こんにちは。
健康福祉部長の小野啓輔です。
世間では、福山雅治さんの電撃結婚で、大騒ぎです。
日本列島に、福山ショック。国内外に激震。世界中の女性ファン悲鳴。
国民的独身、超大物独身芸能人、最後の砦、ついに陥落。
ネットでは、「ギョッえ~\(><)/」「うっそー」「ナンデ・・」などが並び、
「会社、早退します」「仕事が手につきません」「明日休みます」というOLが続出、
「今日は、家事 放棄します」「家族になろうよと歌ってくれたのに」「裏切り者!」
「日本の終わりぜよ」とやけ酒をあおり、「「NHKニュースで女子アナが絶句」
「いつもは上品な母が、テレビに向かって『チクショー』」と叫んだ」などなど、
ツイッターは大炎上しているそうです。
さらには、福山ショック・福山ロスのバーゲンセールが各地で開催され、
「福山さんの芸能プロの株価が、40億円下落」とか、菅官房長官までコメントして
ひんしゅくを買うなど、社会現象にもなっています。
私としては、「北斗晶さんの乳がん手術」や「川島なお美さん胆管がん逝去」のほうが、
現にがん検診の問合わせも増えるなど、検診の啓発普及効果もある大切なニュース
なのですが、たまたま私が長年「箕面の福山」と呼ばれ続けてきた関係で、
しかたなくニュースチェックしています。
それにしても、なんで、会社を早退するねん。なんで、裏切り者やねん。
最後の砦が崩れたら、何がどないなんねん・・・。ちゃんと仕事せーよ。なめとんか!!
人生幸朗師匠がご存命なら、大いにぼやいていたことでしょう。
ええ歳のおとなが、実に情けない、はしたない話ですねえ。なげかわしい。
そんな中、さらにテレビを見ていると、次のニュースが飛び込んできました。
「山口もえ と 爆笑問題 田中が、結婚!!」
ぎょえ~~、うっそー、ナンデ-・・。わたしは思わず絶句し、次の瞬間、
テレビに向かって「チクショー」と叫びました。
今日は、ショックで仕事が手につきません。
なので、やけ酒して、明日、会社休みます・・・。
ということで、このままでは「責任者出てこーい」と怒られそうなので、
今日のテーマは、気合いを入れ直して、
「生活困窮者自立支援制度」です。
●生活困窮者自立支援制度がスタート
経済のグローバル化、雇用環境の変化、超高齢社会の進展、
家族構成の変化など、社会・生活環境の構造的な激変に伴い、
生活保護受給者など生活困窮者が増加し、格差社会の拡大や貧困の連鎖なども、
大きな社会問題になっています。
こうした状況に対し、平成25年(2013年)12月に「生活困窮者自立支援法」が成立し、
さまざまな困難の中で生活に困窮している人に包括的な支援を行う
「生活困窮者自立支援制度」が平成27年(2015年)4月から
法制度として全国で始まりました。
●どんな人を支援するの?
~仕事や生活など、様々な困難の中で生活に困窮している人を
支援します。~
生活困窮者自立支援制度は、
「現在は生活保護を受給していないが、現に生活に困窮し、
最低限度の生活を維持することができなくなるおそれのある人」
を対象に、困りごとにかかわる様々な相談に応じ、安定した生活に向けて
仕事や住まい、子どもの学習など、様々な面で支援するものです。
生活保護から脱却した人も、再び最低限の生活を維持できなくなることが
ないよう、支援の対象となります。
そのために、全国の都道府県や市町村に「相談窓口」が設けられています。
暮らしに困る理由や状況は様々ですが、
例えば次のような人が、支援の対象に含まれます。
*離職後、求職の努力を重ねたが再就職できず、自信を失ってひきこもってしまった人
*高齢で身体の弱った親と二人暮らしを続けるうちに、地域から孤立してしまった人
*家族の介護のため、時間に余裕はあるが収入の低い仕事に移った人
*配偶者からの暴力を逃れて家を飛び出したが、子どもが幼いために就業が難しい人
*いじめなどのために学校を中退し引きこもりを続けるうち、
社会に出るのが怖くなってしまった人
*家計の管理がうまくできないために、借金の連鎖を止められない人、等々。
こんなときは一人で悩まず、まずは相談してみてください。
これまでの福祉制度は、高齢者、障害者、子どもといった
特定の対象者・分野ごとに展開されてきました。
しかし、近年の暮らしに困っている人々が抱える課題は、経済的な問題に加えて
社会的な孤立などもあり、それらが複雑に絡み合った場合もあります。
そこで複雑な課題を抱えて現行の制度だけでは自立支援が難しい人に対して、
生活全般にわたる包括的な支援を提供する仕組みを整備するため、
生活困窮者自立支援法が制定されました。
いわばこの制度は、仕事や住まい、家計などに係る課題が複雑化・深刻化して、
破たんしそうな暮らしを受け止め、自立を助ける役割
=「第2のセーフティネット」を担うことになります。
●どこに相談すればいいの?
