人) の口座にお金を振り込んでいます。

 

(被害に遭わないために)

○ 「私は、お金がないので大丈夫」 という思い込みを捨てましょう。
○ 「お金を返します。」 と言われても、一度は電話を切って、相手の言った
    電話番号を鵜呑みにせず、再度、親族や正式な公的機関の窓口に電話を
    かけ直して事実を確認するなど、必ず誰かに相談しましょう。
○ 身近な人に相談できない場合は、最寄りの警察や市役所など
    信用できるところに相談してください。
○ 多額の入出金はATM 機ではなく、金融機関の窓口で行い、
    少しでも不審に思ったら、金融機関職員に直接相談してください。

(還付金等詐欺を見破るポイント)

犯人は、
○ 市役所職員、社会保険庁、年金事務所、厚生労働省などの職員を名乗ります。
   税務署員、大阪府職員、警察官、銀行員を名乗ることもあります。
○ 主に 「03 番号」や 「0120 番号」に折り返し電話するよう指示します。
  (携帯電話や「06 番号」もあります。)
○ ATM 機で医療費や保険料、税金等の還付金を受け取るように指示します。

これら 3 つの内、どれか 1 つでも該当すれば、詐欺の可能性が高いので、
すぐに警察や市役所に相談してください。

 

箕面市の還付金詐欺に対する注意喚起のページは、こちら。

(最近の手口)

今年度は、消費税率の引き上げに際し、「臨時福祉給付金 (簡素な給付措置)」や
「子育て世代臨時特例給付金」 が支給されることになり、
市役所で申請受付がされています。
厚生労働省では、「臨時福祉給付金 (簡素な給付措置)」 について、
市役所や厚生労働省の職員を装い、手数料を振り込ませる 「振り込め詐欺」 等の
犯罪防止を呼びかけています。
市町村や厚生労働省などが、臨時福祉給付金 (簡素な給付措置)や
「子育て世代臨時特例給付金」 を支給するために、
手数料の振り込みを求めることは絶対にありません。
家族構成や口座番号等の情報を電話で照会することもありません。

厚生労働省 「臨時福祉給付金を装った振り込め詐欺等の犯罪防止」 へのリンクは、
こちら。


●手口その2 オレオレ詐欺

電話を利用して、親族、警察官、弁護士などを装い、親族が起こした事件や
事故に関する示談金などを名目に現金を預金口座に振り込ませる方法で、
被害者は高齢の女性が多いのが特徴です。
孫などになりすまし、「交通事故に遭って入院した。至急、治療代を払って!」
「会社の女性との間に子どもができた。示談に数百万円いる。」
「友人の保証人になった。今日が返済期日で、払わないと返済金が
膨れあがってしまう。お金を振り込んで。」 などと言って、
お年寄りから現金をだまし取ります。
「母さん助けて詐欺」 「ニセ電話詐欺」 「親心利用詐欺」 など、手口の変遷に
より、呼び方も多様化していますが、手口はますます巧妙化しています。

あるブログで紹介されたストーリー完璧な巧妙手口は、次のとおりです。

午後3時。実家に 1 本の電話が入る。

「あ、お母さん、俺だけど」
「どうしたの?」
「電車の中に鞄忘れちゃってさ」
「あら! それは大変!」
「だから今、取引先の携帯借りて電話しているんだよ」

※この時点で、自分の息子 (私の兄) と疑う前に、「鞄を忘れた」 というエピソードに
   意識が向いてしまう。しかも、かかってきた電話が取引先からの電話で
   「非通知」 という事情にも、納得してしまう。

