皆様こんにちは。市長政策室の稲野です。
まだまだ続くと思っていた残暑が意外に早く収まり、朝夕はメッキリ涼しくなってきました。しかし、早くも台風が本州に襲来し、関東では竜巻まで発生して、多くの被害が出ています。被災された皆様に心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
去る8月30日からは「特別警報」の運用が開始されました。特別警報は「50年に一度の豪雨」とか「数十年に一度の強度の台風」などを基準として発令されます。特別警報が出た場合、その地域は「数十年に一度しかないような非常に危険な状況」にあります。周囲の状況や市町村から発表される避難指示・避難勧告などの情報に留意し、ただちに命を守るための行動をとってください。
(いつまでも元気なサルスベリ)
さて、今回は多くの市民や各種団体のご協力を得て、箕面市・箕面市教育委員会・箕面市社会福祉協議会が後援している「杉本類ちゃんの心臓移植に対する募金活動」について、ご紹介とお願いをいたします。
杉本類ちゃんについて
杉本類(るい)ちゃんは、箕面市民で、来る9月20日で満1歳になる男の子です。るいちゃんは、生まれつき心臓に持病があり、生後3か月のとき、拡張型心筋症を発症して、小児用補助人工心臓の装着手術をされました。現在は、大阪大学医学部附属病院で闘病生活を送られています。
「るいちゃんを救う会」のホームページによると、現時点では病状は比較的安定しており、病床で元気にされていますが、補助人工心臓も血栓の発生などによって、脳梗塞や感染症等の合併症を発生する恐れがあり、常に注意が必要な状態です。
そして、るいちゃんを救うためには、心臓移植手術を受けるしか方法がないそうです。平成22年7月に改正施行された臓器移植法により、わが国においても、家族の承諾があれば15歳未満のかたからの臓器移植が可能となりましたが、6歳未満で臓器提供がなされたのは過去に1例のみで、早期に心臓移植を実現するためには、海外での移植に頼るしかないようです。
これらの状況から、るいちゃんのご両親は、海外での移植手術を決断されました。アメリカのテキサス小児病院での受け入れも決まっており、一刻も早く渡米して、心臓移植を受けてもらいたいと多くのかたが願っています。
しかし、それには莫大な費用が必要です。その資金を捻出するため、去る6月16日に、ご両親の友人を中心として、「るいちゃんを救う会」が結成され、募金活動を開始されました。募金目標額は、病院への前払い金、渡航費などを想定し、1億9千万円とされています。
市では、ご両親からの依頼を受け、海外での心臓移植しか助かる方法がなく、早期に募金目標額を集める必要があることから、この活動を“後援”することとし、教育委員会・社会福祉協議会と一緒になって募金に取り組むとともに、関係機関・団体等へ募金協力の呼びかけをしています。
その結果、一定の集約ができましたので、去る9月3日(火曜日)にご両親に市役所へお越しいただき、箕面ライオンズクラブなど各団体のご代表から募金の贈呈をしていただくとともに、るいちゃんの一刻も早い回復を願って、ご両親をみんなで励ましました。
当日は、都合がつかず欠席されましたが、箕面商工会議所、箕面青年会議所、箕面船場ライオンズクラブ、箕面ロータリークラブ、箕面千里中央ロータリークラブからも、多額の募金をいただきました。市の公共施設に設置している募金箱では約57万円が集まりました。誠にありがとうございました。
市職員や社協職員も各職場で募金を募り、ご両親に贈呈させていただきました。
(箕面ライオンズクラブ 山中会長からご両親へ贈呈)
(ゆずるも一緒にご両親を激励)
キッズシアターで末成由美さんからも呼びかけ
去る8月31日(土曜日)と9月1日(日曜日)にメイプルホール大ホールで開催された、みのおキッズシアター「きたかぜの神話」でも、「ごめんやして、おくれやして、ごめんやっしゃー」で有名な吉本新喜劇の末成由美さんが、カーテンコールの際、会場満杯の観客に対して、るいちゃんへの募金の呼びかけをしてくださいました。
