こんにちは。病院事業管理者の重松です。
1年振りのブログです。
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【病院の庭から:蝋梅】
市立病院開院30周年記念に、昨年7月7日七夕、正面玄関築山に植樹しました蝋梅の黄色い花がたくさん咲きました。馥郁たる香りが漂います。その花言葉は「先導」「優しい心」「慈愛」だそうで、それを体現する市立病院であり続けたいものです。
★ 新たな職員を迎えて ― 人材の確保が基本 ―
新たにわれわれとともに働く職員を迎えて、4月2日辞令を手渡しました。常勤、非常勤の職員に限りますと、77名の顔ぶれが加わりました。たくさんだなーとお思いでしょう。病院の運営で基本的に大切なことは、<人>、人材の確保です。人がいてこそ医療の質、安全が確保できるものです。
4月1日現在、常勤441名、非常勤46名。この外にも、アルバイト・パート、委託、派遣と多くのかたで病院は運営されています。
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【新規採用職員:全体研修】
現在は、医師や看護師の確保が非常に困難な時代です。看護師の採用試験などは、定期的な試験はもちろんしますが、随時の募集も行い確保に勤しんでいます。
しかし、今年度は比較的確保できたなという感がします。看護師や初期研修医の確保のために、出かけていって説明会やキャンペーンを展開し、また卒業生を母校に派遣し、市立病院での業務や活動のPRをして確保に努めています。
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【臨床研修医1年生】
今回の内訳は医師28名(常勤や後期研修医の異動で19名、初期研修医の新規採用で9名。これで医師は99名、昨年度より4名の増)。看護師30名(現在のところ少しゆとりができました)、助産師2名。薬剤師3名。検査技師3名。事務職5名などです。看護学部の創設が昨今、多く見られますが、千里金蘭大学では初めての卒業生が巣立ち、当院にも数人を採用しています。
今後も梅花大学などで卒業生が出れば就職してくれることを期待しています。
★ 今年度強化して取り組むこと
1.365日休まず回復期リハビリテーションを
一般的にリハビリテーションは、休まずに集中的・連続的に行うことが効果的で、毎日連続したリハビリを受けることにより、患者さんは日常生活活動(ADL)が改善され、早期回復・在宅復帰が可能となります。
平成19年から土曜日も含め週6日実施してきましたが、365日リハビリは、その名の通り日曜日も祝日もそして年末年始も含めて休まず毎日実施するものです。そのためにはもちろん現人員体制ではローテーションを組むこともできませんので、現場の職員とも協議しながら、その必要な態勢として理学療法士2名、作業療法士2名の増員をしました。
病院としても、休まずリハビリを実施し、患者さんの早期回復に努め、より多くの患者さんを受け入れ、地域の中核病院として責任を果たしたいと思います。
2.がん、脳卒中、糖尿病などの治療でかかりつけ医との連携の強化を
がん(大腸、胃、肺、前立腺、膀胱)、脳卒中、糖尿病などの治療に当たって、地域連携診療計画書を作成し、かかりつけ医と市立病院とが共有し、患者さんには連携手帳(冊子)を持っていただき、定期的な日常診療はかかりつけ医で、専門的な検査等は当院で行い、情報共有しながら継続的に治療を行います。(もみじだより3月号に患者さまの声を掲載)
薬や検査の重複も避け安全な治療ができ、役割分担した医師間のスムーズな連携により切れ目のない診療をより一層強化するため、医師会を始め市立病院登録医の先生がたとの連携を強化します。
3.地域の医療機関の感染防止対策への取組の協力
300床未満の地域の医療機関が感染防止対策に取り組むに当たって、当院が相談も受け、感染防止対策専任スタッフが共同して話し合い、地域の感染防止対策レベルの向上を図ります。そのため、特に感染管理認定看護師が地域の医療機関へ出向いて、協力指導する態勢を取り、地域医療支援病院としての役割を果たしていきます。
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【新規採用職員研修:輸液ポンプの使い方】
★ うるう年に寄せて
今年は秋分の日が116年振りに「9月22日」になる、という新聞記事を以前に見ました。20世紀前半は「24日」が多く1980年以降は「23日」が続いていたようです。
秋分の日は、「太陽が秋分点を通過する瞬間(秋分)を含む日」と定義され、昨年の秋分は「9月23日午後6時5分」、今年は「9月22日午後11時49分」だから、9月22日になるのだそうです。同じ方法で決められている春分の日や夏至、冬至も日付が変わり得ます。
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【病院の庭から】
地球の公転が1年ですが、365日ではなく、正確には365.2422日で、365日と6時間弱かかることになり、地球の公転と暦のズレを補正するために、4年で約24時間、つまり1日増やす必要があるための閏年。しかし6時間弱だから24時間1日の補正をしてしまうと、4年分で45分、地球の公転が暦を追い越すことになり、その進み過ぎは400年間で3日と3時間で、現在のグレゴリオ暦(西暦)は、閏年を400年間当たり3回減らすことでさらに補正をしているそうです。
本来なら閏年366日だが365日という年は、最近では、1900年、次は2100年(@_@)だそうで。秋分点の通過は当分の間、閏年は9月22日、そうでない年は23日のパターンが続くそうですが。
今年も天体・天文におもしろいことがあればいいですね。5月21日の金環日食の天体ショーは楽しみですが。大阪では、282年振りのこと。午前7時29分49秒が金環食の最大です。
暦を制するものは国を制す! いやいやこれは韓流歴史ドラマのことだったかな?(^o^)
ついでに一つ。一昨年の本屋大賞受賞の冲方丁(うぶかた とう)『天地明察』。江戸時代に日本初の国産暦を創った男の物語。これはおもしろいです!!
≪こういう風に生きたいものだ≫とも思わせ、感銘深いものがあります。お薦めです。秋には映画も公開される予定です。
病院関係者は、閏年を喜ばなければならない。診察日が1日多いのだから、それだけ多く患者が診られる、ということが言われます。そこまでの域に到達していればいいのですが・・・。
★ 今年度も市民医療講座を開催します
ここ数年、年に6回程度医療講演会を開催してきました。日頃からの予防や自己管理、早期発見(気付き)をしていただくために実施してきたものです。今年度の予定。
(1)『内視鏡の検査と治療』(5月26日;市立病院)由良医師 当院の特徴で、患者さんの体にとって痛みや負担の少ない内視鏡による治療等について
(2)『白内障について』(7月21日;文化交流センター)西医師他 前回満員で聞き逃した方もおられたのでリクエストに応えて再度開催します。
(3)『救急医療』(9月)
(4)『糖尿病カルテ』(10月)飯田医師
(5)『緩和ケアってなに』(12月)辻尾医師、加藤認定看護師
(6)『赤ちゃんの発達と運動』(2月)助産師
詳細が決まりましたら、もみじだよりや病院のホームページでお知らせいたします。
★ 『夢見草』
もうすぐ桜が咲きます。病院の庭で一番早く咲く桜は、リハビリテーションセンター入口前の桜です。ちらほらと咲き始めました。少し寒かったこともあるでしょうが、今年は子どもたちを祝して入学式あたりが見頃かもしれません。
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桜の別名は『夢見草』。春爛漫、夢見心地の花見をした後は、さて、仕事に勤しむことにしましょうか・・・
職員一同、質の高い医療・看護を提供することを意識し、市民の皆さんの最大のセイフティーネットとして安全・安心の砦となるよう努めます。
今年度もよろしくお願いいたします。
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箕面市では、4月から5月まで「みんなで乗ろう!オレンジゆずるバス まちのどこへでも 365日、毎日運行中!」統一キャンペーンを実施中です。