おはようございます。
本日、12月11日のブログは農業委員会の吉田が担当です。
一行一行、書いては消し書いては消しを繰り返したこの9か月でありましたが、お陰様で新年まであと少し。
一年の締めくくりの号として、皆様方への感謝の気持ちで努めます。
逆光に輝く芦原公園の樹木たち
そうはいっても毎号何を書くかについて悩むわけでして、考えるでもなくウ〜ンというかボーとしていた時に、以前、小野健康福祉部長がブログの中で部長ブログのことを関係団体の方が書かれた記事を紹介されて掲載されていた(ややこしい)ことがあって、確かそこには市役所のブログなのでいろいろと制限とか自主規制があるだろうというようなことが書かれていた、というようなことを思い出しました。
部長ブログを担当するに際しては「(部長ブログ@箕面市役所)掲載方法について」というものが広報課から示されまして 、個人情報に注意、市役所言葉は使うべからず、音声ブラウザ対応表記、などなど職員なら本来理解しているはずの留意事項が数点あって、次に何を載せるのかということになると「部としてPRしたいことや市民のみなさんにより理解していただきたいこと、イベント情報などを掲載せよ」とのお達し。また「プライベートな写真などについては、市のブログでの掲載にふさわしい写真かどうか」判断するように書かれています。
なるほどなるほど、こりゃもっともなことですね・・・。
しかし、考えようによっては内容について明確な制限があるわけでもなくテーマが決められているわけでもなく、要するに自分で考えてやれよ、ということですね。
実際、見ると書くでは大違いでなかなか手ごわいものでありまして、うまくまとめられた記事などを見ると感心してしまいます。
事業が多い部署もあればそうでないところもあり、それでもそれぞれ趣向を凝らした個性のある内容で、記事を見ただけで誰が担当しているかわかる方もおられるかも知れませんね。
書くからには面白いものを、といっても受け取り方は人それぞれですし、かといっていかにもお役所的というのもなんだかねぇ・・・。
このあたりは皆さんのご判断におまかせするとして、私など毎月格闘している輩には読んでいただいているだけでありがたいことですし、市民の皆さんに生きた記事や思いをダイレクトにお伝えすることができる貴重な機会だと思っています 。
もっとも消化するだけで今年も暮れてしまいますが・・・。
さて、「ゆず」です。
言葉の響きだけでいい香りがしてきそうですね。
ジャムやママレード、お酒にお菓子、調味料や化粧品などなど。
他にも色々あるかも知れませんが、この「ゆず」穫りは大変です。
ご存じない方のため、「ゆず」の木には枝に5センチを優に超える鋭いトゲが何本もあって、「ゆず」を収穫する際は、長そで長ズボンに厚い皮手袋や厚底の靴を着用しなければ容赦なく刺されます。着用していてもちょっと油断すると刺されますし、長靴など穴があいたり裂けたりも。
このトゲは木質化してうっかり踏もうものならグサリと体を突き刺して、柿の木のように思われていたならとんでもない、枝ごとポキリと折るなどとてもとても。
枝を切り落として、トゲで互いの実を傷つけないように一つ一つ実をもいで、枝は放っておくと踏んでしまいますので拾い集めて裁断結束して処分しなければなりません。
止々呂美の射場さんにいただいた枝付ゆず(トゲ見えます?)
特に止々呂美の実生「ゆず」は樹形が大きくなっていて、高所に登っての枝切り落とし、実の切り離し、枝の処分、というように分業作業で取り組みます。
斜面での作業は重労働ですが、あたり一面に漂う「ゆず」の香りと休憩時に農家さんに入れていただく「ゆずティー」の美味しさに救われながら、何日もかけて収穫していきます。
止々呂美ゆず生産者協議会(尾上喜治会長)の皆さんも、サポーターの方々の協力がなければとてもできないと本当に感謝されていました 。
今号では、同協議会の皆さんが収穫した「ゆず」を加工する現場をご紹介します。
種も貴重な商品です。お肌にいいらしいっす!
