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Channel: 部長ブログ@箕面市役所
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外出したくなるこの季節 スズメバチやセアカゴケグモにご注意を!

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こんにちは。
みどりまちづくり部長の中井です。

「暑さ寒さも彼岸まで(今年の秋のお彼岸は、秋分の日(今年は9月23日)を中日として前後3日間、彼岸の入りが9月20日、彼岸開けが9月26日です。)」とはよく言ったもので、本当に過ごしやすい季節になってきました。澄み渡る青空に誘われ、ついつい外出したくなります。遠出のドライブやハイキング、キャンプや紅葉狩りなどアウトドアの行楽が増える時季。山などへの外出が増えるこの時季に注意をしなければならないのがスズメバチです。
スズメバチは、秋(9月中旬〜10月中旬)に繁殖の時期を迎え、外敵から巣を守るために非常に攻撃性が強くなります。これから冬になるまで、自然の山野でハイキングなどを楽しまれる時は特に注意が必要となってきます。

ハチの中でも攻撃性や毒性が高く注意すべき種としては、オオスズメバチ、キイロスズメバチ等があげられます。特に巣に近づいた時に、スズメバチの攻撃性は高くなり、巣から10m以内は危険ゾーンです。アゴをカチカチ鳴らす等の警戒行動を始めた時は、近くに巣があると考えられますので、その場を離れなければ多数のハチの攻撃を受けることになり危険です。特に、ハチ毒アレルギー体質の人は、毒が体内に入る回数が増えるにしたがって反応が強くなるといわれています。過去に刺された経験のある人は十分に注意をしてください。最悪の場合にはアナフィラキシーショック(急性アレルギー反応)を起こし死に至ることもあり、毎年20人前後の尊い命が奪われています。

 

山野でのハイキングを楽しむ場合は、次のような点に注意が必要です。

・巣に近づかない。
・長袖・長ズボンを着用し、露出部分を少なくする。
・白っぽい服装をし、頭には帽子を着用する。(黒い服は着用しない)
・ヘアスプレーや香水をつけない。
・手で追い払わない。(横の動きをしない)
・大声を上げない。慌てて逃げない。(姿勢を低くしてゆっくりと離れる)
・道以外の場所へは踏み込まないようにする。

 

万一、刺されたときには次の手順で処置を行い安静にします。途中で様子が少しでもおかしいと思ったら、直ちに医療機関に受診してください。

1.刺されたらその場から姿勢を低くして数十メートル離れる。(蜂は針から毒液をまき散
 らし仲間を呼び寄せる恐れがあり大変危険)
2.刺された傷口を流水でよく洗い流す。相手がミツバチで針が残っている場合は、横に
 払って振り落とす。
3.傷口の周囲をつまむなどして圧迫し、傷口から毒液をしぼり出すようにもみながら流水
 にさらす。
4.傷口に虫さされ薬を塗る(抗ヒスタミン系成分を含むステロイド軟膏などがあれば塗布
 する)。
 ※傷口に尿(アンモニア)はまったく効果がないうえ、尿に含まれる雑菌のせいでか
  えって皮膚炎を引き起こす恐れがあります。
5.濡れたタオル等で冷やし安静にする。

過去にハチに刺されて具合が悪くなった方や様子がおかしいと感じられた方はただちに医療機関を受診するようにしてください。

 

オオスズメバチ
日本に生息する蜂の中で最も大きく危険です。攻撃性が非常に高い上、非常に強い毒を持っています。巣は土の中、木の中の空洞や根のすき間につくられるため、外から発見することは困難です。このため、気づかず巣に近寄ってしまう危険性が非常に高くなっています。

キイロスズメバチ
性質は凶暴で、とても強い攻撃性を持っています。スズメバチに刺される事故の多くはこのキイロスズメバチによるものです。巣の大きさはスズメバチの中でも最大規模のものとなり、巨大なボール型になります。

 

キイロスズメバチの巣
   
集団が大きくなるほどみるみるうちに巣も大きくなり、巣内の巣盤が何段にも重なっていきます。マーブル模様が大きな特徴です。

 

アシナガバチの巣
 
攻撃性は高くないため、巣に近づかない限り、こちらから手を出さなければ刺されることは稀です。毒もあまり強くないものの、痛みを引き起こす成分を多く含んでいます。
巣は、お椀をひっくり返したような形状をしており、六角形の巣穴が下向きに露出しています。外郭がなく、常にハチが巣の上で行動しています。屋外の開放的なところにも、場所を選ばず巣をつくっていきます。色は白や灰色です。

