みなさん、こんにちは。
監査委員事務局・公平委員会事務局長の吉田譲二です。
監査委員事務局・公平委員会事務局では、前任の坂本局長が3月31日付で定年退職され、この4月1日から事務所を別館6階に移し、3人体制で再スタートを切りました。
今年度も、引き続きよろしくお願いします。
そんな人間社会の慌ただしい動きをよそに、市内各所では、梅、モクレン、ユキヤナギ、桜などが一気に開花しました。
市内のあちこちで春爛漫の桜を目にしましたが、そんな中でも久しぶりに感動した桜がこれです。どこの場所か分かりますか?
場所は、薩摩池東側の斜面地(白島・石丸地区共有地)です。
十数年前、私が景観や山麓保全などの業務を担当していたころ、この共有地はクズやネザサ類に覆われ、人が立ち入ることもできず、やぶ蚊などの害虫が発生し、景観的にも見苦しい場所でした。
隣接地に新築されたマンション住民からも苦情が寄せられていたようで、この共有地を管理する地元農家の方々から相談を受けた山麓保全検討委員会(現在の「NPO法人 みのお山麓保全委員会」の前身)が、今後の保全活動のモデルになるようにとの思いから、市民ボランティアを募って整備することになりました。
長年放置されたネザサ類は人の背丈まで伸び、軸も太く、鎌で1本ずつ満身の力を込めて刈り取らなければならない状態で、鎌の刃はすぐにボロボロになるなど大変な作業でした。
しかし、市内外から100人を超えるボランティアの参加を得て作業を進めた結果、2〜3年後には多様な下草が生える明るい野原へと変わっていきました。
その場所に数十本の桜の苗木を植えたのが、ちょうど十年前。「とんど山桜園」と命名し看板も取り付けました。
あれから十年。ソメイヨシノの成長は、本当に早いものです。
看板を掲げた当時、苗の高さは1mに満たず、いつになったら「桜の園」になるのだろうと遠い将来に思いをはせ、植樹後2〜3年は、たびたび現地に行って成長を見守ってきました。
その後は足が遠のいていましたが、先日数年ぶりに現地に行くと、高さ3〜4mほどに大きくなり、若々しい立派な、看板どおりの「桜の園」に育っていました。ちょっとした驚きと感動をいただきました。
苗を植えてから、夏場の水やり、下草刈り、動物による食害の防除、さらに新たな苗の追加植樹など、ここに至るまでには地元農家や隣接マンションの方々など地域の人たちには大変なご苦労があったと聞きます。
また、6年前には地域の各種団体さんで組織する実行委員会が、市内各地の旧農家集落に伝わる古くからの民俗行事『めんぎょ』を約50年ぶりに復活されました。
※『めんぎょ』とは、免業・無縁経が訛ったものと言われており、4月15日頃、みんなが農作業を休み、春の一日をゆっくり過ごす風習で、特に子供たちは重箱などに詰めた弁当を持ち、連れだって村の近くの花が咲く野山で遊んだそうです。
今年も13日の土曜日に「とんど山桜園」で『めんぎょ』が行われます。(詳しくはコチラ)
「桜の園」の整備・管理に加え、里山文化の復活。市内には、あちこちに桜のスポットがありますが、私の中では、それらに負けない最高の場所になりました。
次の十年後、桜はさらに成長して風格を漂わせるとともに、北大阪急行電鉄延伸後の新しい駅からぶらぶら歩いて行ける、この「とんど山桜園」は、地域の人たちの思いがいっぱい詰まった、箕面の新たな桜の名所として大変なにぎわいを見せていることでしょう。
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