~基本的に全国の市町村に「相談窓口」が設けられています。~
箕面市では、
箕面市立総合保健福祉センター(みのおライフプラザ)と
箕面市立萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)の2か所に
相談窓口を設けています。
仕事や生活に困っている方は、一人だけで悩まず、ぜひご相談ください。
相談窓口では、本人からだけではなく、家族や周りの人からの相談も受け付けます。
なお相談は無料。もちろん、秘密は守られます。
箕面市立総合保健福祉センター(みのおライフプラザ)
箕面市萱野5-8-1
電話:072-727-9515 FAX:072-727-3539
箕面市立萱野中央人権文化センター(らいとぴあ21)
箕面市萱野1-19-4
電話:072-722-7400 FAX:072-724-9698
●相談すると、どうなるの?
~「相談窓口」に配置された専門の相談支援員が、支援を必要とする人の意思を
尊重しながら、一人ひとりの状況に応じて適切な支援プランを考え、
他の専門機関とも連携して、解決に向けた支援を寄り添いながら行います。~
相談から自立までの支援の流れをご紹介します。
(1)まずは相談窓口へ
各自治体が設けた相談窓口に配属されている相談支援員が応対します。
何らかの理由で窓口まで来られない場合は、
相談支援員が自宅に訪問して相談することもあります。
(2)生活の状況を見つめる
生活の困りごとや不安を支援員に話してください。
生活の状況と課題を分析し、「自立」に向かって寄り添いながら支援します。
(3)あなただけの「支援プラン」を一緒につくる
支援員は、支援を必要とする人の意思を尊重しながら、どのような支援が必要か、
自立に向けた目標や支援内容を一緒に考え、
あなただけの「支援プラン」を一緒に作ります。
具体的なプランを作成し、寄り添いながら、自立に向けて支援します
(4)支援決定・サービス提供
完成した支援プランは、関係者の話し合い(支援調整会議)を経て正式に決定します。
その支援プランに基づいて各種サービスが提供されます。
(5)定期的なモニタリング
各種サービスの提供がゴールではありません。支援を必要とする人の状態や
各種支援メニューの提供状況を、支援員が定期的に確認します。
支援プランどおりに行かない場合は、プランを再検討します。
(6)真に安定した生活へ
支援の結果、困りごとが解決すると支援は終了です。
その後は、安定した生活を維持できているか、
一定期間、支援員によるフォローアップが行われます。
なお、箕面市では、専門的な知識と技術、実績をもつ2つの法人
(NPO法人 暮らしづくりネットワーク北芝と
社会福祉法人 箕面市社会福祉協議会)が、チームを組んで、
相談支援に当たっています。
NPO法人 暮らしづくりネットワーク北芝のホームページは、こちら。
箕面市社会福祉協議会のホームページは、こちら と こちら。
●どのような支援があるの?
