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Channel: 部長ブログ@箕面市役所
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「中学校給食」を考える

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●弁当男子、ここにあり!
 「弁当男子」って、皆さんご存知ですか?最近の流行語らしいですね。広い意味で毎朝お弁当を作って、職場に持参する男性諸氏のことを言うらしいです。
 であるならば、私も「弁当男子」の一人です。早朝出張などない限り、ほぼ毎日お弁当を作っています。私のお弁当へのこだわりは、卵焼き!だし巻きならぬ、「だし醤油巻」です。これだけは、時間がなくても作っています。あとは、ほとんどが“チン”、冷凍食品やウィンナーに頼っています(笑)。

 この日のお弁当と朝食のおかずです。当然、朝食のおかずの一部は、お弁当のおかずにもなります。

 だいたいお弁当はこんなもので、いつもワンパターン。栄養バランスもあったもんじゃありません!
 生活習慣病の予防に不可欠なビタミン、ミネラル、食物繊維などを補給するには、1日 350〜400グラムの野菜摂取が必要らしいのですが、全然摂れていないのが実態です。
 このブログを書きながら、もう少し自分自身の食生活を見直し、昼食も栄養バランスを考える必要があると反省しています。 


●学校給食市民試食会in萱野小学校
 11月19日(土曜日)「学校給食市民試食会」が、萱野小学校で開催されました。
この催しは、実際行われている小学校給食を市民の皆様に食べていただき、理解を深めることに加え、食生活や食習慣など「食」の大切さを考えていただくことが目的です。
 学校の給食と聞いて、皆さんはどのような思い出がありますか?
 参加されたかた、何人かにお伺いしましたが、50代以上のかたがたからは、「脱脂粉乳」と「クジラの竜田揚げ」、40代から下の年代のかたがたからは「アルミ食器」と「コッペパン」、そして「米飯給食」が始まったことなどを挙げられました。

 さすがに、私は脱脂粉乳の記憶はありませんが、クジラの竜田揚げは記憶にあります。今では、クジラはなかなか口にできない高級食材ですが、昭和40年代はお肉に代わる食材として結構給食に出ていました。確かに食器はアルミ食器でした。今では磁器食器が使われ、米飯給食も当たり前のように出されています。

 試食会の献立は、ごはん、鮭の入ったお野菜たっぷりの石狩汁、キャベツのゆず風味漬け、昆布の佃煮、そして牛乳でした。

試食会に参加されたかたがたの感想をおうかがいすると、
  わたし:「いかがですか、給食のお味は?」
  お父さん:「おいしかった!」
  お母さん:「食材本来の味が生かされている」
  おばあちゃん:「グルメですね!」
  わたし:「昔、食べた給食と比べておいしかったですか。それとも、本当においしかったですか。」
  お母さん:「本当に、おいしかったです。」
  お父さん:「アルミ食器と違って、磁器食器ってとこもいいよね!」
と好評でした。

  箕面市の小学校給食は、学校の先生がたにお聞きしても、あまり大きな声では言えませんが他市と比べて“おいしい”とのことです。学校に配置されている栄養教諭や栄養士の皆さん、調理員さんが工夫を凝らし、子どもたちの健康を考え頑張ってくださっているからでしょう。また、食物アレルギーへの対応も、保護者のかたがたのご協力とご理解のもとできる限り対応しています。


●「中学校給食実施」に向けた検討、真最中!
 私は、宝塚市で中学生時代を過ごしました。宝塚市では、中学校も給食でしたので、小学校・中学校ともに給食が当たり前の私にとって、箕面市では中学校に給食がないことを知り、びっくりしたことを覚えています。

