こんにちは、上下水道局の武藤です
台風11号が過ぎ大雨をもたらした後、ようやく20日に梅雨明けしました。
先々週は、この台風の影響で16日から18日にかけて、箕面市内では降り始めからの積算雨量が約300ミリを越す降雨を記録し、17日の夜半には6箇所の避難所が開設され避難勧告が発令のあった地域では自主避難された市民の方もおられました。土砂災害警戒情報がなくなったのは18日の午後でしたが、幸い大きな災害もなくホッとしています。
梅雨明けの夏休み最初の週末は、台風12号による影響もなく絶好の天候に恵まれ非常に暑い「箕面まつり」となりましたが、沢山の人出で賑わいました。
さて、この季節になると梅雨の長雨、ゲリラ豪雨、台風など迷惑至極な浸水被害が多発するところです。今回のブログはこれに関連し下水道法が一部改正されましたのでご紹介したいと思います。
下水道法等の改正について
「水防法等の一部を改正する法律」が平成27年5月20日に公布されました。
この水防法等の一部を改正する法律は、近年多発する浸水被害に対処するとともに下水道管理をより適切にするため、水防法、下水道法等の一部が改正されました。
下水道は生活排水など汚水を処理するための施設という印象がありますが、「下水道」は浸水対策の役割も担っています。
<背景と必要性について、2つの大きなポイント>
(1)近年、洪水のほか、内水・高潮により、現在の想定を超える浸水被害が多発しており都市における浸水被害の軽減のため、下水道整備のみでは対応が困難な地域における民間の協力等が必要となります。
(2)今後、老朽化した下水道施設が増加する一方で、地方公共団体での執行体制が脆弱化が進む中、予防保全を中心とした戦略的維持管理・更新により下水道機能を持続的に確保することが必要です。
※内水とは、一時的に大量の降雨が生じた場合において下水道等に雨水を排除できないことや下水道等から河川等に雨水を排除できないことによる出水をいいます。
<改正の主な概要>
1)官民連携による浸水対策の推進
大都市の駅周辺等では、地下空間の利用が進み内水対策のために下水道雨水貯留管等を整備するスぺースがないため、民間施設の地下空間を活用した内水対策を推進します。
2)雨水排除に特化した公共下水道の導入
現行の公共下水道では、汚水処理と雨水排水を同じ区域で行うことが前提で汚水処理を下水道以外(合併浄化槽等)で行うこととした区域については、雨水排除のための公共下水道整備が出来なかった課題が解決されました。
3)下水道の維持管理基準の創設
下水道管渠の劣化や老朽化等に起因する道路陥没事故等による市民生活への影響は重大です。しかし、下水道管渠の点検を計画的に実施している自治体の割合は約2割程度です。すでに河川法、道路法、海岸法など他の公物管理法においては維持管理基準が整備されています。
下水道法においても新たに維持管理修繕規準を定め、公共下水道管理者は公共下水道を良好な状態に保つよう維持し修繕しなければならないとされました。具体的な点検基準などは政令で定められます。(11月下旬頃に施行予定)
4)協議会制度の創設
近年、地方公共団体における下水道事業執行体制が脆弱化してきているため、下水道管理者同士が広域的に連携することが重要となってきています。このため、2以上の下水道管理者が複数市町村による下水汚泥処理の共同化や維持管理業務の一括発注など下水道の効率的な管理の推進について協議会を設けることができるようになりました。そこには、下水道の知見を有する国や日本下水道事業団なども参加できるようにし、参加者は協議結果を尊重しなければならないこととしました。(※下水道法に基づく法定協議会で、この協議会の設立には議会の議決は不要です)
※記載内容については、国土交通省のホームページ及び資料より
水道工事施工箇所のお知らせ
<工事にともなう断水と濁り水について>
上下水道局では老朽化した水道管の更新工事を行っています。この更新工事は、水道水を利用者の皆様に安全で安心してご利用して頂くための重要な工事です。更新工事においては、新設水道管と既設水道管を接続する際、バルブの操作により一時的に配水を停止する断水を行います。断水にともない既設管内の水の流れが変わり、管路内に付着した錆が一部剥離して濁り水(茶色い濁水)が発生することがあります。
この濁り水発生させないため、管路接続後に消火栓などから十分に放水を行い管路内を洗浄することで濁り水の解消を図り、細心の注意を払い濁り水の発生防止に努めていますが、現場の状況などによっては不測の事態が生じることもあり、工事中は何かとご迷惑ご不便をおかけすることになりますが、更新工事にご理解ご協力のほどよろしくお願いします。
<管路内洗浄のイメージ>
下記地区の工事期間は8月下旬から12月末までの予定ですが、諸事情により工期が伸びる場合もありますのでよろしくお願いします。
※下記施工箇所は、7月末に施工業者が決まります。
なお、配水管の更新工事の箇所はこれだけではありませんが、業者や工事期間など確定次第、地元住民の皆様には案内文等で詳細にお知らせいたします。
<桜井・桜地区>赤線:工事施工箇所
箕面市では、7月31日まで『自治会に入ってないかた・地域に自治会がないかた 今すぐ自治会に加入してください・自治会を結成してください!』の統一キャンペーンを実施中です。