皆さま、こんにちは上下水道局の島谷です。
今回がいよいよ最後のブログです。平成21年4月から3年間、おおむね月に一度のペースで約40回の登場となりました。毎回、テーマに悩みましたが、季節によっては毎年同じようなテーマで登場させていただきました。自分としては、その都度、グラフや表などを追加したつもりなのですが……。
さて、前回のブログの日(2月3日)は、この冬一番の寒さとなり水道管の凍結などの被害がでました。その後も寒い日が多く心配をしていたのですが、ようやく春めいた日が続くようになりました。
これからも寒い日、暖かい日を繰り返すでしょうが、徐々に、しかし、確実に季節は春に向かっています。
そして、未曾有の大災害となった東日本大震災が発生してから、まもなく1年を迎えようとしています。復興への道のりは長く、様々な課題はありますが、厳しい生活環境に加え今年の寒さにも負けずにがんばっておられる被災者の皆さまを見れば、日本全体で復興に向けた取り組みを進めていかなければなりません。箕面市も引き続き、できる限りの支援を行っていきます。一方で日頃から災害に備えて色々な準備を進める必要があります。
【大阪広域水道企業団と構成市町村による訓練実施】
2月22日には、大阪広域水道企業団と構成市町村による合同訓練を実施しました。
これは、大阪府域において震度5弱以上の地震が発生した場合には、震災対策相互応援協定に基づき、被災市町村の水道施設の被害状況を把握するとともに、府内市町村が一体となって被災市町村の応援体制を確立し、応急給水や応急復旧を実施することになっているため、いざというときに備え行ったものです。
大規模な震災が発生したときには、速やかな初動体制の確立が求められます。
今回の訓練では、まず、大阪中央本部、各ブロック本部の設置の手順等を確認しました。
そして、応急給水活動を実施するにあたって応援を受け入れる側と応援を行う側に分かれて、本部と連携しながら訓練をしました。箕面市は応援を行う側での参加でした。
具体的には、
● 被災団体から応急給水の依頼を本部に要請します。
● 要請を受けた本部は、被害の少ない団体へ応援要請を行います。
● 被災団体は、応援を受け入れる体制を整え、給水場所等を本部に連絡します。
● 応援する団体は、本部から指示された場所に行き給水活動を行う。
と、単純な訓練ですが、「情報伝達」「必要とする支援の規模、受け入れ体制」「具体的な場所等」などは、組織として情報を共有していないと混乱をまねくだけになってしまします。
特に被災団体が、「何を」「どれだけ」必要としているのかをしっかりと把握したうえで、応援することが必要ではないでしょうか。
本部から指示された場所に行き給水活動を行う行程は以下のとおりです。
今回は給水車への水の補給まで行いました。
〔最初に給水タンクを積込み固定します〕
〔現地に到着、この後あんしん給水栓から水を補給します〕
〔あんしん給水栓の蓋です〕
〔蓋を開けます〕
〔酸素濃度測定中〕
〔給水車へ水を送るためホースをもって内部に〕
【あんしん給水栓】
今回の訓練は、企業団が設置した「あんしん給水栓」を給水拠点として行われました。
「あんしん給水栓」とは、地震などでも比較的破損しにくい企業団の送水管を利用して、市民の皆さまに飲料水などの緊急用水を確保するための設備です。
イメージは消火栓を大型にしたものと考えていただいたらいいと思います。
箕面市内には、21個所あります。企業団の水道管に設置されていますので、ほとんどが国道171号沿線にあります。
あんしん給水栓の位置図は、箕面市ホームページに掲載しています「上下水道事業年報」からご覧いただけます。
「こちら」からどうぞ …… 平成23年(2011年)版巻末の〔参考資料〕に「大阪広域水道企業団あんしん給水栓の設置個所一覧表」と「大阪広域水道企業団あんしん給水栓位置図」があります。
【上下水道局でも情報伝達訓練を実施】
企業団との合同訓練にあわせて、箕面市上下水道局独自で情報伝達訓練を実施しました。
午前7時に発信者から緊急連絡網に基づき順次、情報を伝えていくという単純な訓練です。ポイントは正確な情報がいかにスムーズに関係者全員に伝達・共有できるかで、災害時初動期の基本となりますので、非常に重要な訓練であります。
【インフルエンザの患者数が減少傾向に】
最後にインフルエンザについて。
猛威をふるっていたインフルエンザもようやく峠をこえ、この4週間、35を超えていた一医療機関当たりの患者報告数も、3月2日の厚生労働省のインフルエンザに関する報道資料によりますと 29.04 となっています。
念のためにあとしばらくは、「うがい」と「手洗い」を励行しましょう。
〔インフルエンザ患者報告数のグラフです〕
昨年のグラフと比べても今年の患者数の多さがわかります。
● 詳細については、「厚生労働省 インフルエンザに関する報道資料」でご覧いただけます。
最後までインフルエンザの話題になりましたが、大震災と同じく新型インフルエンザも必ず発生する危機のひとつです。
皆さまも日常の中で、たえず危機を意識しながらいざというときの備えをお願いいたします。
箕面市では、1月から3月まで「はじめませんか?地域のボランティア活動 〜まずは箕面市役所へ!シニア・ナビでご紹介します〜」 統一キャンペーンを実施中です。