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健康福祉部 この1年

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皆さん、こんにちは。
健康福祉部長の小野啓輔です。

年度末です。
1年を振り返るのに良い季節。
年度末が、「世も末」の末ではなく「末広がり」の末となるよう、
期待と決意を込めて、
健康福祉部の1年間を、私と中井理事のブログも引用しながら
振り返ってみたいと思います。


●超高齢社会 待ったなし!

今年度は、様々な分野で変化のあった激動の1年でした。
中でも高齢者福祉分野では、第5期高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画が
スタートし、それに伴う新しい施策や施設も進みました。

特筆すべきは、新しい福祉複合施設「稲ふれあいセンター」の竣工です。
これについては、健康福祉部の中井理事のブログ、
「この1年を振り返って しんどい話題と明るい話題」で詳しく紹介しています。
また、稲ふれあいセンターは、こちらでも、こちらでも紹介しています。

 
        【平成25(2013)年3月17日 稲ふれあいセンター竣工式】 

また、同じく第5期計画に基づき、新しい介護保険施設を建設・運営する事業者を、
公募により3か所選定しました。

1か所目が、「地域密着型介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)」で、
社会福祉法人「福寿会」さんが、小野原に整備する予定です。

2か所目は、「認知症対応型共同生活介護(グループホーム)」で、
株式会社「エンプロイ」さんが、牧落に整備する予定です。

3か所目は、「特定施設入居者生活介護(介護付き有料老人ホーム)」で、
株式会社「かんでんジョイライフ」さんが、桜ヶ丘に整備する予定です。

詳しくは、こちらと、こちら

これからも、ハード・ソフト両面にわたり、
第5期計画を着実に推進していきたいと考えています。


●大注目された生活保護

去年の5月、ある高額所得の芸能人の母親が生活保護を受給していたことが
注目され、連日マスコミをにぎわす全国的な騒ぎとなりました。
また、リーマンショック以降の長引く経済不況などで、
生活保護受給者が過去最高を更新し続けており、
生活保護制度の見直しと生活困窮者の自立促進政策が、
国レベルでもかなり議論されています。
箕面市においてもすでに受給者が800世帯を超え、
保護率は約0.9%となっています。

詳しくは、こちら

生活保護制度は、憲法が保障するナショナルミニマムとして、
国が保護基準や実施要領など、制度の枠組みを決定し、
実際の事務や運用は、法律に基づき、市が国から受託しています。

制度を適正に運用していくことはもちろんですが、
生活保護に至る前の段階での、いわゆる「第2のセーフティネット」の充実や、
就労支援など、生活保護から脱却していく「自立支援」も重要です。
市では、受給者の早期自立をめざして、
就労支援相談員を配置し、ハローワーク池田とも連携するなど、
安定就労の実現に向けた取り組みを行っています。
また、新年度からは国の「生活困窮者自立促進支援モデル事業」に応募し、
パーソナルサポートスタイル「寄り添い型支援」の継続・発展をめざすなど、
生活困窮者が自立していくための支援にも
積極的に取り組んでいきたいと考えています。

 
●とにかく、動こう! 健康増進

健康は、市民の皆さまの大きな関心事です。
特に、生活習慣病の改善は、
今や、「メタボ健診」という言葉の浸透とともに注目され、
適度な運動とバランスのとれた食事の必要性は、
多くの人に認識されるようになってきました。
しかし、しかし、
平成23年度の箕面市民満足度調査によると、
週1回以上定期的に運動しているかたは約3割にとどまり、
定期的な運動習慣のないかたは、約6割もおられます。

「できるだけ多くの市民に、運動習慣を身に付けていただく」

これは、今年の箕面市の、大きな大きな目標となっています。
箕面市長は、新年のあちらこちらの会合で、
この目標を掲げて挨拶をされています。
市議会にも、緊急雇用事業を活用した「運動習慣推進健康サポーター事業」を
予算提案しています。

特に、今、スポーツや体操など、まったく動いていない人に
動いてもらえるような新たな具体策を検討していくことが必要です。
非常にハードルは高いですが、
ヒントはあります。

例えば、昨年11月に開催した「水戸黄門歩こう会 in 箕面」。
滝道のウォーキングイベントに、当初予定の1,000人を大きく上回る
実に1,500人の皆さまにご参加いただきました。

「水戸黄門歩こう会 in 箕面」については、こちらと、こちら


関心や意識のない人に、まずは意識を持っていただく、
少しでも関心が芽生えたら、すかさず体験の機会を提供する、
さらには、それを継続していける環境を整える・・・

例えば、多様な情報発信、重点ターゲットの設定、
子どもと一緒に楽しむプログラム、身近な運動教室の開催、
スタンプラリーや専門家による講習会、
ウォーキングコースの整備と紹介などなど・・

『とにかく具体的に動いてごらん
具体的に動けば 具体的な答が出るから』
             相田みつを 「にんげんだもの」より

私も今年は、この言葉を抱きしめて、
ジョギングしながら考えることを、目標にしたいと思います。

 
 
