おはようございます、農業委員会の吉田です。
七月も今日で半分、梅雨はまだ明けず蒸し暑い日が続いています。
そのせいという訳ではないでしょうが、最近は街中で浴衣姿の若いお嬢さんを見かけることが多くなりました。
若い人はスタイルも違いますし着こなしも今風で、ある程度年齢を重ねられた女性のしっとりとした美しさとは異なるものの、これはこれで可愛らしくて、いいですね和服って・・・。
さて、農業公社も学校給食へ順調に出荷を続けています、といいたいところなんですが、先日こんなことがありました。
学校給食に使用される食材は、農家さんのものも含めて農業公社が納めています。
「地産」のものは生産力が安定しないため、調理に手間がかかったり献立のアレンジが必要になったりと使い切るのが難しいのですが、それでも毎日限られた時間の中で最大限活用すべく学校の栄養教諭等や調理員さんたちが「地産」に取り組んでくれています。
ところが、今回、大量の夏大根の出荷にあわせて献立を組んでもらったのですが、そのほとんどがひとつ上の写真のように傷んだものでした。
もちろんそのまま使用できるものもあったのですが、結果として大量に廃棄処分しなければならず、非常に残念で申し訳ない結果を招いてしまいました。
従来から、大きさや形にかかわらず、また少少傷んでいても使用できるところはすべて活用していく、という思いで調理現場では頑張ってくれていて、こうした努力によって、「地産」のものが「安全で安心で、美味しい給食」として子どもたちに届けられています。
しかし、それでも廃棄せざるを得ないものを生産し出荷した、ということは非常に恥ずかしく情けないことでした。
農業公社も生産・出荷しだしてから約2年が経ち、ようやく生産物に自信をもっていけると感じていた矢先のことで、これまでの努力が水泡に帰するものとして関係者をきつく叱責しましたが、今後このようなことがないように努めることが大切です。
そこで、生産者の収穫時及び出荷時チェックだけでなく、こちらの栄養士職員のチェックを経た上で納品する体制を組むとともに、公社には生産・収穫・保管・出荷のすべてにおいて「品質」というブランドを常に意識して取り組むように指示しました。
公社では今、キャベツを出荷中です。失敗を糧に成長していって欲しいと思います。
なお、後日大阪府北部農と緑の総合事務所に連絡し大根を生産した農地を確認してもらいましたが、長い間放置されていた間に繁殖した目に見えない細菌が原因ではないかということでした。数年かけて徐じょに土壌改良していくしかないとのことでしたが、いまこの農地の東側の農地もお預かりする話をすすめていますので、ここもご覧のとおりの状態のため注意が必要なようです。
また、農地ではこんな不思議なこともありました。
止々呂美の農家の中久保さんから水田の一角だけ刃物で刈り取られたようになっている、と連絡があり
確認にいってみるとご覧のとおりで、動物の足跡も見つからずちぎれた葉も落ちておらず、?のままこちらも農と緑の総合事務所に確認してみました。
すると、過去に豊能町でも同様のことがあったようで、鹿によるものだろうということでした。
苗が大きくなってくると食べにこないので間もなく被害はなくなるだろうということでしたが、柵をするなどの対策も必要だと指摘されまた。
その話を中久保さんにお伝えすると、「いいや、柵はしてある!」といわれ、確かに我われがいったときもちゃんとした柵を開けて入ったので、はたしてこれは???のままで不思議な話です。
さて、春先は水田作業があるためかトラクターによる事故が多い時期です。
日本の水田の美しさは高低差があり畦が複雑に入り組んでいることが理由の一つと思いますが、その田と田を移動する際に起こる事故は死亡事故につながることが多く常に危険と隣り合わせの作業になります。
見事な腕前でトラクターを操る姿を見かけることも少なくありませんが、うちの松元隊員もなかなかの腕前です。
ところがその松元隊員、オートバイで前輪を浮かせて走るのをウイリーというのですが、トラクターでそれをやってしまい、あやうく大事故になるところでした。
搬送用に使用している元ゴミ収集用の2トントラックは荷台が高く、普通にトラクターを乗せようとすると前輪が浮いてしまうため、積み下し時には前のバンパーに人間が乗って重しになり細心の注意を払いながら行います。
ところが、この日は乗ろうとしたときにはすでにフワッと前輪が浮き上がり、押さえつけようにも言うことをきかず、あれよあれよと歩み板の間に落ちてしまいました。
