皆様、こんにちは。子ども未来創造局の大橋です。
新年度に入り1ヶ月が過ぎ、気が付くとゴールデンウィークも終わってしまいました。
新入生や新入社員など新しいスタートを切られた皆さんは、やっと落ち着いてきたところでしょうか?
箕面市教育委員会は、もう少し(あと1、2週間でしょうか?)落ち着くのにかかるかもしれません。というのも、いろいろなことが大きく変わったからです。
自宅庭や自宅近くに咲いている花々の写真(何も関係ないのですが…)とともに、教育委員会の変化をご紹介します。
○大きな変化 其の一
〜教育委員会の委員が全員交替〜
この4月1日、4人の公募委員を含む新しい教育委員6人の皆様が就任されました。
4月1日の朝7時、市長からの任命辞令の交付の後、臨時教育委員会議が開催され、教育委員長には、前豊中市教育長で現在関西外国語大学教授の山元 行博氏、委員長職務代理者には、公募委員で現在放送大学非常勤講師の大橋 亜由美氏、教育長には、前市長政策室長の具田 利男氏がそれぞれ就任され、公募委員の丹澤 直己氏、中 享子氏、高野 敦子氏の6名で新たにスタートしました。(具田教育長のブログでも紹介されていますので、こちらもご覧ください。)
この1ヶ月、教育委員の皆さんは、学校訪問や勉強会を開催されるなど精力的に活動されています。こうした活動の中で、教育委員それぞれの思いや疑問、考えを皆様に情報発信することが大切ではとのご意見があり、早速「教育委員ブログ」を立ち上げられました。栄えある1回目は高野委員。5月7日にホームページにアップされていますのでこちらもご覧ください。
また、広報紙「もみじだより」でも、6月から教育委員会の活動状況や各委員のコラムを連載することとなりましたので、こちらもお楽しみに!
(4月22日、新たな教育委員で開催された教育委員会定例会の様子。左から、高野委員、中委員、丹澤委員、山元教育委員長、大橋委員長職務代理者、具田教育長)
○大きな変化 其の二
〜子ども未来創造局がスタート〜
主に小・中学校を所管していた教育推進部と、主に幼稚園・保育所や青少年健全育成などを所管していた子ども部が統合され、4月1日「子ども未来創造局」がスタートしました。
1ヶ月が過ぎましたが、電話がかかってきた時、あせると「はい、子ども○×△□の大橋です。」状態でお恥ずかしい限りです。
各課の名称や担当する主な業務は、前回の私のブログでご紹介していますので、こちらをご覧ください。
○大きな変化 其の三 〜事務所大移動〜
新生「教育委員会」のスタートにあわせ、ゴールデンウィークの前半4月27日から29日にかけて事務局の事務所も大移動しました。
市役所別館2階、旧子ども部事務所では、総合窓口と事務所を明確に区分し、様々なご相談などでお越しいただいても落ち着いてご相談いただけるよう工夫しました。
また、別館5階にあった旧教育推進部は、3階へ事務所を移し、名実ともに子ども未来創造局をスタートさせました。
3階には、教育長室に加え、教育委員の執務回数がこれまでの倍以上となることから、教育委員会室、兼会議室が設置されました。
また、就学相談など様々な相談業務をプライバシーに配慮し行えるよう相談室も設置しました。
○大きな変化 其の四
〜学校でも新たな取り組みに着手〜
今年3月、全国学力・学習状況調査で全国トップとなった秋田県を視察した教員や、その報告を聞いた教員が中心となって、新たな取り組みも各学校で始まっています。
私自身も報告を聞いて驚き、信じられなかったのですが、視察先の由利本荘市の小・中学校では「無言清掃」なる取り組みをしているというのです。実際にビデオを拝見すると、子どもたちが教室やトイレの掃除を一言もおしゃべりをせず、黙々と掃除をしている様子が映し出されました。誰から言われるでもなく、掃除すべきところを子どもたち自らが探し、率先して綺麗にしています。
報告していただいた教員からは、この「無言清掃」
(1) 規範意識(社会的一般ルールを守る意識)を高める
(2) 子どもたちが自ら何をすべきかを考える
(3) 考えたことを率先して行動に移す
(4) 清掃を通して、奉仕の精神を養う
などなど、様々な子どもたちに必要な『力』を養うことに役立っているとのことです。
視察、そしてその報告の後、箕面市の各学校でも新たな取り組みが始まっています。その一例をご紹介します。
「自ら考え、自ら行動する子どもの育成」を学校目標に掲げる北小学校では、由利本荘市の取り組みを受けて、早速「無言清掃」に取り組んでいます。
