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Channel: 部長ブログ@箕面市役所
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より一層の篤い信頼を寄せられる市立病院に!!

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こんにちは。病院事業管理者の重松です。

 
【リハビリ病棟前の桜】

病院の桜も豊能広域こども急病センターの川沿いの桜も満開です。箕面の山を望んでもたくさんの桜が目を楽しませてくれ、いっせいに草木が芽吹く「山笑う」季節になりました。

★新たな職員を迎えて−人材の確保を続けて−
 


【新規採用職員 研修】


【新規採用看護師】

4月1日、われわれとともに働く職員を迎えて辞令を手渡しました。常勤・非常勤職員に限りますと69名が新たに加わりました。そのうち、医師は24名で、これで医師はちょうど100名を擁することになります。看護師は19名で、総勢280名。看護補助職員9名(回復期リハビリ病棟の職員として)、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士で5名、これらはいずれもリハビリの充実のために増員をしたものです。臨床検査技師、管理栄養士各1名、その他に診療情報管理士など8名、市長部局との人事交流職員2名が新しい顔ぶれです。
現在、市立病院の職員は509名で、臨時職員も入れますと600名を超える体制となっています。
採用発令の辞令を手渡したあとで、豊能二次医療圏の住民に、取り分け箕面市民の皆さんに対して安全安心の医療の提供を持続的に進める責任を担うことを確認し合って、出発いたしました。


【臨床研修医 1年生】

★ 診療内容の充実も

リハビリテーション科、脳神経外科及び麻酔科の医師も確保でき、より一層機能の強化ができるものと期待もしているところです。嚥下のチェックや、脳卒中患者さんに対しても、例えば国立循環器病研究センターと連携し、同じ患者さんを診合う地域連携パスも一層充実が図られますし、リハ目的の患者さんの直接入院も可能となります。また慢性疼痛に悩まれている患者さんに対してもペインクリニック外来を、4月から始めることができました。
これまでどおり手厚い看護(7対1看護)を進めるための人員も揃っています。
病院の運営は、人材があってこそという考えから、減量経営ではなく、人的な増量経営をこそ行うべきとの想いで人材の確保に勤しんできました。医療サービスの安定的な提供は、<人>の確保のもとに可能となるものだと確信しています。
今後もますます、人材確保を進め、医療の質と安全の追求を進めたいと思います。

★ 栄養管理と食

入院患者さんの楽しみは、まずはお見舞い客、次に給食でしょう。栄養を付けてこそ治療に向き合えるのですから、食べることこそ基本的なものです。造語だということですが、医食同源という言葉もあるほどです。
当院は、NST(栄養サポートチーム)のチーム活動については定評があり、他の病院からもたくさんの医療スタッフが研修に訪れます。『栄養管理手技マニュアル』は当院が編集したもので、全国的にも広く活用され重用されているものです。毎月末に読売新聞は「病院の実力」という特集を組んでおられますが、4月末はNSTがテーマの予定で、すでに出したアンケートに基づき取材にも来られました。

診療科には関係なく栄養管理が必要と思われる入院患者さんに対しては、毎週一度は、医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・言語聴覚士がチームを組んで回診をします。栄養療法は多くの職種が関わるので、十分に話し合って進めているのが実態です。

★ 『箕面市粟生間谷の簗守さんの作られた小松菜です』

 

当院の入院患者食では、日々、患者さんに満足いただけるよう食事の工夫に努めています。季節や祭事に合わせた行事食はもちろんのこと、従来から実施していた箕面の特産物の収穫に合わせての地産地消の取り組みを充実させてきました。
身土不二(しんどふじ)という言葉、「その土地でとれた、その季節のものが体に良い」という考え方も取り入れ、美味しい食事を提供したいという想いで献立内容、食材にこだわって進めています。

 


【4月1日昼食;小松菜の生姜醤油和え】

毎月の出回り野菜を箕面の朝市直売所と直結の購入体制を構築し、週2回は使用し、市内の生産者の名前入りのメッセージカードもお膳に付け、親近感のある安心できる食材の料理として喜んでいただいています。
 
また、お米については、今年の1月から、≪無農薬無化学肥料の自然農法米≫である、滋賀県産こしひかりを全面的に使用しています。

★ ついでに、食にまつわる時代小説 『みをつくし料理帖』シリーズの紹介

友人に薦められて読み始めたのですが、これがオモシロイ!! 宝塚市生まれの漫画家であり作家でもある、高田郁(かおる)の少女料理人の成長物語・人情話で、すでに7冊が刊行されています。


