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スケアード・ストレート ~プロのスタントマンが交通事故を実演~

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皆さんこんにちは。総務部理事の中井です。

8月から10月の前半にかけて、土曜日、日曜日、祝日を選んだかのように台風や豪雨に見舞われましたが、これを忘れるように秋空が広がっています。

大阪管区気象台発表の近畿地方の10月25日から11月24日までの1か月予報では、近畿地方の太平洋側では、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多い見込みで、向こう1か月の平均気温は、平年より高い確率が60%となっています。

これからは、レジャーにスポーツに絶好の季節ですので、このまま、秋晴れの天気が続いて欲しいものです。

 

<向こう1か月の気温、降水量、日照時間の確率(%)>


            凡例 :     低い(少ない)    平年並み    高い


 

 

スケアード・ストレートによる自転車安全教室

 

~プロのスタントマンが交通事故を実演~

箕面市では、2010年に発生した中学生の死亡事故を教訓に、多発・重大化する自転車事故の防止にむけ、教育効果の高いスケアード・ストレート教育技法による自転車安全教室を、平成24年度から毎年実施しています。
また、安全教室には、生徒だけではなく保護者や地域のかたにも参加していただき、地域全体で交通安全意識を高めていきます。

  

①平成26年10月20日(月)

市立第六中学校(運動場) 午前10時50分~午前11時40分

市立彩都の丘中学校(運動場) 午後2時35分~午後3時25分

 

②平成26年11月6日(木)

  市立第五中学校(運動場) 午前10時50分~午前11時40分

  市立第二中学校(運動場) 午後 2時35分~午後 3時25分

※授業の一環として実施します。(雨天の場合は、内容を変更して実施します。)  

 

スケアード・ストレート(scared straight)とは、直訳で「恐怖を直視させる」意味で、受講生に「怖さ」「恐怖」を体感させることにより、社会通念上好ましくない行為をさせないようにする教育手法の一つです。


スケアード・ストレートを用いた自転車安全教室では、「どのような状況で交通事故が発生しやすいか」「事故が発生したときにどのような対応をとるのか」などについて、プロのスタントマンがリアルに再現し、それを実際に目の前で見ることによって、交通ルールを守る大切さや無謀運転の危険性を学ぶものです。

  

次の写真は、第六中学校と彩都の丘中学校で撮影したものです。
写真には写っていませんが、小雨が降っていたにもかかわらず、見学していた生徒は熱心に食い入るように見入っており、実際に自転車と自動車が衝突した瞬間には、驚きと悲鳴に近い声も聞こえ、事故の怖さをまざまざと実感していました。

 


見通しの悪い交差点での自転車(直進)と自動車(右折)の事故  

 

 

 

自動車は一旦停止し、自転車もスピードは出ていませんでしたが、ぶつかった衝撃で自転車は宙に舞い、運転者は自動車のボンネットの上を転がっています。 

 

 

 

 
  

 

 

トラック左折時の内輪差による自転車の巻き込まれ事故

3枚目の写真では少し見えにくいですが、自転車と運転者は完全にトラックの下に潜り込んでいます。

郊外でも街中でも実際に発生している事故で、重傷や死亡に至ることが多い事故の一つです。

 

 

  

  

  

 

 

自転車の傘さし運転同士の衝突事故

雨の日、傘を差して自転車を運転する方をよく見かけますが、雨天では、見通しは悪く、傘で視界も狭くなっています。

さらに、ブレーキをかけても制動距離が約2倍に伸びて、すぐに止まれず衝突する例が多くあります。

 

 

 

 

箕面市の自転車の安全対策

 

箕面市では、今回の自転車安全教室の実施のほか、幼稚園や小学校でも自転車教室を実施するなど、各年代に合わせた交通安全教育を行っています。

また、市独自で制作した自転車安全教育デジタル教材を、全市立小・中学校の授業で使用するほか、全国でも無償で広く活用していただけるよう市ホームページで公開しています。

ぜひ、ご覧ください。

 

 

自転車安全利用条例

 

箕面市では、「箕面市自転車安全利用条例」を来年1月1日に施行します。条例の概要は、先月の中野理事のブログでも紹介されていますが、これにより、今後さらに警察と連携して学校や家庭における自転車安全教育の徹底を促します。

 

 

自転車保険の加入について

 

自転車を運転中に相手にけがをさせたり、死亡させたりすることで、高額な損害賠償を請求される事案が増加しています。 これを受け、県レベルで自転車の購入者に自転車保険の加入を義務づける動きも出ています。

保険会社のPRではありませんが、万が一に備えて、損害賠償責任保険等に入ることをお勧めします。

 

「自転車保険」

運転者自身がけがをしたり、相手方にけがをさせた場合に対応するための保険として「自転車保険」があります。
最近は、携帯電話やコンビニエンスストアで手軽に加入できるものもあります。

 

 

「火災保険、自動車の任意保険の特約」

相手にけがをさせたり死亡させたりした場合の損害賠償責任については、火災保険や自動車の任意保険の特約等でも対応できます。

現在、任意保険に加入されていれば、特約事項を確認しましょう。

  

「学生向けの総合保険」

小学生、中学生、高校生、大学生のための総合保険があり、日常生活や自転車事故にかかる損害賠償金が補償されます。

 

「TSマーク付帯保険」

自転車安全整備士による点検、整備を受けた安全な普通自転車であることを示すTSマークに付帯した保険です。
TSマーク付帯保険は自転車に付帯していることから、自転車の所有者に限らず、その自転車に乗車している家族や友人も対象となります。

 

  

(事故事例1)
小学校5年の児童が、自転車で坂道をスピードを出して走行中、60代女性と正面衝突。女性は意識が戻らない状態が続く。
  損害賠償額  保護者に対し総額で9,520万円(平成25年7月)



(事故事例2)
男性が夕方、ペットボトル片手に下り坂をスピードを落とさず走行し交差点に進入。横断歩道を横断中の30代女性と衝突。女性は、3日後に死亡。
    損害賠償額  6,780万円(平成15年9月)

 

 

(事故事例3)
男子高校生が朝、赤信号で交差点の横断歩道を走行中、60代男性が運転するオートバイと衝突。男性は13日後に死亡。
    損害賠償額  4,040万円(平成17年9月)


(事故事例4)
女子高生が夜間、無灯火で携帯電話を操作しながら走行中、前方を歩行中の50代女性に衝突。女性は後遺障害が残り職を失う。
    損害賠償額  5,000万円(平成17年11月)  

 

 

 

自転車が関係する事故は、相手が自動車で自転車が被害者とは限りません。

大阪府内では、自転車による事故が多発しており、特に自転車同士の事故や自転車と歩行者との事故も年々増大しています。

相手方に怪我を負わせたり、死亡させるなどの重大事故の加害者になった場合、本人だけでなく家族も含めて精神的、経済的にも大きな負担となります。

箕面市では、「箕面市自転車安全利用条例」の施行を契機に、学校や家庭における自転車安全教育の徹底と併せて、自転車保険の加入促進にも努めていきます。

 

 

 

 

箕面市では、3月31日まで『明日くるかもしれない大災害!今すぐ始めよう!家庭の備え』の統一キャンペーンを実施中です。

 

 

 

 


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