市民のみなさま、こんにちは。教育長の具田です。
朝夕めっきり冷え込んできました。箕面のもみじも少しずつ葉っぱに赤みが付き始める季節となりました。(もみじの様子はこちらとこちらで)
秋といえば、コスモス。コスモスも満開です。
ダリアも見事に花開きました。
スポーツの秋、文化の秋、読書の秋、食欲の秋、何をしても楽しめる季節となり、各地でいろいろなイベントが行われていますので、その一部を紹介します。
まずは、地域運動会などスポーツの秋です。
●箕面小地域運動会
箕面小地域運動会
●萱野北小ふれあいレクレーション
芋畑の枯草を集めて、みんなで焼き芋をしました。
「青少年を守る会」会長の畑さんと、おいしくいただきました。
●市民展
市民のみなさんの力作が、絵画・彫塑の部、写真の部、工芸の部、書の部の四部門に別れて出品されていました。
絵画・彫塑の部
書の部
●箕面・世界子どもの本アカデミー賞
子どもたちが、最高の本を自分たちで選び、子ども達が表彰するこのアカデミー賞、受賞者のみなさんがそろっておっしゃられるのは、“子どもたち自身に選んでいただいたのが最高に嬉しい”です。
作品賞を受賞された緑川聖司さんに南小学校児童から
「こわい本を書いて、夢に出てきたりすることはあるのですか」など
インタビューをしているところ
ゆずる君とかいけつゾロリも応援に駆けつけてくれました。
さて、近畿の各市の教育長が集まり様々な研究をする“近畿都市教育長協議会研究協議会”が滋賀県でありました。私は、今回発表の場をいただいたので箕面市の観光PRを兼ねつつ“箕面市の教育施策の特徴”として、大きく6つの特徴的な施策を発表してきました。簡単にその概要をご紹介します。
発表の様子
1.教育委員の公募
本市では、教育委員会が“保護者等が中心となる委員構成”となることをめざし、教育委員の公募を行い、応募の34人の方々から4人を選考し、4月1日からから新しい体制の教育委員会がスタートしています。
その結果、保護者からの意見がダイレクトに入り易くなり、また、これまで、行政・学校の視点でとらえていたことに率直な意見を投げかけられることで、新たな視点で物事を考えることが増えています。
高い当事者意識に基づく課題の早期発見や、時代の変化に応じた教育政策の展開など、箕面市全体の教育力の向上に努めているところです。
2.教育委員会事務局機構の改革
これまで、主に学校教育部門を担当する“教育推進部”、就学前の教育・保育や子育て施策を担当する“子ども部”(保育所などの児童福祉分野は、本来市長の直接の業務ですが、幼稚園などの教育分野と一体的に運営するため以前から教育委員会に業務を委任されています)、図書館や生涯学習センター、文化財などを担当する“生涯学習部”の3部体制でありました。
これを、4月からは、幼稚園や保育所の就学前から小学校にスムーズに接続するため、“教育推進部”と“子ども部”を1つにし、“子ども未来創造局”としました。これにより、0歳から18歳までをシームレスに所管する事ができるようになりました。
3.小中一貫教育
大阪府に2つしか無い“施設一体型小中一貫校”が2つとも箕面にあります。小学校1年生から9年生(中学校3年生)まで、9年間を見通して子どもたちを育んでいます。小学校1年から4年生を前期、5年生から7年生を中期、8年生9年生を後期に分け、それぞれ子どもたちの心身の発達段階に応じた指導をしています。
また、施設一体型でないその他の校区においても、中学校区毎に連絡会などを設け、9年間を見通し連続した教育に取り組んでいます。
4.箕面子どもステップアップ調査
国では、小学校6年生と中学校3年生に学力、体力、生活状況の調査をしていますが、それでは、その学年のときだけの状況しか分かりません。
本市では、小学校1年生から中学校卒業までの9年間を通じ、子ども一人ひとりの成長を経年的に把握し、苦手分野を克服し、得意分野を更に伸ばすため、毎年、学力、体力、生活状況の調査をしています。また、その結果を分析することで、教員の指導力・授業力の向上にも活用していきたいと考えています。
5.授業力向上の取り組み
箕面の学校では、「学校全体としての組織的な取り組みが不足している」ということです。例えば、学校には熱心に取り組む教員が多くいるものの、授業の進め方が教員によってまちまちです。そのため、小学校で担任が変わったときや、中学校での教科の違いなどにより、子どもたちに戸惑いが生じることがあります。こうした状況を踏まえ、全ての小・中学校で共通の、分かりやすい授業の進め方に統一しようとしています。各教員が同じ方向を向いて力を合わせ、組織的に取り組むことで、これまでの何倍もの力が発揮できると思います。
こういった取り組みを最先端で実践されているのが秋田県ですので、この夏、教員の視察団を秋田県由利本庄市に派遣しました。現在、そのよいところを研究し、箕面版の授業スタンダードを作成しているところです。
6.新放課後モデル事業
これまで学校では、放課後に、留守家庭の子どもたちを対象に学童保育を実施してきました。また、全ての子どもたちを対象にプレイルームや運動場を遊び場として開放していました。
そのような中で、保護者からは“安心・安全な居場所が欲しい。宿題を見て欲しい”などの要望があり、また、学校や教育委員会としても“学力・体力の向上、異年齢の交流の場を設けたい”などの思いがあり、検討した結果、これまでの学童保育やプレイルームなどの開放に加え、宿題に取り組む勉強部屋としての“スタディルーム”と学習や運動、体験の“活動プログラム”を実施することとしました。これらの事業は一括して民間事業者に委託し、現在2校でモデル事業として実施しています。
このように、箕面では教育分野でのさまざまな取り組みを進めています。教育委員会体制を新しいカタチに変更し、事務局組織をシームレスにし、小中学校の連携を深め、学力、体力、生活状況を9年間把握・検証し、授業の進め方を統一し、また、放課後の活動も多くのメニューを提供し、トータルに子どもたちを育んでいます。
箕面市では、9月1日から11月8日まで「箕面市PRキャラクター「滝ノ道ゆずる」が今年も参戦!ゆるキャラグランプリ2013」を応援する統一キャンペーンを実施中です。
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なお、通信にかかる費用は個人負担となります。