こんにちは。子ども未来創造局 高橋 です。
すっかり秋も深まり、紅葉のシーズンとなりましたね。皆さん、紅葉見に行かれましたか?
さて、今回は教育委員会から3つの出来事をお伝えします。
☆総合教育会議が開催されました
11月6日(火)に平成30年度第1回総合教育会議が開催されました。
総合教育会議とは、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき設置されているものです。
この会議は、市の予算や条例の制定に関する権限を持つ市長と、子どもたちへの教育に関する施策を行う教育委員会の教育委員が構成員となり、教育に関する地域の課題や状況を共有するものです。
当日は、今年3月末に策定した「箕面市教育大綱2018」の進捗状況と今後の取り組みを議題として行いました。
箕面市教育大綱2018は、「貧困の連鎖の根絶」、「学校組織体制の再構築」、「すべての児童生徒の学力向上」、「児童生徒・青少年の居場所づくり」、「子育て支援と外出促進」の5つの項目で構成されており、今年度箕面市として行う教育施策の方向性を記載しています。また、昨年末に発生した児童虐待死事案を防ぐことができなかった反省から、「児童虐待防止体制の強化」も併せて今年度重点施策としており、虐待防止対応が関係するすべての部児童署において適切に行われるよう、「児童相談支援センター」の設置や、客観的・専門的見立てができる有識者の用保護児童対策協議会児童虐待部会への追加、親や支援の必要な子どもの見守りを確実に行う体制の構築を図ることとしています。
当日は、これらの項目についての進捗状況を事務局から報告した後、意見交換を行いました。主な内容は以下の通りです。
学校組織体制の再構築のための取り組みのち「パイロット校」について、教育委員からは、教員を加配し教職員の負担軽減を行うこの取り組みに効果はみられることから、全校展開が望まれるといった意見がありました。市長からは、現在のパイロット校での取り組み内容と成果を見据えた上で判断するとの発言がありました。
2020年度から小学校において全面実施される「プログラミング教育」について、理論的に物事を考えられる力を育成するプログラミング教育は、今の子供たちには非常に重要であるとの意見がありました。市長からは、教科全般にわたってこうした能力を育成することとなっているため、各教科でどのようにその力を育成していくかを、教育委員会で考えてもらいたいとの発言がありました。
子育て支援に関連して、子育て関連施設や施策において箕面市の東部地域と西部地域間の格差が大きいのではないかといった意見がありました。これに対して、市長からは、市全体のバランスを見ながら考えてきたいとの発言がありました。
子どもの自殺について、子どもが自殺する割合が増えていることに対して、どう対処していけばいいのかという問題提起がありました。優秀な子はほめられる場面があり、支援の必要な子にはさまざまな居場所があるが、そのいずれにも該当しない子ども達が自ら命を絶っているとしたら、今後も自殺する子どもは増え続けるのではないか、自ら命を絶つ子どもの中には、命を絶つ前にSNSなどで助けを求めて助かるというケースもあるので、こうしたSNSを活用した窓口を開設するということが自殺防止の1つの手だてになるのではないかといった意見がありました。これに対して市長からも、子どもが相談できるチャンネルをできるだけ増やしていきたいとの発言がありました。
教育委員会としては、今回の会議での議論の内容を踏まえ、今後の施策を実施していきたいと思います。
☆第37回 箕面市青少年弁論大会を開催しました
11月10日(土)に、第37回箕面市青少年弁論大会を開催しました。
この大会は、青少年に弁論を通じた発表の機会を設けることで、論理的な思考力と自己表現力を身につけることに寄与することを目的に開催しているものです。
当日は、市内の全中学校から15名の生徒が参加し、各自、それぞれの経験から学んだこと、そしてそこから考えたことや将来の希望など自分の言葉で力強く発表していました。
すべての発表を聞かせてもらいましたが、思わず涙してしまう場面や、私自身が考えさせられる場面、私自身が励まされる場面などどの発表もすばらしいものでした。その証拠に、審査委員の先生方は、この15名に成績をつけるのが本当に難しかったとおっしゃっていました。
そんな中、見事表彰された方は次のみなさんです。
特別審査員賞 箕面市立第三中学校 2年生 梶田 百恵 さん
優秀賞 箕面市立第六中学校 2年生 大森 はな さん
アサンプション国際中学校 3年生 稲野 かえで さん
箕面市立彩都の丘学園 1年生 林 沙央理 さん
最優秀賞 箕面市立第三中学校 3年生 貴志 梨名 さん
おめでとうございます!
☆第4回箕面市中学生イングリッシュ・エクスプレッション・コンテストを開催しました
11月11日(日)に第4回箕面市中学生イングリッシュ・エクスプレッション・コンテストを開催しました。
このコンテストは、英語による表現のコンテストの機会を設けることで、英語の表現能力を育成することに寄与することを目的に実施しているものです。
このコンテストは、2部に分かれており、海外での生活経験や日常的に英語を使用しているなどの経験を持たない一般部門と、そうした経験のある海外経験部門かれています。また、一般部門では、1年生は、課題文に一部自分の考えを織り交ぜて1分以内で発表します。2年生は、「My memory」または「My dream」、3年生は、「My dream」または「My treasure」のいずれかのテーマを選択し、2年生は2分半以内、3年生は3分半以内で発表します。海外経験部門は、テーマは自由で、3分半以内で発表します。当日は、市内の中学生26人が参加しました。
こちらも、すべて聞かせていただきました。皆さん、堂々としていて、かつ、非常に流ちょうな英語で発表していたことに正直驚かされました。会場の皆さんは聞き取れているのに、恥ずかしながら、私は、所々聞き取れず、発表の内容を理解するのに時間がかかる場面もありました。
受賞者は次の方々です。
【一般部門】
1年生
最優秀賞 とどろみの森学園 東野 愛恵 さん
優秀賞 箕面市立第五中学校 勝野 友香梨 さん
2年生
最優秀賞 箕面市立第六中学校 上床 杏 さん
優秀賞 とどろろみの森学園 吉本 出海 さん
3年生
最優秀賞 箕面市立第四中学校 板鼻 萌叶 さん
優秀賞 箕面市立第一中学校 西部 恭平 さん
【海外経験部門】
最優秀賞 箕面市立第六中学校 中村 洋太 さん
優秀賞 箕面市立第一中学校 田中 えみり さん
おめでとうございます!
先ほどの弁論大会に参加された方もそうですが、この日のために自分の考えをまとめ、文章にし、聞き手に伝わるよう発表の練習を一生懸命されたことだと思います。
そして本番を迎え、どちらの大会に参加していた皆さんは最初は緊張した表情でしたが、大会が終わった後は、達成感自信に満ちあふれているように見えました。
コンテストの挨拶でも触れましたが、参加された皆さんには、この大会に出るのが目標ではなく、ぜひこの先も積極的に自分の考えを表現する姿勢を持ちつづけてもらいたいと思います。そのことが、皆さんの世界をひろげ、可能性を広げることになると思います。
箕面の子どもの頼もしさに出会えた2日間でした。