こんにちは、教育長の森田です。
2月「如月」寒くて重ね着をしたことからこの名がついたようです。4日は、暦の上で「立春」。しかし、凍てつくような厳しい寒さが続き春はまだ先のようです。
インフルエンザもこの寒さとともに猛威をふるっていましたが、学級閉鎖の措置をとったクラス数は、2月6日現在で4校1園7学級となり、収まりつつあります。しかし、油断は禁物。うがい、手洗いをしっかりとするとともに、適度な運動と睡眠を心がけましょう。
ハット箕面友好ハウスから見たハット市内(ハットバレー)
さて、1月末、4日間の休みをとって「箕面市ハット市友好クラブ」ハット訪問団に倉田市長と共に加えていただき、ハット市を訪問してきました。その様子を何度かに分けてお伝えします。
ニュージーランドは、北島と南島の二つの大きな島からなっています。首都ウェリントンは北島の南端にあり、ウェリントンからハット市役所がある中心部までは、車で約20分、11キロメートルの距離です。
ハット市の人口は約10万人、ウェリントン湾に面し、東西を緑濃い丘や山に囲まれ、街中をゆったりとハットリバーが流れています。大都市郊外の住宅都市、教育施設も多いなど箕面市との共通点もあり、平成7年(1995年)7月に国際協力都市提携が結ばれ、両市の間で様々な交流が進められてきました。
午後9時30分、グアム上空の夕焼け
1月26日(木曜日)午後2時30分、関西国際空港をニュージーランド航空NZ98便で出発。11時間の空の旅です。ニュージーランドとの時差は4時間、午後6時30分に時計を合わせます。
飛行機では、大阪市内の女子中学生64名と一緒でした。「修学旅行ですか?」と尋ねますと「ニュージーランドにある50余りの学校に分かれて1年間の語学留学です」と笑顔で答えてくれました。
英語そしてとびっきりの寒さでのお出迎え
1月27日(金曜日)午前9時、オークランド国際空港を経由してウェリントン空港に到着。どこもかしこも英語が並びます。さすが風の街ウェリントン(ウィンディ・ウェリントン)みんな長袖、なかにはダウンジャケットを着ている人もあります。夏というのに真冬の大阪と変わりません。
マオリの儀式による歓迎の催し
全員が次々にタンギ(鼻と鼻をくっつける挨拶)で歓迎式典が始まりました。杖を持ったマオリの長老による祈りとスピーチ、そしてマオリの歌と続きます。返礼に訪問団みんなで「はな」を歌いました。
両市長による素晴らしいスピーチの後、訪問団にプレゼントをいただきました。サンタのような赤いガウンを被っておられるのがウォーレス市長さん。若くて恰幅があります。
子どもたちや青少年の交流を更に進めましょう!
ウォーレスハット市長と倉田箕面市長、そして関係者による懇談は話が盛り上がって「昼食ですよ!」と係のかたが呼びに来られる程でした。ハット市から箕面市に訪問している子どもたちは、自己負担が基本とのこと。NPOや関係者が一部を支援しているとのことでした。
昨年秋箕面市を訪問されたハット・インターメディエイト・スクールの中学生
国旗・日の丸を掲揚しハット市を挙げて歓迎いただきました
清楚できれいに整備されたロゥーハット市役所庁舎。マオリの長老が「良いお天気になるように!」とのお祈りが届いたのか午後には青空が見え始めました。訪問の様子は地元の新聞にも掲載されました。
えぃ!こうやって闘うんです
植物の繊維で作ったマオリの衣装を身につけ、木の刀を持つ倉田市長。
午後からハット市にあるマオリの博物館「ワカハウス」と集会所を訪ねました。ニュージーランドの人口は約400万人。そのうち英国を中心とするヨーロッパ系の人達が約80パーセントを占めており、先住民であるマオリの人達は約15パーセントだそうです。
どう、似合っているでしょ
「みの」のような衣装をまとった、ハットクラブの佐藤会長さん
この門番、誰かに似ていませんか?
マオリの集会所など、共同で使う建物は、至る所に色々な彫刻で精巧に装飾がされています。
この門をくぐると・・・
トゥイ・グレーンスクールは、ハットリバー上流にある丘の中腹にありました。2月1日までは夏休みでしたが、フィリップ校長先生と9歳から11歳担当のグレアム先生が出迎えてくださいました。3年前に校長先生はじめ先生がたが箕面市を訪問されました。
こっちですよ!
左手奥に見えているのが玄関と校長室。職員室はなく休憩するスタッフルームが設けられています。敷地が広いのですべて平屋建てです。4歳から13歳までの約200人が通う、幼小中一貫校です。
廊下には日本地図そして箕面市の紹介がありました
日本地図の下には、日本の学校生活の様子が紹介され、右手には日本人形が飾られていました。
これは何でしょう?
教室の前に箕面の学校では見かけない物がありました。長いアームに取り付けてあるのは実物投影機です。数台のコンピュータと接続し、教科書やノート、教材等をホワイトボードに映し出します。
ゆったりとしたスペース
教室には、手洗い場があります。担任の先生の持ち物すべてが教室に置いてあります。手前に見えている赤い机は二人がけの児童机。先生の教室が決まっていて、時間毎、教科によって子ども達が移動します。
えっー、5歳の教室に
5歳の教室に分数や四則計算のカードが掲示されていました。日本では、2年生でかけ算を、3年生で分数を習うのですが・・・。ちなみに5歳の誕生日を迎えた翌週から小学校に入学するそうです。
ラグビーコートが2面とれる運動場
びっくりする程、広い広い芝生のグラウンド。ラグビーのゴールバーが3本も立っていました。このグラウンドで子ども達は、ラグビーは勿論のこと、クリケットやホッケー、ソフトボールとよく似たティボール等をやるそうです。
体育館は小さめです。
広い運動場があるので、体育館は小さめ。昔学校にあった講堂という感じでした。
ひげを生やしておられるのがフィリップ校長先生です
夏休みで子どもたちの活動は見られませんでしたが、1時間余り丁寧に校内を案内していただきました。ニュージーランドは、4学期制を採用していて、2月1日から10週登校し、2週の休みが基本だそうです。OECDの国際学力調査においてニュージーランドは、理科・数学などフィンランドに次いで2番目の成績です。
学校の次は、先生であり消防士?のグレアム先生に消防署を案内してもらいました。長い1日はまだまだ続くのです。次回につづく・・・
箕面市では、1月から3月まで「はじめませんか?地域のボランティア活動 〜まずは箕面市役所へ!シニア・ナビでご紹介します〜」統一キャンペーンを実施中です。