こんにちは。みどりまちづくり部長の山田です。
みなさんはセアカゴケグモについてご存じですか?
また、ご存じだとすれば、どんな印象をお持ちでしょうか?セアカゴケグモに咬まれると死ぬという印象を持たれているのではないでしょうか?
セアカゴケグモは日本では1995年に大阪の高石市で発見され、その後、西宮市等でも生息が確認されるなど、その生息区域は拡大しています。箕面市でも2005年に彩都粟生南で発見されてからは徐々に生息区域が拡大し、今では市内のどこにいても不思議ではありません。
この様なことから今回、10月に市内の公共施設についてセアカゴケグモの生息調査を実施しましたので、その内容についてご報告します。
市民のみなさんが大勢来られている市庁舎、市庁舎別館、水道局庁舎、市立病院、ライフプラザ、図書館、生涯学習センターでは発見されませんでした。
しかし、市立霊園、多世代交流センター、豊川支所、一部の幼稚園、小中学校、公園、道路側溝などで発見され、20匹程度発見された施設もあり、駆除等を行いました。
また、生息が確認された施設ではポスターの掲示や職員・教職員への周知と児童への注意喚起を行っています。
地域別にみると小野原、船場、桜ヶ丘、瀬川、彩都、森町で比較的多く生息が確認され、近隣の池田市、豊中市、茨木市、吹田市においても発見されています。
これから冬になり、セアカゴケグモの活動は弱くなっていきますが、潜んでいる場所によってはうまく越冬する個体もいるようですので、冬とはいえど油断は禁物です。
大掃除などするときにセアカゴケグモの潜んでいそうな場所を触るときには必ず手袋を着用して作業をするようにしてください。
市では今後も公共施設ごとに調査を実施し、駆除等を行いたいと考えています。
大阪府がセアカゴケグモに関して詳しく掲載しています。こちらをご覧ください。
和 名 セアカゴケグモ
科 名 ヒメグモ科
原産地 オーストラリア
特徴 成熟したメスの体長は約0.7〜1センチメートル。全体が光沢のある黒色。腹部の背面に目立った赤色の縦斑紋がある。(オスには赤い斑紋はありません。)。卵のうは乳白色又は黄褐色で、形は球形です。
(セアカゴケグモのメスと卵のう)
〈セアカゴケグモの被害について〉
セアカゴケグモの毒
毒は神経毒で咬まれると激痛を伴う。 毒はメスのみ。オスには毒はない。
咬まれた時の症状
局所の激痛、発汗、発熱、発疹 通常は数時間から数日で症状は軽減しますが、時に吐き気、嘔吐、めまい、頭痛、高血圧、呼吸困難、排尿困難などの全身症状が継続し、重症化することもある。
咬まれた場合
速やかに医療機関を受診してください。 乳幼児や高齢者の場合は重症化しやすいので、特に注意が必要です。 咬んだクモの種類がわかるように、できれば殺したクモをご持参ください。
咬傷事例
セアカゴケグモに攻撃性はありませんが、触ると咬まれることがあります。 日本での死亡例はありません。
大阪府下では毎年、咬傷事故が発生しています。
大阪府のホームページで事故の詳細について掲載されています。こちらをご覧ください。
〈セアカゴケグモの生息する場所〉
日当たりが良く、暖かいところ
昆虫や小動物などの餌が豊富にあるところ
巣を張る適当なすき間があるところ
(道路側溝のグレーチング裏にいたセアカゴケグモのメスと巣の様子)
セアカゴケグモの潜んでいそうな特に注意する場所
排水溝の側面やふたの裏 花壇のまわりのブロックのくぼみや穴、プランターと壁とのすき間、うつ伏せの空の植木鉢の中 芝生や植木あるいは水抜き管の内部 屋外に置いたままのおもちゃ、自転車 墓石の花立てと線香立ての間や巻き石などのすき間 自動販売機の裏、クーラー室外機の裏、浄化槽ブロアーカバーの内部などの人工的な熱源の周り
〈セアカゴケグモを発見したら〉
セアカゴケグモを見つけたら、素手で捕まえたり、触らないように注意して速やかに駆除してください。 駆除するにはゴキブリ用殺虫剤(ピレスロイド系)を用いるか、熱湯をかける、踏みつぶすなどしてください。 1匹見つかれば、周囲に潜んでいる可能性があるので、手袋等を着用して、しっかり確認してください。
今年の夏は市内で多くのセアカゴケグモが発見されました。
ご自宅周辺で発見された場合の駆除はご自身でやっていただくことになりますが、市では駆除の方法や見つけ方、日頃からの注意点等を市民のみなさんにレクチャーしています。
連絡先 みどりまちづくり部 動物担当 別館3階37番窓口
電話番号 072-724-7039(直通)
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