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彩都の復元緑化

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 こんにちは、みどりまちづくり部長の山田です。
 箕面市東部から茨木市の山麓部に広がる「彩都・国際文化公園都市」は、これまで茨木市を中心にまちづくりが進められてきましたが、平成23年4月に箕面市内で2校目(府内でも2校目)となる小中一貫校「彩都の丘学園」の開校とともに、戸建て住宅やマンションなどの建設が進んでおり、平成23年10月末現在で箕面市域の人口は1217人、538世帯と、まちづくりが進められています。


(彩都の現状)


(まちの様子)


(現状写真)

  しかし、この彩都の造成工事により山麓部の樹木が伐採され、箕面の市街地から山肌が見えるようになりました。
 このため、箕面市はUR都市機構に対して山なみの景観を守るために、斜面地などの復元緑化に取り組むように指導、要請を行ってきました。

 復元緑化については、周辺の里山と同様の郷土種の樹木を基本として苗木を植栽することとし、平成32年頃には周辺の既存樹木と変わらないような緑に復元する計画で進めてきました。

 ところが、平成22年には例年にない猛暑であったため、切土の箇所では植物の生育にとって欠かせない水分が不足し、苗木の生育が進まない箇所も多くありました。

 このため、今後の緑化については、水不足の環境でも対応できる方法として、切土の斜面部では、降った雨を植栽箇所に導くように水路を整備するとともに、緑化枠を設け、落ち葉などを足下に蓄える方法と、南側に土壌が不十分で養分が少なくても、成長が早く乾燥にも強い樹種を数本植え、その北側に在来種を数本植えることで水不足などに対応しようとするもので、日本古来からの寄せ植え技術を生態学的に樹林化に応用した新しい植栽方法で復元緑化を進めたいと考えています。


(緑化イメージ断面図)


(自然式植栽工法の事例)


(自然式植栽工法の概念)


 また、ランダム集中配植を行うことによって、本数の異なるまとまりを粗密をつけながら配置することで多様な生育環境を創り出そうとするものです。

 これらの自然式植栽を行い、維持管理費を低減させながら全体として美しい植栽景観を創り出し、そして地域生態系の保全にも寄与する緑化を実現させたいと考えています。

 今後も、彩都が箕面にふさわしいみどり溢れたまちになるよう、斜面などの復元緑化についてUR都市機構と協議調整を重ねていきます。

ゆず収穫剪定サポーター隊

 府内で唯一のゆず生産地・箕面市で「ゆずともみじの里・みのおプロジェクト」がスタートして、2年目を迎えます。
 柚子(ゆず)の産地「止々呂美地区」では、ゆずの収穫最盛期を迎えており、生産農家は連日大忙しです。


(ゆずの木)


 農家の高齢化や、後継者不足などが全国的にも問題となっていますが、止々呂美のゆず農家も同様な問題を抱えられています。

 後継者不足に加え、生産場所が傾斜地であり、また、樹木が高木であることから、ハシゴを掛けて、高所に登る危険な作業になります。(下の写真は、木から登って収穫する模様です。下から写しています。)
 また、春先などは、シカによる食害に悩まされ、木を枯らすまでに至るケースもあります。


(収穫の様子)

 地域では、ゆず生産農家40名が集まり、「止々呂美ゆず生産者協議会(会長:尾上善治氏)」を結成し、ゆずの生産力向上に日々頑張っておられます。

 11月後半に入り、止々呂美地区では、山肌には紅葉とともに、「黄色く光る柚子」樹木が、目立ち始めています。
 収穫の最盛期を迎えて、生産者協議会では、いろいろな理由で収穫や手入れができないゆず農園を守るため、放任果樹園を手伝いに回り、助け合って収穫されています。

 箕面市としても、「地域全体で産地を支えよう」と、市民らのボランティア「ゆず収穫剪定サポーター隊」を募集・結成し、協議会の活動を支援します。
 農業サポーターの皆様の「参加協力したいという思い」と、お手伝いがほしい「生産者」を繋ぎ、ゆず産地を支えていけたらと思っています。

 11月28日(月曜日)から「ゆず収穫剪定サポーター隊」の皆さんが活躍されます。
 収穫されたゆずは、ゆずプロジェクトへ出荷され、いろいろな加工品となり出回るほか、市内朝市で購入することができますのでよろしくお願いします。


(制度のイメージ)

 

箕面市では、10月から12月まで「子どもたちに残したい箕面の山なみ! みのお山麓保全ファンドに寄附をお願いします!」統一キャンペーンを実施中です。


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