【高田郁 『みをつくし料理帖』 第2巻がどこか不明ですが】

「口から摂るものだけがひとの身体を作る・・・この食材が浮腫みを取るなら、それを必要とする人に食べてもらう。口から摂るものでお客の健康を守る」(第4巻)
「昔から、働き過ぎで精根尽きた時には、大根や昆布、蒟蒻や蓮根など『こん』の付くものを摂ると良い、と言われている。それに加えて滋養のある玉子と消化に良いお粥を合わせる」(第5巻)
「土の上に生えるものはお湯から、土の下にできるものはお水から茹でる」(第6巻)
「健やかな歯と胃の腑を持っているのに、そう噛まずとも済む柔らかな料理ばかり続いたなら、苦痛に違いない。また、本人の望むように食べてこその食事なのに、匙を使うことを強いてしまっては、食べる愉しみを奪うに等しい」(第7巻)

昔の知恵か市井の知恵か、こんなことが散りばめられており、池波正太郎の江戸物小説に出てくる料理とはまた違って、当院の栄養サポートチームのメンバーにも薦めたい、まさにNST活動にも使える内容です。
皆さんも、まず第1巻を手に取って、はまり込んで行ってください。おそらく後戻りはできません。

★今年度も実施します。市民医療講座!!

昨年度も市民医療講座を開催し好評を得ました。今年度も予防的側面も含めて、開催をしたいと思います。なお、詳細につきましては、今後もみじだよりや病院のホームページ等でご案内しますので、ご参加ください。

* 前立腺がんのお話 (6月頃)
* 救急医療週間市民健康教室 (9月)
* 緩和ケアってなに? (10月)
* 嚥下障害のリハビリテーション (11月頃) 
* 助産師と学ぶ赤ちゃんの発達と運動 (2月頃)
* 整形外科 関節鏡による手術 

★ 東日本大震災 被災地支援の職員

3月11日、東日本大震災の午後2時46分、箕面市内でも黙とうをささげました。津波の恐ろしさは、映像を一度観ただけで頭にこびりつき圧倒され続けているのは皆さんも同じだと思います。回復までにまだまだ時間がかかります。箕面市からもたくさんの職員が復興支援のために、主に岩手県大槌町に向かい、現在も派遣されています。
2周年を追悼して、『東日本大震災 被災地支援職員の記録集』がまとめられ、箕面市ホームページにも掲載されています。是非ともご覧ください。
派遣職員が、元気に任務を全うするためには休日は内陸部に出かけるのが大切だと、先輩派遣職員のアドバイスを守り、心のバランスを取っていることなどもうかがえます。
現在派遣され復興補助金の申請事務をしている職員は、直前まで病院の事務職員でした。昨年9月からこの3月までの予定でしたが、気丈夫で持ち前の熱い性格からでしょう、あと半年間の派遣延長をしました。
「今日の最高気温はマイナス2度でした」、「今、大きな余震がありました。呆然としてます」などとメールが来ると、大丈夫かな?と気掛かりなものです。
大槌町に向かうとき、彼女はアコーディオンをかついで行きましたが、そのメロディーが被災地の方々の癒しになっておればいいのですが。

★公共の役割  漫画『さんてつ』

その職員が、漫画『さんてつ』(吉本浩二作 新潮社刊)を送ってくれました。津波でズタズタにされた三陸鉄道、通称さんてつ。北リアス線(久慈から宮古)と南リアス線(釜石から大船渡)がありますが、被災後5日目に北リアス線の一部を開通させます。公共交通を受け持つ地域への責任から、開通に向け職員が手作業で線路の整備などを進めています。電車が動いているありふれた日常がいかに遠くへ行ってしまったか、それを取り戻すことがどれほどに大変なことかと考えさせられます。
電車が動くと遠く沿道からも高く手を上げて応え合うのがとても印象的でした。そして昨日、南リアス線の一部が開通したニュースが流れていました。3両編成の電車は笑顔が満ちていました。公共もまた元気で生き生きとしていなければ、人に元気を与えることはできないものです。

公共、それも市民の命を守る公共医療機関としての責任を忘れてはならないという戒めとして、この漫画『さんてつ』を読みました。

★より一層の篤い信頼を寄せられる市立病院に!!

桜も満開。集中治療室横にありますケヤキの若葉も柔らかい緑を呈しています。
写真は、写真芸術家である農業員会事務局長吉田君にかなう訳はありませんが、自分なりの気持ちを映し出せるものは載せてみたいものです。

箕面市立病院は地域医療支援病院として、市立病院への登録医療機関(現在332)との機能分担・連携を進め、地域への責任ある医療の提供をし続けるために努めます。地域医療を存続・確立するためにも、市民の皆さんがかかりつけ医を持っていただくことで、開業医さんと市立病院との機能分担・連携が可能となりますので、ご協力をよろしくお願いいたします。

今年は巳年。街で見つけた干支の置物。タイトルは「大笑い」でした。

新しく入った職員ともども、病院職員が公共の担い手として、元気に丁寧に活動したいと思います。
無粋な花散しの雨のあとも、桜はまだ見頃です。
今年度もよろしくお願いいたします。

箕面市では、1月から4月まで「コンロ火災!!あなたの注意で防げます」統一キャンペーンを実施中です。


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