~支援を必要とする人の状況に応じて、住まいや仕事、家計管理、
子どもの学習などを支援します。~
(1)あなただけの「支援プラン」を作ります。
相談者に寄り添った自立支援(自立相談支援事業)
生活に困りごとや不安を抱えている場合は、まずは地域の相談窓口にご相談ください。
相談支援員が相談を受けて、どのような支援が必要かを相談者と一緒に考え、
具体的な支援プランを作成し、寄り添いながら自立に向けた支援を行います。
(2)住まいに関する支援をします
離職者に家賃相当額を支給(住居確保給付金の支給事業)
離職などにより住むところがなくなった人や、住む場所を失うおそれが高い人には、
就職に向けた活動をするなどを条件に、3か月間などの一定期間、家賃相当額を
支給します。生活の土台となる住居を整えた上で、就職に向けた支援を行います。
※一定の資産収入等に関する要件を満たしている方が対象です。
緊急に住まいが必要な人に衣食住を提供(一時生活支援事業)
住居をもたない人や、ネットカフェ宿泊を続けているなど、不安定な住居形態に
ある人に、緊急的に一定期間、宿泊場所や衣食を提供します。
その後の生活に向けて、就労支援などのサポートも行います。
※一定の資産収入に関する要件を満たしている方が対象です。
(3)仕事に就き、経済的に自立するための支援をします
社会、就労への第一歩(就労準備支援事業)
「社会に出ることに不安がある」「他人とうまくコミュニケーションできない」
といった理由で、すぐに職に就くことが難しい人には、6か月から1年を上限に、
プログラムにそって、一般就労に向けた基礎能力を養いながら、
サポートや就労機会の提供を行います。
※一定の資産収入に関する要件を満たしている方が対象です。
柔軟な働き方による就労の場の提供(就労訓練事業)
「就労準備支援事業」による支援だけでは不十分と見込まれる人など、直ちに
一般就労することが難しい人のために、都道府県が認定する会社や事業所等で、
その人に合った作業機会を提供しながら、個別の就労支援プログラムに基づき、
一般就労に向けた支援を中・長期的に実施する、
就労訓練事業(いわゆる「中間的就労」)もあります。
(4)家計の立て直しを助言し、支援します
家計の立て直しをアドバイス(家計相談支援事業)
家計状況の「見える化」と根本的な課題の把握を行い、相談者が自ら家計を
管理できるよう、状況に応じた支援計画の作成や相談支援、関係機関へのつなぎ、
必要に応じて貸付のあっせんなどを行い、早期の生活再生をサポートします。
(5)子どもの学習を支援します
子どもの学習や進学を支援し、子どもの明るい未来をサポート
(子どもの学習支援事業)
子どもの学習支援をはじめ、日常的な生活習慣、仲間と出会い活動ができる
「居場所」づくり、進学に関する支援、高校進学者の中退防止に関する支援等を
行います。また、子どもの進学について保護者に助言するなど、子どもと保護者の
双方に必要な支援を行います。
(6)これらのほか、必要に応じて関係機関とも連携し、
適切な支援機関につなぎます。
箕面市のホームページは、こちら。
大阪府のホームページは、こちら。
厚生労働省のホームページは、こちら。
●よりよい相談支援に向けて
生活困窮者自立支援制度は、市町村が地域の実情に応じて
主体的・創造的に構築していくことが求められています。
箕面市では、この制度の開始に向けて、平成23(2011)年度から、
「パーソナルサポートサービスモデル事業」や
「生活困窮者自立促進支援モデル事業」に取り組んできました。
特に、モデル事業では、複合的課題を抱え、制度の狭間に置かれてきた人や家族の
多様な状況に応じた「包摂的支援」、「伴走型・寄添い型支援」、
制度で縦割りになりがちな行政相談に留まるのではなく、相談者の立場に立って、
民間の柔軟性も活かしながら、横断的に動くという「人によるワンストップサービス」、
窓口で待つだけでなく、積極的に出かけていくアウトリーチやチーム・アプローチ、
社会的孤立への対応、地域づくりとの連携など、
いくつかの新しい理念や手法も提起されています。
この4年間のモデル事業の成果と課題、ノウハウの蓄積を踏まえて、
今年度からは、さらに事業規模も拡大し、自立相談から就労準備・訓練支援、
家計相談支援、学習支援など、入口から出口まで、支援メニューもフルセットで用意し、
本格的に法定事業を開始しています。
すでに、今年の4月から8月までの5か月間で、141件の新規相談をお受けしています。
生活困窮者の自立支援と福祉の向上、
さらには、誰もを包み込む安心で住みよいまちづくりをめざして、
関係者が日夜奮闘し、着実に定着してきている事業ですが、
今後も、より有効な相談支援が展開できるよう、
連携・協働とチームワークで、力強く推進していきたいと思います。
「ゆるキャラ(R)グランプリ2015」が8月17日(月曜日)から11月16日(月曜日)まで 開催され、市では11月16日までの間「滝ノ道ゆずる」を応援する統一キャンペーンを展開します。
滝ノ道ゆずるは、4年連続で大阪第1位を獲得しており、各企業とコラボしたり、アプリに登場したりと活躍の場を広げています。今年も箕面市を全国的にPRするため、上位入賞をめざします。市民のみなさんの投票をよろしくお願いします。