2013年も残すところあとわずか、街は今、クリスマス飾りやきらびやかなイルミネーションの装いに包まれています。
神戸では、阪神・淡路大震災の犠牲者への鎮魂と都市の復興・再生への夢と希望を象徴する行事として、荘厳な光の芸術である「神戸ルミナリエ」が、今まさに開催されています。
あれから19年の時が流れましたが、東日本大震災とともに記憶を風化させることなく、後世に語り継いでいかなければなりません。
みなさま こんにちは。会計管理者兼会計室長の谷口あや子です。
会計室では、特に年末にあたり、各所属において物品購入や工事請負、各種委託料や還付金などの支払い手続きに遺漏のないよう依頼し、一日でも早く債権者への支払いが滞りなくできるよう、日々の業務に努めているところです。
さて、今回は何度も訪れてはいますが、まだまだ知らないところがいっぱいあり、興味のつきない箕面の山について、少し触れてみたいと思います。
●明治の森箕面国定公園と東海道自然歩道
鉢伏山・天上ヶ岳などの箕面山地と箕面川の渓谷からなる明治の森箕面国定公園は、1967年(昭和42年)に「明治百年」を記念して東京都八王子市の明治の森高尾国定公園とともに国定公園に指定されました。
大阪の中心地から30分という立地にありながら、豊かな自然環境に育まれ、およそ1,100種の植物と3,000種の昆虫を数える箕面山地は、先の東京の高尾、京都の貴船と並び「日本3大昆虫生息地」とされています。
各地方のインフラ整備や都市の過密化が急激にすすめられた1960年代には、住民の健康を害する深刻な被害が発生し、四大公害病(熊本県の水銀汚染による水俣病、新潟県阿賀野川流域での新潟水俣病、三重県四日市市で発生した大気汚染によるぜんそく、富山県神通川流域でのカドミウム汚染による「イタイイタイ病」)などの問題が、高度経済成長の影の部分として顕在化してきていました。
そのような状況下で、憩いの場としての自然を見直し、人々が自ら歩いて緑豊かな自然と歴史を伝える貴重な文化財に触れ親しむとともに自然保護に対する理解を深めることを目的として、1969年(昭和44年)、当時の厚生省が長距離自然歩道の構想を発表。
東海自然歩道は、1都2府8県約90市町村にまたがる長さ1,697キロメートルの長距離自然歩道の第1号として、1974年(昭和49年)に完成しました。
西の起点である明治の森箕面国定公園から終点の明治の森高尾国定公園まで、8つの国定公園をつなぐ形で、名勝地をはじめとして古戦場、旧街道、伝説の地など随所に歴史を忍ばせるものが見られ、全コースを歩くと40日から50日くらいかかるといわれています。
現在、九州自然歩道(2,920キロメートル)、東北自然歩道(4,374キロメートル)など、8つの長距離自然歩道が整備されていますが、広大な北海道自然歩道は、いくつかのルートに分けて現在も整備が進められています。
●箕面の山と箕面山
昨年のいつごろだったか、山仲間でもある友人が、「箕面山という山があること知ってる?」と(箕面山352,3メートル)と書かれた写真を携帯メールに送ってきました。
箕面の山には何度も行ってるけど知らなかったなぁ・・・と。それ以降「箕面山」を探しに行かなければ!!と思い続けていたのですが、先月やっと思いを叶えることができました。
今回は、その日歩いた流れにそって写真でおっていきたいと思います。
箕面の山へ向かう前に芦原公園に寄りました。
公園に向かって元気に駆けていく小さな女の子の姿に思わずパチリ!
聖天宮 西江寺にも立ち寄り
鳥居と紅葉 西江寺の裏から展望台に続く道
聖天展望台からの眺望
展望台から才ヶ原方面に登っていくと、登山道から少し離れた場所に石碑が
大山祇神と玉楠大明神 弁財天女 と刻まれています。
「みのお山荘 風の杜」の門近くの紅葉
才ヶ原口から風呂谷口を経て滝道に
滝道の途中から小さなトンネルをくぐり落合谷の方面へ
落合橋を渡り小さな川の流れに沿って進み
お弁当と温かいお茶でほっこりした堰堤 こんなところに穴が・・・
箕面山をめざして登山道の分岐表示で方向を確認しながら進むと
ついに「箕面山352,3メートル」 やったぁ〜!!
今日の目的を達成し、満足気分で歩いていたら、紅葉した木々の間から大滝が
再び滝道をめざして山を下り、箕面駅近くの喫茶店でシフォンケーキと香りゆたかなコーヒーをいただく至福のひとときは、一日山を歩いた自分への ご・ほ・う・び。
いつでも歩いて行けるところに、豊かな自然を心と体いっぱいに感じることができる箕面は、ほんとうにいいなあ!!
自然研究路として整備されたコースもたくさんあり、小さな子どもから大人までそれぞれに楽しめる箕面の山は魅力いっぱいです。
●想い出の一冊 その11
★ 「しまふくろうのみずうみ」
絵と文 手島 圭三郎 1982年3月初版発行 福武書店 980円
(現在は、リブリオ出版から発行 1,785円)
この絵本は、現在も北海道の地で版画家、絵本作家として活動されている 手島 圭三郎(てじま けいざぶろう)さんの絵本デビュー作です。
また、たしか当時の発行元であった福武書店が手掛けた最初の絵本作品でもあったと記憶しているのですが。
舞台は北の大地 北海道 山深い森のなかに住まうしまふくろうの親子のお話。
北国の寒〜い冬の夜、漆黒の闇
き〜んと張りつめるような静寂のなかを
お父さんふくろうがねらいすました魚をめがけて一直線
大きな樹の枝では獲物を待つお母さんふくろうとこどもが
版画で描かれた躍動感あふれるしまふくろうの姿と大自然の雄大さ、神秘さがひしひしと伝わってきます。
我が家の子どもたちは今でもこの絵本をよく覚えていて、今回久しぶりに取り出しとても懐かしんでいました。
ちなみに、しまふくろうは北海道および北方領土の一部に生息し、広葉樹の樹洞に営巣します。全長70センチメートル、翼を広げると約180センチメートルの世界最大級のフクロウで、河川や湖沼で魚類を捕食しています。
現在は、森林伐採による営巣木の減少と河川改修や砂防ダム建設による餌の魚類の減少などにより、絶滅のおそれが最も高い絶滅危惧種IA類に指定されています。
深い闇に浮かびあがるしまふくろうの凛とした姿やしずまりかえった湖面にいどむお父さんふくろうの緊張感を感じながら、寒い冬の夜にぜひ読んでいただきたい作品です。
箕面市では、11月9日から3月31日まで『ラジオ体操を始めましょう』統一キャンペーンを実施中です。