市民の皆さまこんにちは 教育長の具田です。
平成28年度がスタートしました。市立保育所では4月1日に、市立幼稚園では11日に、小学校と小中一貫校では7日に、中学校では8日に、それぞれ入所式、入園式、入学式が執り行われ子どもたちの新しい生活が始まります。
<入所式>
また、教育委員会事務局では、職員の退職や市役所内での人事異動、学校から教育委員会事務局への異動、逆に学校の校長先生へと異動する職員、新人職員の配置などが一段落しました。特に、今回学校から事務局へ異動した教員の中には、30歳の若さの先生もおられ、また、文部科学省から箕面市教育委員会事務局に出向された職員(今回で2代目)もおられる新体制での業務が始まりました。
新規採用教職員の辞令交付は4月1日に、箕面市役所に採用された行政職員と、箕面市立小・中学校に採用された教職員との合同の辞令交付式を行いました。これは、平成24年度から教職員人事権の移譲を受け、合同で行うこととしたものです。市役所が担う箕面の「まちづくり、まち育て」と、小・中学校が担う「人づくり、人育て」は、市が担う仕事の両輪ですが、これまでは、人事権が市と府に分かれていたため、双方に大きな距離感がありました。今はどちらもが箕面を育てる職員と教職員ですので、相互に交流してもらうことのお願いと、次のように、箕面市教育大綱の一部を私の挨拶の中で紹介しました。
「教育委員会の制度が昨年度から大きく変わりました。
その1つに、首長と教育委員会で議論をして、総合的な施策の大綱を作ることが決まりましたので、箕面市でも策定しました。5つの大きな柱を立てており、その一部を紹介します。
まずは、貧困の連鎖の根絶です。
これは、行政職の特に福祉部門の方にも大きく関わると思いますが、本日教育委員会に“子ども成長見守り室”を設置し、まずは現状の把握、分析から始めますが、子どもたちが社会に出る時に、自らが進路を選択できる力をつけていきたいと思っています。
次に、学校組織ですが、よく鍋ぶた型組織と言われます。校長教頭の2人の管理職が、他の全ての教職員(30人から50人)を管理し、学校運営をしています。これは凄いことですし、やはりこれでは無理です。
そこで今年度から、学校力向上パイロット校という実証検証校を3校決めて、研究部長・生徒指導部長を専任化をします。専任化のために、別の教員を市の費用で配置して、授業を持たないでそれぞれの業務に専念できる形にし、学校のマネジメント機能を強化します。
これまでも、これらの職は配置をしていましたが、学級担任や、授業を持ちながらでした。このパイロット校では、1名から2名の教員を増員することになりますが、単に増員して学校が楽になるのではなく、鍋ぶた型の組織から、中間のところにフリーに動けるミドルリーダーを配置して、組織だって、学校運営や授業研究ができるものにしていくものです。
もちろん、パイロット校以外でも、この考えの基、増員はしませんが、学校が組織的な動きが出来る様に、取り組んでもらいますので、新任のみなさんもそのことをしっかりと意識しておいてください。」
新しい取組に、これまでを知らない新人さん達は、すぐに馴染んでくれるでしょう。
また、大綱の5つの柱の5番目の“子育て支援と外出促進”ですが、さっそくその取組の一つとして、豊川支所の1階ロビーに、公共施設で7カ所目となるキッズコーナーを設置しました。豊川支所に手続き等の用事が無くても、一度親子で覗いてみてください。
“キッズコーナー”は、市役所本庁別館2階などに設置してあり、親子連れや子育て仲間で時には、お弁当も持って来られて楽しく過ごされています。また、昨年度には、中央図書館内に背の高い書架で、子どもたちがのびのびできる「にぎやかエリア」と静かに読書が楽しめる「一般エリア」を設け、親子連れでも気兼ねなく利用できる様になり好評を得ています。
<キッズコーナー>
“箕面市教育大綱”として、新たな大きな5つの柱、目標を倉田市長と共に創り上げました。それぞれの目標を実現させるために、今年度も事務局職員、学校教職員と共に邁進して参ります。
春の交通安全運動が始まりました。私も本日早朝から阪急桜井駅前の啓発活動に参加してきました。
さて、平成22年1月30日の夕刻に、箕面市内の住宅地の信号の無い交差点で自転車と自動車の衝突事故があり、中学二年生の尊い命が奪われました。そのご遺族からの再発防止の願いが込められた寄附金をもとに、市オリジナルの自転車安全教育デジタル教材(教材の説明はこちらへ ユーチューブはこちらへ)を作成しました。
この教材は、危険な自転車運転は交通事故に直結すること、交通ルールを守ることは自らの命を守ることなどを理解できる内容となっており、自転車交通事故の防止に向け、市立の全小・中学校の児童・生徒を対象に、授業などで活用すると共に、全国でも無償で広くご活用いただけるようインターネットで公開しています。
また、ご遺族は、その後も子どもたちの安全に役立てたいと、飛び出し坊やの看板などを毎年寄贈頂いており、本日はお父様が来庁され、改めて子どもたちの交通安全についての思いを拝聴しました。
特に、昨年5月には、小学一年生の女児が車にひかれ亡くなられる惨事が発生しており、交通安全教育はもちろんのこと、事故になっても命は助かる速度に住宅地内を規制する“ゾーン30”をもっと積極的に導入するよう、昨年から要望されていますが、本日も改めてのご要望を頂きました。
教育委員会としましても、安全教育の徹底はもちろんのこと、交通規制や道路改良なども、市長部局や箕面警察に強く働きかけること、また、大阪府内の各市、各学校にもデジタル教材の活用を広めることをお約束しました。
また、昨日、タクシー会社やバス会社、地域団体代表者、教育機関や行政などが一堂に会する箕面市交通安全推進協議会があり、箕面警察署長から次のご紹介がありました。
“特に高齢者の交通事故防止策として、白いスーパーの袋を持ち歩き、夕暮れになれば中身が無くても広げて手に引っかけることで、車などからの視認性が格段高まる。簡単なことなので、是非とも広めて欲しい。”
子どもたちだけでなく、高齢者の方々も含め市民の皆さんが、自身の安全を自ら守ることが大切です。
交通事故死ゼロのまち箕面をめざしたいと思います。
<箕面の山にも春の息吹が>
箕面市では、5月31日まで「目立つワイヤー錠でしっかりロック自転車の盗難を防ごう!」の統一キャンペーンを実施しています。