その後は、「るいちゃんを救う会」の皆さんと一緒になって、ロビーでも声掛けしていただき、大勢の皆さんにご支援をいただきました。
今年のキッズシアターを少し紹介すると、第8回目となる今年は『遙かなる星空の友情』というテーマで、友達ができない少年がUFOに乗せられて宇宙へ連れて行かれる物語でした。
3万光年彼方の天の川星雲群では、過去に地球人がその星を開発した際、究極の破壊兵器として製造したロボット「ラミア」に大衆がひどい目に遭わされていました。
でも、よく聞いてみると、ラミアは友達がほしいだけだったのです。周囲の人々が感情をもたない生命体、ラミアが怒って暴れるのを防ぐため、その本心を聞こうともせず、言いなりになっていただけだったのです。そこへ、別のUFOで連れてこられた、末成さん扮する「おばあちゃん」がやってきて、ラミアをやさしく抱きしめ、友達になりました。それで、ラミアもやさしい気持ちを持ち始め、星が平和を取り戻します。(その後も、いろいろと展開がありますが、詳しくはこちらをご覧ください。)
ここ数年、キッズシアターを見させていただいてますが、素人の私から見ても、年々、ストーリーが巧妙になり、現代社会の問題を考えさせながら、清々しい気持ちにさせてくれます。子どもたちの演技も毎年上達していて、笑いあり、涙ありのすばらしい劇になっていっていると感じました。ご覧になられたことがないかたはぜひ、来年はメイプルホールへお越しください。
(みのおキッズシアター「きたかぜの神様」のようす)
(キッズシアター終了後のロビー。るいちゃんの募金活動中)
さらなる支援にご協力を
「るいちゃんを救う会」のホームページによると、昨日時点で募金額は、6千万円に満たない状況で、まだまだ目標額にはほど遠い状況にあります。「るいちゃんを救う会」の皆さんは、現在もいろいろなところへ出向き、募金活動を続けられています。
また、市役所では、現在も本館ロビー・別館2階・総合保健福祉センター(ライフプラザ)・市民活動センター・全図書館・グリーンホール・総合運動場などに募金箱を設置し、皆さんのご協力をお願いしています。なお、募金は銀行振り込みでも行うことができます。皆さんの温かいご支援・ご協力をよろしくお願いします。(詳しくはこちらをご覧ください。)
(箕面駅前での募金活動のようす)
【お知らせ】
第9回箕面芸術祭の出演者・出演グループ募集
今年の箕面芸術祭は、W.シェイクスピアの傑作「十二夜」に、ピアソラを中心とした情熱的な音楽、そして舞踊をからめた“愛”がテーマの舞台です。あなたも恋の大騒動の一員に!!ふるってご参加ください。
【募集期間】
9月23日(月曜日・祝日)まで
●公演日:平成26年(2014年)3月8日(土曜日)・9日(日曜日)
●会場:メイプルホール大ホール
●募集内容:
(1)役者
募集対象:舞台出演経験・歌唱経験のある小学校4年生以上のかた
(2)舞踊グループ
募集対象:指定の曲で、演出に沿って創作のできる舞踊グループ(舞踊ジャンルは問いません)
●備考:
(1)は、月額2,000円の参加費が必要となります。全身が分かる写真を添えてご応募ください。オーディションをおこないます。
(2)は、各団体の負担で自主的に練習を行っていただきます。得意な演舞を収録した映像を添えてご提出ください。選考をおこないます。
(1)(2)ともに、指定された合同練習日に参加可能なかた・グループに限ります。
詳しくは、下記のURLもしくは市内公共施設に設置の募集要項をご覧ください。
http://event.minoh-bunka.com/article/72561578.html
【申込方法】
募集要項にご記入のうえ、グリーンホールまで持参、郵送、FAX
箕面市では、9月1日から11月8日まで「箕面市PRキャラクター「滝ノ道ゆずる」が今年も参戦!ゆるキャラグランプリ2013」を応援する統一キャンペーンを実施中です。