「食」をめぐるこれまでの状況
 箕面市では、平成9年に中学校給食検討学習会を設置し調査・検討を行い、「生徒一人ひとりが生涯にわたって健康で充実した生活を送るためには、望ましい食生活の基礎を学校教育の中で、発育段階に応じて育てていくことが必要」であり、「生徒同士、生徒と教職員がふれあいを深め好ましい人間関係を築く場」として給食実施の必要性が認識されたものの、施設整備等の財政負担や学校運営上の諸課題から実施には至りませんでした。

 平成9年度からこの間に、国においては食生活・食習慣の乱れや生活習慣病の増加などの国民的課題を受け、平成17年に「食育基本法」を施行するとともに、学校教育の中での食育の推進を目的に平成21年には「学校給食法」が改正されました。
 また、大阪府においても、学力や体力の根幹となる食の充実の必要性と、中学校給食の実施率が全国で80パーセントを超えているにもかかわらず、府内実施率は10パーセント未満という状況を受け、給食の実施に伴う施設整備等の補助制度を創設されたところです。

中学校給食実施に向けた検討
 こうした国や大阪府の動き・考え方をふまえ、箕面市では本年度「中学校給食検討会」を設置し、給食の円滑な導入・実施に向け再度検討に着手したところです。
検討会は、学識経験者、PTA代表、教職員、教育委員会事務局職員で構成され、中学校給食の意義・目的や実施に当たっての課題などについて議論を進めています。
検討にあたっては、子どもたちや保護者の皆様、教職員へのアンケートを実施するとともに、既に中学校給食を実施している自治体へ視察に行くなどしています。

(1)アンケートの結果(速報値)
アンケートは、小学校5・6年生と一中から六中までの1・2年生及び保護者を対象に抽出により実施するとともに、すでに給食を行っている止々呂美中学校と彩都の丘中学校の生徒全員及び保護者を対象に行いました。また、中学校の教職員等にも行いました。
アンケート結果については、現在検討会でも検証を行っているところですが、特徴的ないくつかの点についてご紹介します。

○朝食を「ほとんど食べない」または「食べない」と回答した小学生が1.5パーセントに対し、中学生では4.9パーセントと、約3.3倍になっていました。
○給食の実施については、「実施又はどちらかと言えば実施した方がよい」と答えられた保護者はいずれも80パーセントを超え、止々呂美中学校・彩都の丘中学校の生徒は78.8パーセントでしたが、小学生では41.3パーセント、一中から六中の生徒では25.0パーセントとなっていました。
○お弁当について、子どもたち、保護者ともに、良い点として「自分に合った量が食べられる」と答えた割合が高く、一方、課題として「衛生管理面に対する不安」や「メニューがワンパターン」と答えた割合が高い状況でした。
○給食については、保護者、教職員ともに、良い点として「衛生面と栄養バランス」を挙げる割合が高く、一方、課題として「給食の食べ残しや給食費の未納」を挙げる割合が高くなっていました。

(2)先進地に学ぶ
 中学校給食の実態と運営状況を把握するため、検討会の委員をはじめ、教育委員さん、教職員、教育委員会事務局の職員など多くのかたがたの参加のもと、すでに給食を実施している先進都市へ15回にわたり視察を行っています。
視察先では、子どもたちが給食を摂っている様子を拝見し、給食調理の方法、学校運営上のメリット・デメリットなどの説明を受けました。


[給食を実施している和泉市(左)と吹田市(右)の様子]

 検討会では、アンケートや視察の結果をふまえ、中学校給食の意義・目的や課題を中心に、毎回3時間前後にわたる活発な議論が交わされています。12月下旬には、給食調理の施設のあり方や実施形態について中間報告を取りまとめ、教育委員会に提出される予定です。
 検討会は、近々では11月29日(火曜日)午後4時から、総合保健福祉センター(みのおライフプラザ)2階大会議室で開催される予定です。検討会の会議は傍聴もできますので、関心のあるかたはお越しください。


 

箕面市では、10月から12月まで「子どもたちに残したい箕面の山なみ! みのお山麓保全ファンドに寄附をお願いします!」統一キャンペーンを実施中です。


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