「で、俺、今、携帯ないからさ。もし、忘れ物の連絡が家にかかってきたら、
  対応してくれない?」
「はいはい、わかりました」

※ここで電話は切れる。
   そして、10分後、今度は東京駅の拾得物担当から母に電話が入る。

「えー、東京駅の拾得物担当のものですけども」
「はいはい」
「先ほど、鞄が東京駅で見つかりました」
「それは良かった!」
「で、一応、私の手元に免許証があります。まずは本人のものかどうか
  確認するために、名前と住所を確認させてください」
「わかりました」
「では、まず息子さんのお名前は?」
「竹内●●です」(兄の名前)
「住所は?」
「●●●です」
「一応、名刺もありますので、会社名も聞かせてください」
「はい。□△会社に勤めています」
「わかりました。これは確かにあなたの息子さんのものですね。
 では、本人と連絡が取れましたら、東京駅の拾得物の引き取り所まで
 取りに来るよう伝えてください」

※この時点で、すべて兄の情報を詐欺の相手に母親が伝えることになる。
  そして、さらに10分後。再び兄の名前を語る者から連絡が入る。

「もしもし、駅から連絡あった?」
「あったあった。今、あったよ。東京駅から」
「おー、良かった! 助かったよ。ありがとう! 今から取りに行くよ」

※また、電話が切れる。
   そして、さらに10分後。再びニセ兄から電話が実家に入る。

「お母さん……やばいことになったよ」
「どうしたの?」
「鞄の中を確認したらさ、取引先に渡す予定だった小切手だけが
 抜き取られているんだよ」
「ええぇ!」
「まずいなぁ……今月中に振り込まなきゃいけないお金なんだよ」
「あらぁら!」
「俺のお金を引き出したいんだけど、ほら、さっき鞄を電車の中に忘れた時に
 財布も入っていたから、銀行の口座、全部ストップしちゃったから
 お金引き出せないんだよ」
「それは困ったわね」
「これがバレたら、俺、会社でちょっとヤバい立場になるんだよ」
「わ、わ、どうしましょう」
「母さん、本当に申し訳ないんだけど…1日だけお金貸してくれるかな?」
「ええ、少しだけならいいわよ」
「少しだけって、どのくらい?」
「どのくらいって、急に言われても……」
「100万円とか、200万円とか、無理?」
「んー、そのくらいならなんとか」
「分かった。じゃあ相談してみるから、ちょっと待ってて」

※一度電話が切れて、5分後再びかかってくる。

「母さん、本当にごめん! じゃあ、200 万円頼むよ。
 明日、銀行の口座が動かせるようになったら、すぐ返すからさ」
「わかったわ」
「じゃあ、すぐに取りに行くからさ。用意しておいて」

※そして、また10分後、電話が再びかかってくる。

「ごめん! 急に会議が入って抜け出せなくなった。
 会社の後輩が取りに行くから、そいつに渡してくれる?」
「わかったわ」
「ただ、小切手をなくしたことは会社で内緒だからさ。後輩は『書類をください』って
  いうから、そいつに『書類です』といって、封筒にお金を入れて渡してくれよ」
「うん、わかった」

※そして、待ち合わせの近所のスーパーに行くと、
   サラリーマン風の20代の男が待っている。

「後輩の●●です。はじめまして。書類を受け取りにきました」
「はい、これ」
「確かに受け取りました。では」

※そして、男はテクテクと歩いて駅に向かって消えていった……。

と、こんな感じで、200 万円が 「あっ」 という間に持っていかれました。

ほかにも、人の心情につけこみ、巧みにだます振り込め詐欺の実例音声が、
警視庁のホームページなどでも公開されています。


 

●手口その3 なりすまし劇場型詐欺

また、オレオレ詐欺類似の詐欺として、
警察官、金融機関職員、銀行協会職員などになりすまし、
暗証番号等を聞き出し、自宅まで来てキャッシュカードをだましとるという
詐欺の手口もあります。
複数の人間を巧みに登場させて役柄を分担してだます「劇場型詐欺」と
呼ばれる手口も多いです。
警察官、金融機関職員、銀行協会職員などが電話で暗証番号を聞いたり、
キャッシュカードを預かることはありません。
「キャッシュカード預かります。」 は詐欺です。

