皆様、こんにちは。選挙管理委員会事務局担当部長の中野です。昨年12月から選挙管理委員会事務局を併任(総務部本務)していましたが、4月の人事異動で選挙管理委員会事務局専任になりました。今後は、印藤選挙管理委員会事務局長と、交互にブログを書くことになりますので、よろしくお願いいたします。先日、伊丹市の荒牧バラ公園へ行ってきました。満開の時期は少し過ぎていたようですが、公園一面にいろいろなバラが咲いていて、とてもきれいでした。
◆住民投票あれこれ
去る、5月17日に大阪市において実施されました、大阪都構想に関する住民投票(大阪市における特別区の設置についての投票)については、戦後最大規模の住民投票といわれていましたが、ご承知のとおり、投票率にすると0.8パーセントというわずかな差で、反対が賛成を上回りました。
*平成27年5月17日執行 大阪市における特別区の設置についての投票の開票結果(大阪市ホームページ)
また、この住民投票は大阪市の将来や市民生活に大きな影響を及ぼす内容であったことから市民の関心も高く、投票率については 66.83% と極めて高い結果となりました。
*平成27年5月17日執行 大阪市における特別区の設置についての投票状況(大阪市ホームページ)
今回の大阪市の住民投票は「拘束的住民投票」というもので、これは住民投票の結果がその地方公共団体の団体意思を拘束し法的拘束力をもつというものです。一方、住民投票には、その結果が法的拘束力をもたないもの(諮問的住民投票)や、また、法に基づくものや地方公共団体の条例に基づくものなど、いくつかの形態に分かれていますので、その主な内容をご紹介します。
平成22年10月の総務省の調査によれば、これらの住民投票の全国の市町村での実施数は467件で、その内訳としては、法律を根拠とするもの53件、条例を根拠とするもの400件、要綱・その他を根拠とするもの14件となっています。(平成22年10月総務省自治行政局住民制度課調べ)
◆統一地方選挙をふりかえる
2月12日の印藤選挙管理委員会事務局長のブログ(4月は統一地方選挙です。)でも紹介していますが、3月1日~5月31日に任期満了となる全国の地方公共団体の長と議会議員の選挙を、全国的に期日を統一して行う選挙が統一地方選挙(4月の前半が都道府県と指定都市の選挙、後半が市区町村の選挙)で、全地方公共団体の選挙の数の約3割に当たる選挙が行われ、箕面市では去る4月12日に大阪府議会議員選挙が執行されました。結果につきましては、市ホームページ等に掲載しています。
*平成27年4月12日執行大阪府府議会議員選挙結果(箕面市ホームページ。箕面市投票区)
*平成27年4月12日執行大阪府府議会議員選挙結果(大阪府ホームページ。)
〇府議選挙における投票率等の状況
【箕面市】 今回:43.96% ⇒前回(H23)より 3.62% アップ
【大阪府内自治体全体 今回:45.18% ⇒前回(H23)より 1.28% ダウン
(大阪市除く)】
大阪市、堺市を除く府内の市(31市)の中では箕面市は11位でした(最高48.77%寝屋川市)。
また、期日前投票所(3か所。市役所別館6階会議室、平尾会館、豊川支所)の投票者数は今回は7,073名(投票率換算6.72%)、前回(H23。期日前投票所は市役所別館のみ。)は3,308名(投票率換算3.27%)で、投票者数は3,765名増(投票率換算3.45%アップ)となりました。選挙権を18歳に引き下げる公職選挙法の改正案についての衆議院での審議が始まりました。新聞報道では、6月中旬に法案が成立すれば、来年夏の参議院議員通常選挙から適用される可能性が高いとのことです。今後、文部科学省と総務省が連携し、主権者教育の推進などに取り組んでいくこととされています。選挙管理委員会としましても、これらの動向を見極めつつ、引き続き、公正な選挙の執行や投票率向上を目指した様々な啓発に取り組んでいきます。
◆都市選挙管理委員会連合会総会
全国の自治体の選挙管理委員会が参画する全国市区選挙管理委員会連合会という全国組織があり、その傘下に、近畿都市選挙管理委員会連合会、大阪府都市選挙管理委員会連合会という組織があります。これらの連合会では、選挙事務の公正かつ円滑な運営に資することをねらいとし、各都市の選挙管理委員会間の情報交換や相互連携を図るとともに、選挙関係の法令実務や選挙にかかる課題についての研修の共同実施などの活動を行っています。役員は各市で持ち回りとなっていますが、箕面市は平成26、27年度の2年間、大阪府都市選挙管理委員会連合会の会長市及び近畿都市選挙管理委員会連合会の副会長市となっています。会長市は、56年に1回順番が回ってくるという計算ですが、正に当たり年の2年間は、府連合会の年2回の総会や役員会、委員・職員研修会などの事務を担っています。
去る5月26日(火)に三田市総合文化センター(郷の音ホール)で、第66回近畿都市選挙管理委員会連合会総会が開催され、近畿の各市の選挙管理委員会委員長や委員、事務局職員が多数参加されました。総会では、会長や来賓の挨拶の後、長期在籍されている選挙管理委員会委員長や委員、職員の表彰があり、その後平成26年度連合会決算報告、H27年度事業計画・予算が審議されました。また、議事の後、神戸新聞論説委員の勝沼直子氏から「安倍政権と地方政治の行方~統一地方選から参院選に向けて」というテーマで講演があり、先日の大阪都構想住民投票結果や今時の政治情勢の分析、予測など、非常に興味深いお話がありました。
○第66回近畿都市選挙管理委員会連合会総会
連合会副会長として閉会の挨拶をされる、中井 馨箕面市選挙管理委員会委員長。
また、5月21日(木)には、泉大津市テクスピア大阪において、平成27年度大阪府都市選挙管理委員会定期総会が開催され、大阪府内各市の選挙管理委員会委員長や委員、事務局職員が多数参加され、箕面市が会長市として委員長・委員・職員の表彰や議事の進行を行いました。議事の後、関西大学名誉教授の宮本勝浩氏から、「大阪経済の現状と展望~阪神、吉本、経済効果」というテーマで講演がありました。宮本教授は、時々テレビにも出演されご存じの方もおられると思いますが、「阪神優勝の経済効果」や「くいだおれ人形の経済効果」など、約90本の経済効果を発表されています。講演では、大阪都構想住民投票結果に触れられたうえ、大阪が全国の政令指定都市の中で人口減や経済などの面で落ち込みが激しいこと、地元のニーズを踏まえた奇抜なアイデアで活性化をはかる必要があることなど、非常にわかりやすく興味深いお話がありました。
○平成27年度大阪府都市選挙管理委員会連合会総会
連合会会長として開会の挨拶をされる、中井 馨箕面市選挙管理委員会委員長。
連合会会長として議事進行される中井委員長(前列左から2番目)
前列一番左は私(説明者)です。
◆今後の選挙の予定
<平成27年度> 大阪府知事選挙(平成27年11月26日任期満了)
<平成28年度> 参議院議員通常選挙(平成28年7月25日任期満了)
箕面市長選挙(平成28年8月26日任期満了)
箕面市議会議員選挙(平成28年8月28日任期満了)
いずれも公職選挙法により任期満了の日前30日以内に選挙を行うこととされています。
選挙は民主主義の根幹を担う重要な制度です。皆様、今後とも、大切な一票を無駄にされないよう、ぜひ、選挙の際には投票をされますよう、お願いいたします。
箕面市では、7月31日まで『自治会に入ってないかた・地域に自治会がないかた 今すぐ自治会に加入してください・自治会を結成してください!』の統一キャンペーンを実施中です。