皆様こんにちは。箕面市立病院事務局の稲野です。
朝晩は随分と肌寒く感じるようになってきました。木々も少し色づいてきました。朝方の冷え込みがさらにすすむと、いよいよ箕面の紅葉シーズンの到来です。
かつては「勤労感謝の日」が最高と言われた箕面の紅葉ですが、地球温暖化の影響もあり、近年は「11月中旬から12月上旬まで」が見頃とされています。
市ホームページで「紅葉情報」をご確認のうえ、ぜひお揃いでお出かけください。
(市立病院でも少し紅葉が始まってきました)
さて、今回は、直近の市民医療講座「赤ちゃん体操」と「乳がん治療」について、ご紹介します。
○大きくなーれ!赤ちゃん体操
今年度第4回目の市民医療講座は、去る10月15日(土曜日)に、みのおキューズモールの「市立みのお市民活動センター」で開催しました。テーマは、「大きくなーれ!赤ちゃん体操」。講師は、当院産婦人科病棟の助産師と看護師でした。
今回は、生後4か月頃までの赤ちゃんを対象として、体操の方法を実技をまじえて習得するという講座の性格上、参加者を20組に限定し、事前申込み制としました。しかし、20組はすぐに満杯となり、申込み締切後は「キャンセル待ちしてでも参加したい」というかたまで出るほど、多くの反響がありました。また、当日はご夫婦で参加されたかたが多かったです。
講座では、まずはバスタオルを使った、赤ちゃんにとって心地よい寝かせ方や抱き方を説明しました。そして、赤ちゃんのよりよい生育に向けた、発達段階に応じた体操を学んでいただきました。みなさん、講師の指導に従い、赤ちゃんの目を見て、「いまからやるよー」と声かけしながら、「パチパチ・トントン」と「イートーマキマキ」の歌に合わせて、赤ちゃんの手や足を引いたり、回したり、合わせたりして、楽しく体操方法を習得されました。
当院の助産師・看護師が個別にサポートしながら、ゆっくり、ていねいに指導を行い、みなさん、しっかりと習得ができたようでした。また、同じくらいのお子さんを持ち、日々育児に苦労されている若いみなさんが、お互いの子どもの様子や悩みを話し合うなど、よい交流の機会にもなったようでした。
(赤ちゃん体操のようす)
○乳がんを正しく知ろう
今年度第5回目の市民医療講座は、去る10月22日(土曜日)に、市立病院リハビリテーション棟4階のいろはホールで開催しました。テーマは、10月の「乳がん月間」にちなんだ「乳がんを正しく知ろう~早期発見・診断・治療について」。講師は、当院の外科(乳腺担当)部長・山本 仁医師と形成外科主任部長・桑江克樹医師でした。
最近、芸能人が罹患されたり、手術されたりして、注目が集まる乳がん。医学の進歩に伴い、他のがんと同様、早期に発見された場合は、ほぼ100パーセント完治できます。しかし、それでも平成26年(2014年)の1年間には、わが国で13240人のかたが亡くなっており、女性が一生のうち、およそ12人に1人が乳がんと診断されています。
今回の講座では、前半は「乳腺外来」と乳がん治療を受け持つ山本医師から、実際の写真やデータをまじえて、乳がんの解説をしました。乳がんの発症リスクや症状、転移のしくみ、生存率との関連などを説明したのち、マンモグラフィーや細胞診、超音波検査や針生検など、乳がん検診の種類と方法、そして、乳がんの性状やサブタイプに応じて選択する治療法の種類とその流れを説明しました。
(乳がんの種類や治療法を解説する山本医師)
後半は、乳がんで乳房切除手術を実施する際に、乳房再建を受け持つ形成外科の桑江医師から、その方法や考え方について、解説しました。乳房は女性らしさのシンボルとして、失うことの精神的ダメージが大きいものです。乳房再建までを家の建替にたとえると、がん切除時は古くなった家屋(がん)が残らないように慎重に取り壊し、再建時は基礎工事から構造、外壁へと、段階を経て取り組んでいく必要があります。
以前は乳房切除の後、ご自身の腹直筋を切り取り、乳房を再建する方法がとられていましたが、近年はティッシュエクスパンダーやシリコンインプラントによる再建が主流となり、切除前と同様な形での再建が可能となっているらしいです。しかし、乱用や合併症を防止するため、形成外科と乳腺外科の専門資格が厳格に定められています。それぞれの専門医が常勤で、協力体制が取れる病院のみが保険適用による治療ができ、当院は本年8月から、その実施ができる病院となっています。
(乳房再建について解説する桑江医師)
病気の治療は、何と言っても早期発見が最も重要です。箕面市では「乳がん検診」を含め、5大がんの検診を無料(詳しくはコチラを)で実施しています。みなさん、まずは検診を受けましょう。
【お知らせ】
○市民医療講座
◆がんになっても自分らしく過ごすために
日時 11月19日(土曜日)午後2時~4時
場所 箕面市立メイプルホール 小ホール
サブテーマ・講師
『自分にあったがん治療』 箕面市立病院 消化器内科部長 西原 彰浩 医師
『自分らしさをとことん支える』 ガラシア病院 ホスピス医長 前田 一石 医師
『やっぱり自分の家がいちばん』 緑・在宅クリニック 院長 清水 一亘 医師
◆知っておきたい子どもの感染症~おそとでも おうちでも 正しく予防!
日時 11月26日(土曜日)午後2時~3時30分 【一時保育あり】
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 いろはホール
講師 箕面市立病院 副院長兼小児科主任部長 山本 威久 医師
*いずれも参加費無料。予約(一時保育のみ要事前予約)も不要です。
ぜひ会場へ直接お越しください。詳しくは コチラ をご覧ください。
○世界糖尿病デー2016箕面
日時 11月11日(金曜日)午後2時~4時
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟1階
内容 ①血糖測定(先着30名まで)
②糖尿病相談
③フットケア
④栄養バランスチェック
*詳しくは コチラ をご覧ください。参加費無料。予約も不要です。ぜひご参加ください。
「自転車事故ゼロ」をめざして「ながら運転」をなくすために、箕面市では2017年3月31日(金曜日)までの間「絶対ダメ!ながら運転 自転車を安全に乗りましょう!」を統一キャンペーンとして展開します。