北小学校では、これまでも挨拶の大切さやルールを守る大切さを子どもたちに教え、伝える取り組みを地域のかたがたとともに実践していましたが、視察の報告会に参加された教職員から「北小でも何か始めよう」との声が上がり、宮崎校長先生や瀧口教頭先生をはじめ、教職員が議論し、まずは「無言清掃」に取り組まれたとのことです。
議論の中で、教職員は取り組むべき課題の共有を図り、取り組みのプロセスが大切であると考え、子どもたちの意識を変えることはもとより、教職員の意識の変革も必要であるとの認識に立ち、教職員も子どもたちと一緒に「無言清掃」を行っているそうです。
こうした取り組みはまだほんの一部ですが、子どもたちの自立心はもとより、規範意識や自尊感情の高揚など、豊かな心を育成することは、学力や体力の向上にもつながり、子どもたちの総合力「生きる力」を育むことにつながるのではないでしょうか。
今後、各学校での取り組み状況について、ブログでご紹介していきたいと思います。
また、4月1日付けで萱野小学校と南小学校に教育委員会事務局の行政職が校長・副校長に着任しました。この取り組みは、教育委員会と学校現場が相互に意思疎通を深め、学校教育諸課題に対する共通理解のもと、一丸となって実情に即した教育施策を展開することを目的としたものです。(詳しくは具田教育長のブログをご覧ください。)
両校の校長・副校長は、子ども未来創造局の教育政策推進担当も兼務しており、3月に両校に配置した主査級行政職(民間でいう係長級の事務職です。)の職員とともに、学校事務の統一化・円滑化を図るための仕組みづくりなど学校支援に早速着手しました。
倉田市長も2期目にあたり「教育改革」を施策の柱に掲げておられます。「新生 教育委員会」のもと、事務局もスピード感と鋭敏な感覚を持って、様々な課題に取り組みますとともに、子どもたちの健やかな育ちと夢の実現に向け、一丸となって頑張ってまいりますので、これまで以上にご支援ご協力をお願いいたします。
ちょっと気になる、将来の日本!
子どもの日、ちょっと気になる新聞記事が掲載されていました。
それは、総務省が国勢調査などから今年4月1日現在の人口推計を行ったところ、「子ども(15歳未満)人口」が前年より15万人減少し、1649万人、総人口に占める割合が12.9パーセントとなったとの記事です。実に、32年連続の減少らしいです。
世界各国の子どもの割合は、アメリカが19.6パーセント、フランスが18.6パーセント、一人っ子政策を進めてきた(今は違うらしいですが…?)中国が16.5パーセント、日本以上に少子高齢化のスピードが速いと言われているお隣の韓国でも15.6パーセントです。
近畿地方各府県の状況はというと、最高が滋賀県の14.8パーセント、最低が和歌山県の12.5パーセント、大阪府は13.0パーセントで、全国値を僅か0.1ポイント上回っているとのこと!
ところで、箕面市の状況はどうなっているのでしょうか。気になったので、早速調べてみました。
今年4月1日現在の箕面市の総人口は132823人、子ども人口は19521人、その割合は14.7パーセントです。
5年前の平成20年4月1日現在を見ると、総人口は124848人で、7975人、6.4パーセントの増加、子ども人口は17497人で、2024人、11.6パーセントの増加、子ども人口の割合は14.0パーセントで、0.7ポイントの増加となっていました。
「子育て日本一」を掲げ、中学生まで医療費助成を拡大、待機児童ゼロをめざして保育所の整備充実や応援幼稚園制度の創設、すべての学校施設の耐震化など安全安心な教育環境の整備など行ってきた成果でしょうか・・・うれしい結果です。
国では今年3月、内閣府に「少子化危機突破タスクフォース」なるものを立ち上げ、
(1) 家族形成に関する国民の希望が叶えられない次の阻害要因の解消方策
・「結婚・妊娠・出産・育児」の4つの段階の阻害要因
・「出産・育児」については、第1子、第2子及び第3子以降ごとに異なると考えられ
る阻害要因
(2)家庭と地域における子育ての向上に向けた支援の在り方
(3)早急に取り組むべき具体的方策
(4)その他取組の推進に必要な事項
を検討するそうです。
(ちなみに「タスクフォース」とは、特定の課題を達成するために一時的に設置される組織のことだそうです。)
いずれにせよ、進む少子化の課題対応は、一市町村レベルではどうしようもないことかなとも思いますが、それでもできることを一つずつやっていくことも大切ではないでしょうか。
次代を担う子どもたち、自分に自信と誇りを持ち、箕面を愛し、夢や希望を持ってともに社会を生きる箕面っ子を育む取り組みを進めなければならないと気持ちをあたらにしたところです。
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