こんにちは 農業委員会事務局長の岡山です。
先般、知人から自家製のまだ柔らかさが残った甘い吊し柿をいただき、この時期のものとしてありがたく美味しさを楽しみました。
子どもの頃は、軒下に吊した渋柿の少しの甘さに惹かれて、渋さが取れるまで待ちきれず顔をゆがめたりして食べたものです。
●箕面中央朝市に柿ジャム
さて、今年の柿は豊作のように聞きます。箕面中央朝市にも、「柿ジャム」が販売されました。萱野地区の農家さんが丹誠込めて作られた「柿ジャム」は、おいしくて我が家の朝の食卓の話題になりました。甘さがしつこくなく、天然の甘さが伝わります。朝市のスタッフから『売れ行きはいいですよ』と聞きました。
●この1年
今年も残すところわずかとなりました。今年は、あの3月の東日本大震災と大津波、そして原子力発電所の事故に大変驚愕しました。
あれから9カ月、復旧・復興に関する法律や予算措置も整備され、被災地での復旧は進んでいますが、復興には相当の時間がかかるようです。特に放射性セシウムの問題は、農業の分野においても再開の道を険しくしていると言えます。国が除染などの対策を表明していますので、被災農業者の心折れない頑張りを願っています。
また、今年は全国的に暑い日が続きました。そして、7月の新潟などの局地的な豪雨、9月には台風12号・15号が日本に上陸するなど、大きな被害もあり、日本の気象を心配したものです。それでも、農家さんは農作物をつくるために農作業に精を出されます。そのような農業に対して、若い人たちの前向きな思いが、農業新聞に載るとなぜか嬉しくなります。
●少しビューティフルな貸し農園
貸し農園で、市民のかたが農作業に勤しまれている光景をよく見ます。
いろいろな野菜等を作られていて、今年は農業祭の農産物品評会へも出品していただきました。
農地の遊休化防止に効果的で、そして利用者に喜ばれる貸し農園ですが、一つ気になることがあります。
それは、畑としての風景です。農地を区画割りし、それぞれの人が思い思いの栽培や管理をされているので、農地として美しく見えないという不満です。農作業の場ですから、土いじりをするのに美しさを求める感覚がおかしいと批判されそうですが、ブルーシートや農具などが目立ってみどりの景観を損ねているように思います。
そんな思いの中、新稲地区に少しビューティフルな貸し農園がオープンしました。
この貸し農園は、管理農園で農具は共同使用ですから小屋は一つで、農地の使用や野菜の栽培も指導員が定期的に管理指導されますので、農地として格好良く見えます。
貸し農園は、管理する人・使用する人が気にしていただければ、少しビューティフルになります。そうしたら、箕面の農空間のイメージがさらにアップすると思います。
<豆知識>
(1)貸し農園には、市民農園整備促進法・特定農地貸付法・法律の規制のない農園利用方式によるものがありますが、いずれにせよ都市住民がレクレーション目的などで、小面積の農地を利用して自家用の野菜や花を栽培するための農園です。多くの人々が農業に触れる場・親しむ場として、ニーズは高まっています。
(2)箕面市農業祭は、箕面の農業発展のために箕面産の新鮮な農産物を展示・販売し、市民との交流と農業への理解を深めていただくPRの場。
今年は、昨年を上回る推定3500人の来場者があり、会場の芦原公園やメイプルホールは、イベント盛りだくさんで大変にぎわいました。
箕面市では、10月から12月まで「子どもたちに残したい箕面の山なみ! みのお山麓保全ファンドに寄附をお願いします!」統一キャンペーンを実施中です。