こんにちは。健康福祉部の大橋です。
◆地域共生社会シンポジウム『輝く 箕面の地域力』開催される!
今回のブログ本題に入る前に、緊急告知です!
国では、少子・超高齢社会の到来を見据えて、「地域共生社会の実現」を目指す取り組みが進められています。
簡単に(?)言えば、「地域共生社会」とは、社会構造の変化や人々の暮らしの変化を踏まえ、制度・分野ごとの『縦割り』や「支え手」「受け手」という関係を超えて、地域住民や地域の多様な主体が参画し、人と人、人と資源が世代や分野を超えつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく社会を目指すものです。
この度、箕面市社会福祉協議会主催で、地域共生社会の取り組みを進めている厚生労働省のかたにお越しいただき、「輝く 箕面の地域力」と題してシンポジウムを下記のとおり開催されます。
箕面市と箕面市社会福祉協議会では、昨年度から「顔の見える総合相談支援モデル事業」をスタートし、本年4月には、北小学校区、中小学校区、萱野小学校区、萱野北小学校区、萱野東小学校区及び豊川南小学校区の6小学校区をモデル校区として、地域の支え合い・助け合い体制を充実・発展させることを目的に、「ささえあいステーション」を設置しました。
この取り組みは、まさに国の地域共生社会の実現に向けた取り組みと軌を一にするものです。
是非とも多くのかたにご参加いただき、これからの箕面の地域のあり方を考えるきっかけとし、箕面から高齢者も、障害のあるかたも、子どもも、すべてのかたが自分らしく、地域の中で、ともに支え合い、助け合える地域づくりのあり方を発信していけたらと思います。
さて、今回のブログの本題に入ります。
今年も早、1年の折り返しが過ぎ、7月となりました。
7月になるとニュースで「黄色い羽根」を付けた国会議員の姿が映し出されるの見たことがあるのではないでしょうか。
最近では、街中のサラリーマンが、着けているかたを見かけます。
実はこれ「幸福(しあわせ)の黄色い羽根」と言います。
皆さんはご存知でしょうか。
「赤い羽根なら知ってるけど・・・」って声が聞こえてきそうですが、「赤い羽根」は共同募金のシンボルマークですね。
この「幸福(しあわせ)黄色い羽根」は、平成23年(2011年)から「社会を明るくする運動」のシンボルマークとして国を挙げて活用されているものです。
◆「社会を明るくする運動」って何?
「社会を明るくする運動」はすべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動で、今年で69回目を迎えます。
第69回“社会を明るくする運動”広報用ポスター
その歴史はというと、昭和24年7月まで遡ります。
この年「犯罪者予防更生法」が施行され、更生保護制度の新しいスタートしました。
戦後の荒廃した世の中にあって、子どもたちの将来を危惧した東京・銀座の商店街の有志の方々が、この法律の趣旨・目的に共鳴し、7月に1週間にわたって、「犯罪者予防更生法実施記念フェアー(銀座フェアー)」を開催したそうです。
その翌年には、犯罪者予防更生法施行1周年を記念して、7月1日から10日までの間「矯正保護キャンペーン」が全国的に実施されました。
このキャンペーン期間中、映画会,記念スタンプやリーフレットの配布,街頭宣伝活動などの啓発活動が全国的に実施され、戦後間もない日本の殺伐とした世相に明るい光をともしたと言われています。
「銀座フェアー」と「矯正保護キャンペーン」を通じて、犯罪の防止と犯罪をした人たちの立ち直りには、一般市民の理解と協力が不可欠であるという認識に立った法務府(現在の法務省)が、この啓発活動を将来とも継続して一層発展させる必要があるとして「社会を明るくする運動」と名付け、国民運動として世に広げることとし、昭和26年7月からスタートしたものです。
◆箕面市での取り組み、どんなことやってるの?
箕面市では、毎年7月の強調月間に合わせて、第一金曜日を統一活動日とし、関係団体ご参加のもと、児童生徒の通学路での街頭啓発、交通安全指導と併せて、学校校門前での「オアシス運動」「愛の一声運動」を実施しています。
今年は、7月5日早朝の通学時間帯に、箕面市青少年を守る会と更生保護女性会の皆さまのご協力のもと、箕面警察、箕面市議会、箕面市、箕面市教育委員会の総勢56名で、パトカーや青パトなど19台に分乗して、通学路を巡回し、街頭啓発と交通安全指導を行いました。
通学路での啓発・指導の後、小学校と中学校の校門では、民生委員児童委員やPTAの皆さまも加わって、「オアシス運動」「愛の一声運動」を行いました。
多くの大人たちに出迎えられた子どもたちは、少し気後れしながらも、こちらからの『おはよう!』の声に、『おはようございます』とひときわ大きな声で返してくれました。
最近の子どもは、「挨拶をしない」とよく耳にしますが、『箕面の子どもたちはそんなことないなぁ~』と感心させられました。
ちなみに、「オアシス運動」とは、挨拶の言葉の頭文字をとったもので、
オ「おはようございます」、「お疲れさまでした」
ア「ありがとうございます」
シ「失礼します(失礼しました)」
ス「すみません(すみませんでした)」
を日ごろから言えるように心がけようという運動です。
何かの本に書いてあったのですが、挨拶は「自分の心を開く」鍵なのだそうです。
心を開くと、コミュニケーションが始まり、コミュニケーションは人格的関係性を築き、お互いの信頼感を培い、固い絆で結ばれ、この個人的関係が広がることにより、地域の連帯やお互いに支え支えられる地域が形成されるそうです。
「社会を明るくする運動」や「オアシス運動」を地域をあげて取り組むことで、豊かな人間関係と、明るく犯罪のない地域社会を築くことができます。
こうした取り組みも、『地域共生社会』の実現に向けた取り組みの一つです。
日頃から多くの地域の皆さまが登校指導やオアシス運動に取り組んでくださり、将来の地域の支え合い・助け合いの担い手となる子どもたちを見守り、育んでくださっていることに感謝申し上げます。