こんにちは、公営企業管理者の出水善博です。
4月5日、ボートレーサー(競艇選手)の養成機関である「やまと学校」(福岡県柳川市)の入学式に出席してきました。RUN TO THE FUTURE(未来に向かって走れ)これは、「やまと学校」の校歌の一節ですが、アスリートを目指す入学生にとってこれほど素晴らしいフレーズはありません。
ボートレーサーになるためには、「やまと学校」に入学し、1年間の訓練を受け国家資格である資格検定試験に合格しなければなりません。
今回入学した「第120期ボートレーサー養成員」は全国から1412名の応募があり、その中から最終的に35名(男子27名・女子8名)が入学、競争倍率約40倍の難関をくぐり抜けた未来のスター選手の卵たちです。
ただ、入学はプロへの準備期間でしかありません。ちなみに去る3月に「第118期ボートレーサー養成員」の卒業式がありましたが、36名の入学に対し卒業できたのは25名という状況で、卒業するにも厳しいものがあります。決して楽な道ではありませんが、1年間の訓練を受けることによりプロアスリートとしてデビューすることができるのです。
式典では、入学生代表の訓練生が「皆様からいただいた激励の一言一句を忘れることなく日々努力することを誓う」と力強く誓いの言葉を述べていました。
この気持ちを忘れず、訓練に励み、夢に向かって全員が卒業式を迎えてほしいものです。
さて、「やまと学校」の入学から卒業までのカリキュラムは次のとおり、ボートの操縦やエンジン・プロペラ整備の技術、モーターボート競走法をはじめとする様々な知識、そして礼儀や節度など共同生活を通じて社会人としての基本を習得します。1秒たりとも無駄のない時間管理のもと、プロのボートレーサーになる厳しさを学びます。
現在、ボートレーサーは全国で約1600人、全国24カ所のボートレース場で開催されるレースの年間合計回数は約5万回で、毎日、どこかのレース場で開催されています。ボートレーサーたちは全国のボートレース場を転戦し、迫力あるレースでファンを楽しませています。
ところで、ボートレーサーには定年退職がありません。したがって、本人の成績、健康管理次第では、相当の年齢になってもレースに参加することが可能です。
最も若い選手は18歳の加藤翔馬選手、最高年齢は68歳の高塚清一選手です。お祖父さんと孫のように年代が離れた選手が同じ土俵で競い合っています。このように、ボートレーサーの選手生命は長く、現役選手の平均年齢は37歳、平均引退年齢は51歳で年齢を重ねても活躍できるスポーツです。また、全選手の内女子選手が約200人で、女子選手だけでリーグ戦ができるなど、公営競技の中でもその数はダントツです。
(加藤翔馬選手と高塚清一選手)
約1600名のボートレーサーは成績によって上からA1級、A2級、B1級、B2級の4つのクラスに分けられています。クラス分けは半年ごとに行われ、現状の実力が反映されるようになっています。SGなど賞金額も権威も高いレースには、原則としてA1級でないと出場できませんので、ボートレーサーは上位クラスを目指し日々しのぎを削っています。
ボートレーサーの収入はレースに出場して獲得する賞金で決まります。平均年収は約1600万円。最高ランクのA1級では約3300万円、最低ランクのB2級でも平均年収は約500万円となっています。トップクラスともなると獲得賞金はゆうに1億円を越えます。
箕面市では、5月31日まで「目立つワイヤー錠でしっかりロック自転車の盗難を防ごう!」の統一キャンペーンを実施しています。