皆様こんにちは。病院事業管理者(兼)市立病院事務局長事務取扱の稲野です。
今シーズンもインフルエンザが流行してきました。学級閉鎖や学年閉鎖がなされている小中学校が多数出てきており、池田保健所管内には「インフルエンザ警報」が発令されています。箕面市立病院では、インフルエンザの感染拡大を防止するため、昨年12月29日から原則として、面会を禁止しています。ご理解とご協力をお願いいたします。
(面会禁止のお知らせ)
さて、今回は、その「インフルエンザ」の発生状況について、ご紹介いたします。
○インフルエンザの発生状況
今シーズンもインフルエンザが急激に増加してきました。昨年12月中頃までは昨シーズンを下回るペースだったので、「今年はそんなに流行しないかも」と少し期待していましたが、寒さの進行とともに、やはり徐々に増加してきました。具体的には、学校の冬休みが始まる頃から、その勢いが急激となり、年末年始は昨シーズンの倍近くまで増加しました。
(市立病院でのA型・B型患者数シーズン比較)
今シーズンのインフルエンザは、「A型一色」と言ってもいいほど、A型が流行しています。市立病院でインフルエンザと診断されたかたは、1月14日の成人の日までで623名いらっしゃいますが、B型は1人もなく、全員がA型です。昨シーズンは、A型、B型ほぼ同数でしたので、こうも違うものかと感心させられます。
以前のブログでもご紹介しましたが、国立感染症研究所では、インフルエンザの流行状況を示す情報として、「警報」と「注意報」を発表しています。全国に約5000か所ある定点観測医療機関で、1週間ごとの医療機関当たりの患者数が10人を超えると「注意報」が、30人を超えると「警報」が、その地域に出る仕組みとなっています。池田保健所管内でも、すでに「警報レベル」まで、インフルエンザが拡大しています。
(2019.1.7~1.13の「インフルエンザ流行マップ」 *赤色が警報地域)
出典:国立感染症研究所ホームページ
また、豊能広域こども急病センターでも、12月22~24日の3連休と年末年始休暇の期間中は、多数の子どもたちがインフルエンザと診断されました。(次のグラフ参照。なお、12月25日(火曜日)から28日(金曜日)までの間の患者数が少ないのは、まちの開業医さんが診療されているためで、患者数そのものが減ったわけではありません。)
そして、成人の日を含む3連休も多くの患者さまが市立病院や豊能広域こども急病センターを受診され、昨シーズンを上回るペースでインフルエンザが拡大しています。
○インフルエンザの感染防止
インフルエンザは、咳やくしゃみなどの飛沫が鼻や口の粘膜に付着することでうつります。また、飛沫が付着したつり皮や手すりなどをさわった手で、自身の鼻や口を触ったりして、うつります。人混みや電車内など、近距離で人と接する場合は必ずマスクをつけ、こまめに手洗いや手指消毒をしましょう。
現在、市立病院では、インフルエンザの感染拡大を防止するため、医師が要請した場合などのやむを得ない場合を除き、原則的に面会を禁止しています。また、患者さまがインフルエンザに感染し、病棟に持ち帰らないようにするため、入院患者さまの外出・外泊も原則として禁止しています。
なお、やむを得ない理由により、面会が必要なかたは守衛室にお申し出ください。面会される場合は、入院患者さまへの感染を防止するため、手指消毒とマスクの着用を義務づけています。ご理解とご協力をお願いいたします。
【お知らせ】
○市民医療講座「知っておきたい脂肪肝と胃腸炎のおはなし」
日時 平成31年2月16日(土曜日)午後2時~4時
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 いろはホール
講師 箕面市立病院 消化器内科部長 由良 守医師
同 医員 森下直紀医師
*参加費無料。予約も不要です。ぜひ会場へ直接お越しください。
*手話通訳又は要約筆記をご希望のかたは2月7日(木曜日)までに、病院経営室(電話
728-2034)へお申し込みください。