 

ミツバチの巣
 
屋根裏や壁裏など閉鎖的な空間で営巣します。白くて平たい巣が何層か連なっているのが特徴です。一つの巣に数千〜万匹が密集しています。
攻撃に使った針は内蔵と繋がっているため、ミツバチは死んでしまいます。単独行動時の攻撃性は低く、おとなしい蜂でこちらから手を出さない限り刺すことの少ない蜂ですが、ひとつの巣における個体数が膨大なため、巣に近づき敵とみなされた場合、多数の蜂が一度に襲ってきます。

※ ハチやハチの巣の駆除は市では行っておりません。土地や建物の管理はそれを所有する方が行うのが基本的なルールです。ご自身が所有する土地や建物にできたハチの巣の撤去・駆除は、自己の負担で駆除業者などに依頼していただくことになります。

 


セアカゴケグモにもご注意ください!

市内で多くのセアカゴケグモが発見されています。
生息場所や生態を知って、咬まれないようにすることが大切です。

毒をもつセアカゴケグモのメスの体長は約1?で、全体に黒く、細長い脚と背に赤い帯状の模様があります。攻撃性はなく、素手で触ったりしなければ、咬まれる心配はありませんが、強い毒性をもっており、咬まれると激しい痛みとともに、局所の腫れ、めまい、嘔吐などの局所症状のほか、時には血圧の上昇、呼吸困難などの全身症状が現れることもあります。
小さなお子さんがいる家庭などでは屋外にある子どものおもちゃなどに潜んでいることがありますので、十分注意してください。

セアカゴケグモを見つけたらすぐに駆除をしてください!


 
写真はグレーチング(道路などの側溝の蓋)の裏
右側がセアカゴケグモのメス、左上がセアカゴケグモの卵のう(卵のうは乳白色系で球形)、巣は糸を不規則に張り巡らし見た目は汚い 
 
すでに身近なところに生息している恐れがありますので、家回りの点検をお願いします。
家の周りでは、排水溝(側面やふた裏)や花壇周りのブロックのくぼみ、プランターの底など、セアカゴケグモが生息しやすい場所の点検・清掃をお願いします。


駆除の方法

・駆除をする場合は、軍手などの着用をしてください。
・庭やベランダに放置しているサンダル等を履く場合は、セアカゴケグモがいないかど
 うか確認を行ってください。
・靴下を履くなど、素足での作業は控えてください。
・クモに直接、市販の家庭用殺虫剤(ピレスロイド系)を噴霧してください。
・卵については、完全に踏みつぶすか、焼却してください 。

 

セアカゴケグモがよくいるところ

住宅地では      
・外置きのサンダル
・屋外のブロック、プランターの持ち手や裏側
・壁面の水抜き管の内部、排水溝のふたの裏側
・使っていない自転車や室外機の周辺

公園では
・すべり台などの遊具の裏側
・ベンチの裏側
・自動販売機の裏側
・低木の下

 

もし、セアカゴケグモに咬まれたら

・傷口を流水で洗い、患部を冷やします。包帯や止血帯はしない方がいいでしょう。
・患部を冷やしながら、直ちに病院に行きましょう。(かまれたクモを殺して持参すれば
 適切な治療につながります) 乳幼児の場合は救急車を呼びましょう。

 

セアカゴケグモによる咬傷事例

平成7年にセアカゴケグモが発見されて以来、最近では、急激に増加しています。箕面市でも平成22年9月に会社員の男性が自宅の庭に出ようとして素足でスリッパを履いたときに、左足人差し指を咬まれる事例がありました。また、今年度においても府内で4例が報告されており、5月に熊取町で60代の女性が自宅においていた長靴を素足で履いた時に、左足人差し指の付け根を咬まれ、8月には吹田市で小学女児がプールサイドで左足ふくらはぎをかまれたという事例が報告されています。

屋外で活動する機会が増えるこの季節。スズメバチやセアカゴケグモなどに十分に注意しながら、行楽の秋を満喫してください。

 

 

 

箕面市では、10月20日まで『「滝ノ道ゆずる」が今年も出陣!ゆるキャラ(R)グランプリ2014』の統一キャンペーンを実施中です。

 


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