これも、具体例をご紹介します。

犯人A 「山田さんのお宅でしょうか」
被害者「はい、そうですけど」
犯人A 「私は、箕面警察署刑事課の▲▲と申します。実は、振り込め詐欺の
          犯人を逮捕したのですが、山田さんの口座が使われていたことが
          わかったんです。」
被害者「ええっ 本当ですか」
犯人A 「本当です。驚かれたと思いますが、本当なんですよ。それで早く手続きを
          しないと 口座が凍結され、預金が下ろせなくなってしまいますので、
          ご連絡差し上げたんです。 山田さんはどちらの口座をお持ちですか」
被害者「■△銀行ですけど、どうすればいいでしょうか。私の口座は
          大丈夫なのですか」
犯人A 「やはり、■△銀行ですか。大丈夫ですよ。ご安心ください。
          ただこのままですと 預金が下ろせなくなりますので、今すぐに現金を
          引き出してください。詳しい手続きは、 銀行協会の B に電話をさせますので、
          お聞き下さい。」
被害者「分かりました。ありがとうございます。」

犯人B 「もしもし、山田さんですか。 A 刑事から事件のことをお聞きしました。
          ですが、安心して下さい。銀行協会の方で安全な口座を用意しますので、
          そちらにお金を預けていただければ安心です。それでは、現金の
          引出について、少し説明します。現金を引き出す際に、もしも、行員から
          理由を尋ねられたら、リフォーム代金として必要だと答えてください。
          銀行は、口座の凍結のことを知っていますので、現金の引出を
          拒むかもしれません。山田さん、もし、今日中に引き出しできなければ、
          お金が引き出せなくなりますので、行員に怪しまれないように現金を
          引き出してください。」
被害者 「分かりました。今すぐ、現金を引き出しに行きます。」

(その後、被害者は、現金を引き出しに■△銀行へ)

犯人B 「引き出しは終わりましたか。」
被害者「はい、■△銀行からお金を引き出しました。どうすれば良いですか」
犯人B 「それでは、これから私の部下の C を山田さん宅へ向かわせます。
          山田さんは、C に現金をお渡し下さい。間違いの無いよう、
          C が山田さんのお宅を訪れたら、必ず、名前を確認して下さい。」
被害者「分かりました。C さんに現金を渡せば、安全な口座にお金を
          預けておいてくれるのですね。」
犯人B 「その通りです。間違いありません。」
被害者「安心しました。それではお待ちしています。」

(その後、犯人 C が被害者宅を訪れる。)

被害者「銀行協会の方ですね。お名前を教えて下さい。」
犯人C 「銀行協会の C です。B から山田さんのお金をお預かりしてくるよう
          下命を受けました。」
被害者「C さんですね。よろしくお願いします。」

その後、被害者の山田さんは、安心して、現金を C に預けましたが、
何日経っても、B からも C からも連絡がなく、現金も戻ってきませんでした。

(被害に遭わないために)

オレオレ詐欺やなりすましの被害に遭わないための 4 つのポイント
あなた自身だけでなく、大切な知人や友人を守るために、ポイントを
伝え合いましょう!

(1) 信用できそうな者から 「お金を振り込んで。」 と言われても、一度は電話を切って、
     再度、親族や正式な公的機関の窓口に電話をかけ直して事実を確認しましょう。
     常時 「留守番電話」 にセットしておき、電話がかかってきてもとりあえず
     「留守番電話」 で受ける方法も、効果的です。

(2) 子どもや孫など、身内であると名乗って送金を依頼してきた場合は、
     電話の本人とあなたにしか分からないことを質問しましょう。
     普段からご家族や身内の方と 「合言葉」 を決めておくのも良い方法です。

(3) 振り込む前に必ず誰かに相談しましょう。
     身内や親友の方など、身近な人に相談できない場合は、最寄りの警察署や
     市役所など信用できるところに相談してください。

