市立病院事務局の宇治野清隆です。
臨時でアップしました。
一昨日(2月5日)の読売新聞の朝刊に、「病院の実力・地域の医療体制 確認を」と題して、「小児救急」が取り上げられていました。
これを読むと箕面市立病院の時間外救急小児患者の受け入れ患者数が855人となっていますが、あれ、この人数、少ないのではと思いませんか?
そこで、そのカラクリ(・・・・)を明かします。
これは時間外の小児救急患者を「豊能広域こども急病センター」で受け入れているためにこの人数となっています。
小児科医師の不足のなか、小児救急医療を維持するために箕面市をはじめ豊能地域4市2町により、時間外小児救急患者を広域的に受け入れる「豊能広域こども急病センター」が平成16年に先駆的に設立され、この広域の診療体制が全国のモデルケースとなっています。
診療時間は、平日の夜間(19:00〜翌7:00)、土曜日(15:00〜翌7:00)、日曜日、祝日、年末年始12/29〜1/3(9:00〜翌7:00)に小児救急患者を受け入れています。
初期診療(一次救急)を「豊能広域こども急病センター」で行い、より高度な治療や検査、入院が必要(二次救急)となった場合は、その日の当番病院(後送病院)に患者さんを転送する体制(役割分担)をとっています。
箕面市立病院は週4日(月曜日、木曜日、金曜日、土曜日)の当番日を担当し、池田、豊中、吹田の各市立病院も輪番制で当番病院を担っています。
「豊能広域こども急病センター」の2010年の時間外小児救急患者数は延べ31,692人で、その内訳は箕面市民5,192人、池田市民2,892人、豊中市民9,964人、吹田市民7,143人、その他が6,501人です。
「豊能広域こども急病センター」から転送されたかたと二次救急で直接箕面市立病院が受け入れた小児患者数が855人だったのです。なお、二次救急患者さんを受け入れるための小児科医は、連日当直体制をとっています。
限りある医療資源(医師、看護師や設備など)をそれぞれの役割において適切に担当し、その担当分野をしっかりと行うことこそが「病院の実力」だと考えています。
箕面市立病院は、「担うべき医療を チーム一体となって より安全に」を基本理念として運営しています。
箕面市では、1月から3月まで「はじめませんか?地域のボランティア活動 〜まずは箕面市役所へ!シニア・ナビでご紹介します〜」統一キャンペーンを実施中です。