こんにちは上下水道局の武藤です。
9月10日は下水道の日、下水道の大きな役割の一つである「雨水の排除」を念頭に、台風シーズンの立春から数えて210日を過ぎた220日が適当であるとされたことによるものです。
本市では、さる8月24日に前線の発達で降雨量が夕刻から1時間に70ミリを超える集中豪雨により、土砂崩れや家屋の浸水被害が多く発生し「避難指示」などが出されるなど、地域の住民の方々にとって不安な日々を過ごされたかと思います。あらためて、被災された市民の皆様にはお見舞い申し上げます。
また、9月10日の深夜にかけて、池田市では記録的短時間大雨情報がだされ120ミリを超す大量の雨が降りました。今年は本当に天候が安定しない雨が多い年です。
さて、9月のブログですが、平成25年度箕面市水道事業会計及び箕面市公共下水道事業会計の決算について、去る9月2日に開会された箕面市議会第3回定例会に上程し、本日の建設水道常任委員会において、決算審査が行われ同委員会で認定の可否が行われます。更に来月の初めの本会議に諮られ認定可否の判断がされることになります。
今回は平成25年度の水道事業会計及び公共下水道事業会計の決算状況に関する概要について、ご報告したいと思います。
はじめに
水道事業及び下水道事業とも地方公営企業法の適用を受けており、市の一般会計とは違い水道料金や下水道使用料の料金収入により独立採算を基本に収支が構成されています。
なお、下水道事業の雨水整備については、道路整備や公園整備等と同じように公共施設整備となるので、市の一般会計の負担や国の補助金などにより事業を実施しています。
<水道事業決算概要>
※一人1日平均有収水量は、289リットルとなっており、昨年度と比較して1リットル使用水量が下回って微減しています。これは、節水型トイレ等、省エネモデルの水道機器の普及により有収水量(料金徴収の対象となる水量)が減少しているものと考えられます。
※年間有収率は、97.5パーセントで前年度と比較して0.1ポイント上昇しております
(注)有収率とは、給水する水量と料金として収入のあった水量との比率で、水道の経営上重要な指標となります。(全国平均の有収率は約89パーセント)
※未回収の2.5パーセントは、漏水によるものと洗管作業や消防活動及び給水訓練等の公共用水によるものです。
※経営状況ですが、収入総額は27億3千万円で、前年度と比較して36百万円の減収となりました。
減収の主な理由は、受託工事収益及び給水収益が増加したものの口径別納付金が減少したため。これに対し同様に支出総額は、24億23百万円で、3百万円の減少となりました。主な理由は、受水費などが減少したことによるものです。この結果、当年度は、3億7百万円の黒字決算となっています。
※収益的収支とは、地方公営企業の経常的企業活動に伴い、年度内に発生すると見込まれるすべての収益とそれに対応するすべての費用をいい、減価償却費のように現金支出を伴わない支出についても費用に含まれます。
<下水道事業決算概要>
※一人1日平均汚水量は290リットルで、節水型トイレや省エネモデルの洗濯機の普及などにより昨年度と比較して減少
※水洗化人口とは、汚水整備人口のうち、処理区域内の汲み取り人口を除いたもの
※平成25年度末総人口 134,454人
※平成24年度末汚水整備人口132,434人
※経営状況ですが、収入総額は18億17百万円で、前年度と比較して11百万円の増収となりました。
主な理由は、水洗化人口の増加に伴う下水道使用料の増加などで増収となりしました。これに対し支出総額は、15億41百万円で、4百万円の減少となりました。この主な理由は、企業債償還利息(返済利息)が減小したことによるものです。この結果、当年度は、2億76百万円の黒字決算となっています。
【まとめ】
水道事業及び公共下水道事業について、本年度も前年度に引き続き黒字決算となりましたが、今後迎える上下水道施設の老朽化や耐震化などの改善に伴う支出増に向け適切な更新方法、投資資金の平準化などの検討を進め、効率的・計画的な事業運営による健全経営を持続し、経営の基盤強化に努めるとともに、安全、安心、安価で良質な水道水の安定供給を堅持していきます。
箕面市では、10月20日まで『「滝ノ道ゆずる」が今年も出陣!ゆるキャラ(R)グランプリ2014』の統一キャンペーンを実施中です。