ここでも完全分業で、ボランティアの方にも参加していただきながら効率よく作業が進められています。
とはいうものの、やはり機械化されたオートメーションではなく各工程を手作業で進めていくため、人手確保はかかせません。
一つ一つ、丁寧に心を込めて生産されている様子が伝わるでしょうか。
この時期は、連日穫っては加工、穫っては加工の繰り返し。
農家さんの大変な労力によって生み出された箕面特産「ゆず」。どうぞご賞味ください。
話は替わって、久々の「こんなんあったシリーズ」。
先日、寝転びながら見るともなくテレビをつけていますと、「アトランティスのこころ」という映画をやっていました。
格段映画ファンということではないのですが、「羊たちの沈黙」のアンソニー・ホプキンスが出演すると紹介されたので 、興味があって結局最後まで見てしまいました。
映画の内容紹介が趣旨ではないので、簡単にいうと「不思議な能力を持つ老人と出会うことによって、11歳の少年が大人へと成長していく」ということでしょうか。
この映画が印象に残ったのは次のセリフです。
「小さい頃は楽しいことばかりで、アトランティスのような幻の国にいるようだ。大人になると幻の国は消える。」
少年から大人になろうとしていた時期の、なんとなく甘酸っぱいような思い出がよみがえってきました。
皆さんも、楽しい思い出ばかりとはいえなくても、確かに自分の周りだけが世界のすべてだったような感じではなかったですか?
原作者はスティーヴン・キング、すでに廃刊になっているようですが、さすがですね、市立図書館の蔵書にありました。
また、自分のことしか頭にない母が少年の誕生日に大人用の無料図書カードを与えディナーもキャンセルしたことについて、老人は少年にこう言います。
「このカードを無駄にするな。名作は人々を何世紀も楽しませてきた。どれか1,2時間読んでみてつまらなかったら別なものにすればいい。やってみるか?」
なるほど、私もこういうセリフが似合う老人になりたいものです。
しかしその前に、もう少し大人にならんとあきませんな。
で、この写真です。
私の小学校時代の教室内カット。
見ていただきたいのは奥に写っている女の子、ではなくてストーブです。
当時の暖房はマキ?石炭ストーブだったかな。煙突が教室から屋外へ出されています。
毎日当番の子どもが火を炊いたかどうか覚えていませんが、豆炭?マキ?う〜ん思い出せません。
覚えているのは、給食のパンをストーブの上で温めたこと、それが美味しかったこと。
葉ボタンも、じっくり見ると妖艶ですね。
さて、この8日(土曜日)に農業祭がありました。
前日(金曜日)に行われた品評会審査の様子
すでに市のホームページで報告されていますので詳細はそちらをご覧いただくとして、多くの方々にお越しいただき、た くさん用意された農作物も見事に売り切れていきました。
印象的だったのは、市長さんが「農地を守っていくために、しっかり買いましょう。」という趣旨のことを開会あいさつでおっしゃったことです。
挨拶される倉田市長
議会でも同様のことをおっしゃっていましたが、正にその通りだと思います。
職業としての農業は、消費があってこそ成り立つものです。
非農家が消費してこそ、職業として農家が存続し農地が守られていくのです。
即売に大忙しの箕面市農業経営者連絡協議会(稲治昂会長)の皆さん
人・ひと・人
こんな催しも! 搗いたお餅はお善哉に、おいちくちゅけましたよ〜(掲載承諾済)
朝市などでは一般に販売されているより安くて新鮮な農作物が購入できます。
箕面産を購入することで箕面の農地を中心とする美しい景観も守られていきます。
何より心を込めて作られた箕面産の野菜はともて美味しいですし、これからの時期は葉ボタン始めとする正月用の花卉類も充実していますので、皆さんどうぞ朝市へ起こしください。(朝市情報はこちら)
最後に、紅葉の写真を数点。
箕面山で何十年と野猿管理を担当されている教育委員会の岸本主任によると、やはり今年は数年来ない綺麗さだったそうです。
今月の一枚、となるとやはり大滝。
あと数枚は秋の名残。クリックしていただくと少し大きなサイズで開きます。
それでは皆さん、少し早いですがよいお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願いいたします。
箕面市では、8月13日から12月31日まで『大地震! 「うちは大丈夫」の目印は 黄色いハンカチ作戦』統一キャンペーンを実施中です。