市立病院事務局長の宇治野清隆です。
早いもので今年も1ヶ月が過ぎます。最近本当に寒い日が続いていますが、体調の管理は大丈夫ですか。
− 感 −
この時期に気になるのがインフルエンザの流行です。
忘れていませんか?「鳥インフルエンザ(H5N1)」。東南アジアなどを中心に今でも散発的かつ継続的に発生し、死亡例も報告されています。今後も引き続き注意が必要です。
平成21年に流行した「豚インフルエンザ」と言われた「新型インフルエンザ(A/H1N1)」ですが、平成23年3月31日に厚生労働省が通常の季節性インフルエンザとして扱うこととし、対応も通常のインフルエンザ対策に移行しました。
今期のインフルエンザの発生動向は、昨年末までは流行の兆しがなかったのですが、年が明けて徐々に感染が増え、全国的にA香港型(A/H3N2)が現在ピークを迎えているような状況です。
箕面市立病院において発熱等でインフルエンザウイルス検査をされた患者さんで陽性の方は、昨年11月1ヶ月間で2名の患者さんで、A香港型のインフルエンザウイルスが検出されました。
12月17日の週(月曜日から日曜日を1週間単位)になって2名、24日の週に12名と徐々に増加傾向となり、31日〜1月6日の週では42名と突然増加し始めました。
年が明けて学校が始まった1月7日の週は48名、14日の週が77名、先週21日の週には87名になっています。市内の市立小学校や中学校でも1月29日までに10校、延べ33クラスの学級閉鎖が発生している状況です。
特徴としては、ほとんどがA香港型で、B型は11月以降これまでに6名しか確認されておりません。しかし、2月以降にはB型が流行するとの情報もありますので今後も十分注意してください。
− 防 −
インフルエンザの感染経路である接触感染や飛沫感染の予防方法は、当たり前ですが感染しないようにすることで、多くの人が居る場所に行かないことが有効です。しかしそういうわけにもいきませんので、インフルエンザウイルスを体内に入れない工夫が大切です。
接触感染は、インフルエンザウイルスが付着する可能性が高い、階段や廊下の手摺、電車のつり革、ドアノブなど手で触ることで手指や手のひらに着き、何気なく触る鼻や口からウイルスが体内に入り感染します。
そこでまず手洗いです。外出から帰宅したら必ず手洗いを行いましょう。手洗いの方法は以前にもご紹介しましたが、手の平や甲、指の間、手首まで石鹸で丁寧に洗いその後、流水で完全に洗い落し、清潔なタオルなどで十分拭き取ってください。
最近では、ドラッグストアなどでアルコールの手指消毒薬も購入できますので、そちらでも効果が期待できます。
次に、飛沫感染については人ごみに行く場合のマスクの着用です。これは、咳やくしゃみによりウイルス飛沫を口や鼻から吸い込むことで感染するもので、くしゃみの飛沫する距離は3メートルにも達するとの報告もあります。
マスクの着用は、この浮遊する飛沫ウイルスの侵入を防ぎ、また、自分の咳などで他の人への感染を防ぐことにもなります。しかし、マスクは付け方が大事です。鼻がマスクから露出していたり、マスクと顔面の隙間が大きいと効果はありません。
次の写真は、病院職員の啓発用ですので参考にしてください。
マスクは使い捨てですのでウイルスをキャッチしたマスクを使い回すようなことからも感染の可能性があります。外出から帰ったらマスクは直ぐに捨て、手洗いをしてから家事などを行ってください。
1月23日(水曜日)のNHKテレビ番組「ためしてガッテン」で「そのマスク、大丈夫?予防効果10秒超UP術」と題した放送で、驚きの結果が出ていたので僕もびっくりしました。
マスクの付け方次第では効果が0%だったものが、正しくつけることで効果が70%以上向上した実験例が紹介されていました。NHK「ためしてガッテン」のホームページの過去放送分で見ることができます。
市立病院では、院内感染防止対策チームICT(Infection Control Team)が常に患者さんや職員の感染防止対策を管理しており、最近では市内をはじめ近隣市の病院間で相互に研修会などを行い、感染に関する情報の共有など、連携することで地域全体での感染防止対策を行っています。
また、毎年、小学生(4年生〜6年生)を対象とした「キッズ感染セミナー」を開催し、ウイルスや細菌を観察し、感染の仕組みや予防方法のセミナーを開催しています。今年も開催予定ですので、日程等の詳細が決まり次第「もみじだより」や「ホームページ」でご案内します。
− 催 −
★ 「看護師スキルアップ研修会」の開催(全10回の最終回)
看護師のかた対象 〜専門知識を学べる・活かせる〜
対 象 者 看護師免許をお持ちのかた(在職の有無は問いません)対象のスキルアップ研修会を開催します。
開催日時 平成25年2月21日(木曜日)17時15分〜
開催場所 箕面市立病院 リハビリテーション棟4階 講義室ほか
参 加 費 無料
研修内容 「ポジショニングってこれでいいの?」 〜 拘縮のある患者さんの場合 〜
講 師 箕面市立病院 理学療法士 上嶋 知加
申 込 申込用紙に必要事項を記入の上、2月7日(木曜日)までにFAX(072-728-8232)又は、メール(hospital@maple.city.minoh.lg.jp)でお申し込みください。
★ 箕面市立病院「市民医療講座」の開催
妊娠から出産、そして子育て… 初めての出来事に戸惑うことも多いですよね。
気軽に話をしながら健やかな成長を促す“赤ちゃん体操”を一緒に始めてみませんか?
妊娠、出産、育児に関心のある方は、どなたでも参加できます
開催日時 平成25年2月23日(土曜日)14時〜16時
開催場所 みのお市民活動センター 多目的室
(箕面市西宿1-17-22 ヴィソラWEST−1 2F)
研修内容 助産師と学ぶ赤ちゃんの発達と運動 〜赤ちゃん体操はじめませんか〜
参 加 費 無料
講 師 箕面市立病院 助産師
申 込 直接会場へお越しください。
* 手話通訳、要約筆記をご希望の方は、2月15日(金曜日)までにお申し込みください。
* 赤ちゃんをお連れの方は、オムツ・着替えセット・バスタオル・月齢にあわせたミルクなど、水分補給するものをご持参ください。
催し物の問い合せ:事務局 経営企画課(TEL:072-728-2034)
箕面市では、1月から4月まで「コンロ火災!!あなたの注意で防げます」統一キャンペーンを実施中です。