   【平成24(2012)年11月4日 水戸黄門歩こう会 in 箕面】


●自立支援法から総合支援法へ

障害福祉分野も、大きな節目の年となりました。
国においては、平成22年(2010年)1月に「障がい者制度改革推進会議」を設置し、
そのもとに置かれた「総合福祉部会」55人の中に、
たくさんの障害当事者や家族の皆さまとともに、
自治体の代表の1人として、箕面市長が参画しました。
そして、自治体が抱えるたくさんの課題の中から、制度と制度の谷間で
困っている人がいること、自治体の優れた取り組みの国制度化を検討すべきこと、
国が自治体に押しつけた施策の中には国が矜持をもって為すべき施策も
含まれていることなどを積極的に指摘し、
障害者の社会的雇用の国制度化など、様々な提言を行ってきました。

しかしながら、昨年6月に公布された「障害者の日常生活及び社会生活を
総合的に支援するための法律(障害者総合支援法)」は、
この2年間、たくさんの思いを込めて議論し総合福祉部会で取りまとめた
「骨格提言」の趣旨がまったく活かされておらず、
到底容認できるものではありませんでした。

しかし、まだまだあきらめるわけには、いきません。

実は、関係者の努力により、障害者総合支援法には、
「全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に
人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向けて、
障害者等の支援に係る施策を段階的に講ずるため」に、
障害者の就労支援や障害福祉サービスの在り方など、
骨格提言に関わる事項について、3年後を目途に検討する規定と、
その検討に、障害者や家族その他関係者の意見を反映する措置を講ずる規定が
しっかりと盛り込まれています。

これらをテコに、本市では引き続き障害福祉分野に精通した全国の学識経験者や
NPO等と情報交換を行うなど、連携を図りながら、あらゆる機会を通じて、
骨格提言を反映した福祉法制が制定されるよう、国に対する働きかけを行い、
障害のある方やご家族の皆様が安全に、安心して、活き活きと暮らすことができる
社会を実現するため、障害福祉施策の充実に全力で努めていきます。

障害者の働くお店のネットショップ「もみじの森本舗」は、こちら。

「障害者の働くお店ガイド」は、こちら。

 

  

 
●防災対策 大改革

箕面市では、東日本大震災を踏まえ、この1年間、
防災対策の様々な抜本的見直しを進めてきていますが、
その一環の大きな検討課題として、「災害時の継続支援」があります。

普段から生命の維持に必要な福祉・医療サービスを受けて生活しておられる
高齢者・障害者などの皆さまは、災害時においてもそれらサービスが
継続される必要があります。
例えば、大地震で電気が途絶えた時に、人工呼吸器が停止してしまう、
人工透析が出来ない、水分や栄養補給が不可能になるなど、
災害発生後も継続して福祉的・医療的ケアを受け続けなくては
生命維持に支障をきたす場合が想定されます。
そのために、どんな対策ができるのか? 

かなり高度な難問題ですが、出来ることを着実に進めていくことが大切です。
現状や緊急度を把握し、市と当事者や家族だけでなく、サービス提供事業者、
各種団体、医療機関、専門家など、様々な皆さまの知恵と力を連携して、
支援体制を検討していく必要があります。
これを、健康福祉政策課、高齢福祉課、障害福祉課、健康増進課などの関係課が、
悩みながら苦しみながら、知恵を寄せ合い、
部を挙げて、対策を検討しています。

箕面市の防災改革の基本方針は、こちら。


●大切な大切な日常業務

健康福祉部には、7つの課があり、常勤職員77人、
非常勤職員やアルバイト職員なども合わせると、
150人以上のスタッフが働いています。

具体的には、
生活保護や民生委員さんなどを所管する「生活福祉課」、
介護保険をはじめ、敬老事業や高齢者福祉全般を所管する「高齢福祉課」、
障害福祉施策や障害福祉サービス全般を所管する「障害福祉課」、
健診や母子保健、予防接種などを所管する「健康増進課」、
各ライフステージに応じた食育を担う「食育推進課」、
大阪府から権限移譲を受けた福祉業務を豊能地区2市2町で
協働して担う「広域福祉課」、そして、
健康福祉部の全体を統括する政策調整課の「健康福祉政策課」の7課です。

大半が「みのおライフプラザ」に事務所がありますが、
広域福祉課は、池田市の合同庁舎に事務所があり、
松寿荘にも職員がいます。
社会福祉協議会やあかつき福祉会、障害者事業団、医療保健センターなど、
市と密接な連携が必要な関係機関も多いです。
多くの関係者の皆さま、市民の皆さまに支えられて、
1年間を何とか過ごすことができました。
誠にありがとうございました。

健康福祉部の仕事は、毎日、市民の皆さまからのご相談や手続き、
お知らせやご説明など、地道な仕事をコツコツと遂行している
まじめな職員によって支えられています。
神は細部に宿ります。
健康福祉部は、人の生命や人生の困難にも大きく関わる仕事のため、
喜びとともに、非常に悩みとストレスの多い職場でもあります。
すべての健康福祉部のメンバーに心から感謝しています。

これからも、常に時代の情勢やニーズを見つめながら、
新しい政策課題に対応していくとともに、
日々の業務を大切に、市民の皆さまの役に立つ健康福祉部をめざして、
実直に、着実に歩みを進めていきます。

箕面市では、1月から4月まで「コンロ火災!!あなたの注意で防げます」統一キャンペーンを実施中です。


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