(4) 多額の入出金は ATM ではなく、金融機関の窓口で行うようにしましょう。
     少しでも不審に思ったら、金融機関職員に直接相談してください。


●手口その4  送りつけ商法

注文した覚えのない商品を送り付けて、言葉巧みにお金をだまし取る手口です。

たとえば、「これから健康食品を発送する」 と突然電話が・・・。
「覚えがない」 と断ったが、「3 ヵ月前に注文を受け付けている、拒否したら
裁判を起こす。弁護士費用も請求する。」 と脅されたというような事例があります。

(被害に遭わないために)

申し込んだ覚えもなく、購入するつもりがなければきっぱり断りましょう。
断ったにもかかわらず一方的に送り付けられた場合、
商品の受け取りを拒否しましょう。
電話で勧誘され承諾してしまったとしても、クーリング・オフ※できる場合があります。
まずは消費生活センターなどの相談窓口にご相談ください。

箕面市立消費生活センターのホームページは、こちら。

※「クーリング・オフ」 とは、法律で決められた取引について、一定期間内であれば、
    消費者が無条件で契約を解除できる制度です。


●手口その5  投資詐欺

実在する企業名等を記載したパンフレットや、偽の株券等を交付する手口による
「金融商品等」 取引名目での詐欺の被害が増加しています。
知らない業者から、「シェールガス開発事業者のファンド募集のパンフレットが
届いていないか。自分には購入資格がないので代わりに買ってほしい。
後で高額で買い取る。損はさせない。」 という電話が何度もあるなど。
その時に話題になっているもの、高齢者が興味を持ちそうなもうけ話を持ちかける
投資詐欺と考えられます。

(主な手口)

犯人は、被害者に特に負担が生じないように装い、
「地域限定で社債を購入できる権利があなたにあります。」
「こちらがお金を出すので、申し込みをして欲しい。」
「自分では買えないので名義を貸してほしい、謝礼を渡す。」
「振り込んでくれたお金は、後ですべてお返しします。」
といった文言を用いてだましてきます。

それでも応じない被害者には、
「あなたの名義で商品を購入しました。迷惑はかかりません。」 等、
勝手に被害者の名義を借りて、金融商品等を購入した旨を電話で告げます。
その後、捜査機関を装って、「名義貸しは証券法違反となる。」
「インサイダー取引になり、あなたは逮捕される。」 といった文言を電話で告げ、
被害者の不安をあおり、トラブル解決の名目でレターパックやゆうパック、
宅配便等を利用させ、現金を送付させるといったものです。


(被害に遭わないために)

相手をせずにすぐ電話を切ってください。
複数の人が役割を分担して消費者を信用させる手口 (劇場型詐欺) も
ありますので注意が必要です。
業者とやりとりしてしまった場合でも、絶対にお金は支払わないでください。
まずは消費生活相談窓口にご相談ください。

以前に受けた被害の救済を装って金銭を払わせるようなこともあるので、
被害経験のある人はさらなる注意が必要です。

未公開株や社債の販売ができるのは、登録を受けた証券会社と
未公開株や社債の販売会社だけです。
あやしい儲け話には、絶対に耳を貸さない、手を出さない!
レターパックやゆうパック、宅配便で現金を送ることは
貨物法や郵便法、各事業者の約款で禁じられています。
真っ当な商取引では、送金の有無・金額をめぐる事後の紛議を防ぐため、
送金記録の残らないレターパックやゆうパック、宅配便で現金を送らせることは
あり得ません。どんな理由であれ、「レターパック、宅配便で現金送れ」 は、
すべて詐欺の手口なので、絶対に送らないでください。

 