写真を撮ってる場合とちがうやろ!というお声もありそうですが、幸い後ろにひっくり返ることなくすんだので、どないしまひょの松元氏ともども記録に残すことができました。
さすがの松っちゃんも、あれからトラクターに乗っている姿を見かけなくなりました。
馴れてくると注意を怠るようになりがちですが、この程度ですんだことを幸いにこれまで以上に安全な作業を心がけていきたいと思います。
さて、このトラクター事故の後ろに見えている農地は、芦原公園南東の先月お知らせした水が入り込んでビシャビシャになる農地ですが、松元隊員がショックを受けている間に、久びさに登場する辻岡隊員と相方の植松隊員が水路の整備に乗りだしました。
ようするに、水が入り込まないように水路との間にもう一本水を逃す水路を作ろうということで、農業土木的にはよくやる方法らしいです。が、素人の我われには少少出来上がりに不安を持ちつつ作業を進めました。
見事、とはいいがたい出来映えですが、なんとか機能を果たすことができ、どや顔の二人です。
つづいて、この二人。
特に、右側の植松隊員。
ここんところ、進んで土木作業に参加するようになり、なんでかな?と考えてみるとどうやら日焼けしたいみたいです。
まぁ、動機が不純でも貴重な戦力。
お預かりすることになった第二総合運動場の西側にある農地の整備もこのメンバーで取り組みました。
市民農園として利用されていた農地ですが、荒れて雑草が繁茂していました。
残骸も沢山でてきます。
撮られているのを意識しながらとはいえ、なかなかカッコいいじゃないですか。
数日かかり、みごとに再生することができました。
ちなみに、その後も植松隊員の日焼けの努力は続いているようですが、その真の目的は来月であきらかにしたいと思います。
ここで、お知らせです。
農業公社では、毎週月曜日にライフプラザの1階アトリウムで野菜を販売することになりました。
11:30から13:30の間ですが、袋への詰め放題もありますのでどうぞお越しください。
また農地をお預かりするだけでなく、生産緑地の作業受託も行っていて、きちんと管理してもらえているという評価をいただいています。
市街地に農地をお持ちの皆さんも、ぜひ農業公社にご相談いただきたいと思います。
さて、箕面の特産品のひとつである止々呂美の枇杷ですが、恒例のとどろみの森学園の子どもたちの収穫体験が行われました。
農家の尾上さんのご協力をいただいて毎年実施されているものですが、昨年鳥獣被害がひどくまったく出荷できなかったことから枇杷づくりをあきらめられた農家さんもおられます。
今年は警備員が張り付いていることから被害はなかったようですが、鳥獣被害による耕作意欲の衰退は解決策が用意ではなく、大きな課題になっています。
それでも、この日は子どもたちの歓声が山中に響き、尾上さんも楽しそうでした。
収穫された枇杷は子どもたちが触りまくってピカピカに輝いていました。
その後尾上さんのご自宅で奥さんがされている仕分け作業を見せていただきましたが、商品にする場合はできるだけ触らずに産毛が残った状態で出荷するそうです。
こうして大切に箱詰めされ特産品として出荷されていくのですが、それだけに品質のチェックはしっかりと行われていました。公社も見習うべきところです。
さて、この枇杷の収穫体験には広報室の職員が取材にきてくれていました。(その記事はこちら)
彼女は古賀さんといい、最近ご結婚されたのですが、その報が流れたとき男性職員の間に衝撃が走ったとか・・・。
パートナーのお名前がアントニオさんなら面白かったのですが、そうではないようです。(若い人にはわからないかな)
私と違って、彼女にカメラを向けられると、みんな笑顔で取材に応えるのでしょうね。
でも、この時は最初から最後までずっと笑っていたように記憶しているのですが、それでも記事にするというのはさすがですね、お見それしました!
ちなみに、先月から始めた女性職員の紹介。
「輝く女性職員たち!」とでもいうタイトルでシリーズ化しましょうかねぇ。
最後に今月の一枚は、さきの枇杷体験での一コマです。
子どもたち皆なに公平に行き渡るよう、農家さんが木に登り、大きな籠にもぎ取った枇杷を入れて先生に渡されます。
その籠を夢中で追いかける子どもたち・・・。
籠の中には、子どもたちの未来が入っているのかな、と思えた瞬間でした。
ではまた次月、ありがとうございました。
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