皆さんこんにちは。総務部の中井です。
今年の近畿地方の梅雨入りは、昨年と同じ6月3日でした。梅雨明けは、昨年や平年と同様であれば7月20日か21日頃と予想されています。
昨年は、大雨、豪雨、台風と例年にない自然の猛威に見舞われました。
そのせいか、梅雨の期間もたくさん雨が降ったように錯覚していましたが、実際には梅雨期間の降水量は過去10年間で最も少なかったそうです。雨は少なくても多くても困りますが、できれば程々にと願っています。
所管業務(防災・水防など)や梅雨の季節が影響しているのか、最近はプライベートでもつい河川や水路の状態が気になり、視線が水の方向に行ってしまいます。
写真は鍋田川(如意谷から第二中学校の東側をとおり千里川に至る。)が、国道171号線と交差する付近の管理用道路を兼ねた堤防敷です。
この堤防敷は幅も狭く自動車で通りかかっても気付かず、そのまま素通りしそうですが、市民のかたが季節の草花で彩り、歩くだけで癒やされるような空間となっており、のんびり散歩するかたを何人も見かけました。
ここは余りに対照的な対岸の堤防敷です。
一面に置かれているバイクなどで緊急時に自動車が入れない状態になっていました。
昨年の豪雨時、市の災害対策本部には、水が道路上に溢れ家屋に侵入してきたという緊急電話が何本も入りましたが、原因の多くが、周辺の側溝に落ち葉やゴミなどが詰まったことによるものでした。
雨が降る前に、側溝に溜まった落ち葉やゴミを取り除くだけでも大きな効果が出ます。
この写真は、実際に市内の住宅地で見かけた側溝です。なぜか側溝内にブロックが置かれており、落ち葉やゴミがたまり、側溝全体が詰まっていました。
農業用水路は水利組合のかたが管理されており、何カ所か水路際のあぜ道(里道)を歩きました。
田植えシーズン前なのか、いずれの水路も泥上げや里道の草刈りが終わり、綺麗に清掃されていました。
これは水の話と何の関係ありませんが、偶然、自動車で通りがかり見かけた光景で、思わず停車し見とれてしまいました。
周りには人気もなく、この案山子一体だけで何とも言えない雰囲気を醸し出しており、夜でなく昼間でよかったと本気で思うほどの作品でした。
写真より実物の方が見応えはありましたが、この感動を皆さんに伝えたくてここに載せてみました。
今年度の水害対策
今月は1日から6月議会が開催されていますが、補正予算として才ヶ原川雨水バイパス管流入部改修工事(バイパス管への流入口の拡張と既設ゴミ防止柵の改良)の予算を提案しています。
昨年8月の局地的豪雨により、才ヶ原川雨水バイパス管流入口や周辺部が流木やゴミなどで詰まり、行き場を失った水が道路上に溢れ出たため、下流地域となる箕面3丁目や4丁目、5丁目で床下浸水などの被害が生じました。
そこで、流木などがあっても流入口を詰まらせることなく、雨水バイパス管に水を通すための工事を行い、あわせて流入口の状況を監視できるカメラの設置を予定しています。
溢水の最大の原因であった雨水バイパス管流入口や周辺部を整備することにより、この地域での水害のリスクは大幅に低減できるものと考えており、議会で承認いただければ、なんとか台風シーズンまでに工事を竣工させたいと考えています。
工事予定の雨水バイパス管流入口です。正面に写っている雨水バイパス流入口のフェンスが流木などで目詰まりを起こし、水が溢れ出ました。
計画では、フェンスのメッシュを豪雨時でも目詰まりを起こしにくいものに改良します。
また、万一、この雨水バイパス流入口が詰まっても水が溢れ出ないよう、周辺部に同規模の流入口を増設するなどの改修工事を行います。
水害を防止するために
~(仮称)水防整備指針を策定します~
才ヶ原川雨水バイパス管流入部の溢水は原因がはっきりしているため、今年度に工事に入ることが出来ますが、昨年度は市内各所で水が溢れ、床下浸水、道路の冠水など大小の被害がありました。
被害を防止するためには、それぞれ被害の原因を特定する必要があります。
市内を網の目のように流れる河川や支川、水路、側溝を調査し、降雨量により、水の流れや水量がどうなるのか。各水路等は何ミリの降雨に耐えられるのかなどを把握する必要があり、膨大な作業が生じます。その上で、改修・整備が必要な箇所を選定し、危険度などの優先順位に応じて年次計画を定め、工事を行っていくことになります。
今年度は、(仮称)水防整備指針の策定を予定しており、この作業の中で浸水シミュレーションを行い、必要な排水量を見極めた上で水防の抜本的な増強策を確定させます。
詳しくは、詳しくは水防政策推進室のホームページをご覧ください。
降雨シミュレーションの例(降水量ごとに色分け表示)
箕面市では、7月31日まで『自治会に入ってないかた・地域に自治会がないかた 今すぐ自治会に加入してください・自治会を結成してください!』の統一キャンペーンを実施中です。