●その他の手口いろいろ

(1) 買い取り詐欺
「不用品など何でも買い取る」 と電話があり来訪してもらったが、業者は
用意しておいたものよりも、「貴金属はないか」 としつこく聞いてきた。
仕方なく金のネックレスなどを見せたところ、「それを売ってほしい」 と引き下がらず、
あまりにしつこいので売ってしまったが、取り返したいなどの相談が寄せられています。
売却したくない場合はきっぱりと断りましょう。
訪問購入についてもクーリング・オフができるようになりました。
ただし、適用されない場合もありますので、まずは消費生活相談窓口にご相談ください。

(2) 利用権詐欺
老人ホーム利用権の高額買取りを名目とする手口が代表例です。
A 社から温泉付有料老人ホーム利用権の購入を勧誘する封書が送られてきます。
数日後、B 社から 「利用権を購入すれば高額で買い取りたい。」 と電話があり、
より高額での買取りを約束し、それを信じて利用権を購入し支払ったが、
老人ホーム利用権は実体のない話でした。

(3) 点検商法
点検を口実に訪問し商品やサービスを売り込む手口です。
なかには公共機関の職員をかたる場合もあります。

(4) 催眠商法
狭い会場に人を集め、販売員が巧みな話術で場を盛り上げながら、ただ同然で
日用品などを配り、「ハイ、ハイ」 と手を上げさせるなどして、冷静な判断ができない
高揚した雰囲気を作り、高額な商品を売りつける商法です。

(5) 次々販売
一人の消費者に次から次へと契約させる商法です。
同じ商品または異なる複数の商品を次々に契約させるケースや、複数の業者が
次々に契約させるケースなど、一度被害に遭った人が狙われやすい手口です。

(6) 当選商法
「当選した」 「景品が当たった」 「あなただけが選ばれた」 などと特別な優位性を
強調して消費者に近づき、商品やサービスを販売する商法です。

(7) 架空請求詐欺
インターネットや郵便を利用して不特定多数の者に対し、未払い料金があるなどの
架空の事実を口実とした料金を請求する文書を送付するなどして、現金を預金口座に
振り込ませる方法です。携帯電話のメールに 「有料サイトの料金が延滞しているので
延滞金を振り込んでください。」 などと要求し、現金を騙し取ります。
はっきりしない請求等は無視してまず相談!!

(8) 被害回復型 架空請求詐欺
昔の損失を取り戻すことができますよ。弁護団に入りませんか等と言って、
金銭を要求する詐欺です。

(9) ロト 6 関係
ロト 6 の当たり情報を教えるなどと言って、金銭を要求し、全く情報を教えない。

(10) 融資保証金詐欺
実際には融資しないにもかかわらず、融資する旨の文書を郵送や FAX などで送付し
て、融資を申し込んできた者に対し、保証金を名目に現金を預金口座に振り込ませて
騙し取る手口です。低金利で多額の融資を受けられると信じてしまい、保証金は
返還するなどと信用させ、現金を振り込ませると相手と連絡が取れなくなります。

 


●被害に遭わないために

「本当にこんなことで騙されるの?」 と思われるかも知れませんが、
被害に遭われた方のほとんどは、たとえば
「振り込め詐欺については知っていたが、まさか自分が被害に遭うとは
思っていなかった。」と話しています。
単に 「お金を振り込んで。」 と言われても騙されませんが、
様々な詐欺や悪質商法は、人間の心理を巧みに利用した卑劣な犯罪なのです。

特に高齢者は、自分が被害に遭っていることに気付かないことがあります。
また、被害者であるにもかかわらず
「自分に非があると思う」、「心配をかけたくない」 などの理由で、
被害を誰にも相談しない、あるいは隠そうとする場合があります。
高齢者がトラブルに巻き込まれるときは、必ず普段と違う 「様子の変化」 があります。
こうした変化にいち早く気付き、気になることがあったら声をかけてみるなど、
見守りをお願いします。
みんなで高齢者の見守りの輪を広げましょう。

少しでも不安な場合は、市役所、警察、消費生活センターなどに
ぜひご相談ください。

箕面市立消費生活センターのホームページは、こちら。

 

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