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令和2年度 当初予算案の概要

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みなさん、こんにちは。総務部長の北村です。
今日は、令和2年(2020年)3月11日です。
東北地方を中心に未曾有の被害をもたらした東日本大震災の発生から、9年の歳月が流れました。この震災により、かけがえのない多くの命が失われ、今なお、仮設住宅で避難生活を続けている方も大勢いらっしゃいます。

箕面市では、亡くなられた方々、最愛の家族を失われたご遺族に対し、哀悼の意を表するため、本日午後2時46分から、1分間の黙とうを行います。
市内の防災スピーカーから放送が流れますので、ご理解とご協力をお願いします。


さて、箕面市では、2月19日(水曜日)から3月27日(金曜日)の38日間の日程で、令和2年第1回箕面市議会定例会が開会されています。
令和2年度の施政及び予算編成方針、令和2年度箕面市一般会計予算をはじめ、各所管にかかる議案が上程されていますが、各議案については各常任委員会での審査を経て、3月26日(木曜日)に採決が行われる予定です。
今回のブログでは、令和2年度当初予算案の概要をご紹介します。


◆令和2年度当初予算案の概要

令和2年度当初予算案の概要ですが、一般会計の予算額は、639億7,000万円となり、対前年度比88億9,000万円の減額となっています。これは、北大阪急行線延伸整備の進展により事業費のピークが過ぎたことにより、工事等の事業費が前年度から大きく減少に転じたことが主な要因です。また、特別会計・企業会計を含む全体予算額は1,594億9,600万円となり、対前年度比217億4,000万円の減額となっていますが、令和2年度は、競艇事業においてSG競争(グランプリ)の非開催年にあたるため、予算規模は縮小しています。

(一般会計当初予算規模の推移)

(予算総括表) 

 

令和2年度予算の主な変化ですが、まず、一般会計の歳入におきましては、北大阪急行線延伸整備の進展により事業費のピークが過ぎたことなどから、国庫支出金と府支出金が104億8,800万円減額となり、184億100万円となっています。また、令和3年度にオープンする箕面市立文化芸能劇場や船場図書館、船場生涯学習センターの整備、環境クリーンセンター基幹改良工事、とどろみの森学園増築工事などの財源として、市債発行額が7億3,200万円増加となり、109億3,600万円となっています。

一般会計の歳出におきましては、北大阪急行線延伸整備の進展や都市計画道路桜井石橋線の用地取得及び移転補償が完了したことなどにより、土木費は106億円減少する一方、幼児教育・保育無償化の通年実施に伴う給付費の増加などにより、民生費は14億円増加しています。また、とどろみの森学園の増築工事、総合水泳・水遊場の整備などにより、教育費は2億円の増加となっています。


◆収支バランスの状況
1 基金残高
基金残高は220億6,300万円となっています。これは、「みどり推進基金」や「北大阪急行南北線延伸整備基金」などへの積立てを行った一方、箕面市立文化芸能劇場や船場図書館の整備、環境クリーンセンター基幹改良工事などに基金を活用した結果、17億9,900万円の減少となっています(昨年同様、財政調整基金の取り崩しは行いません)。

2 市債残高
市債残高は614億5,200万円となっています。これは、箕面市立文化芸能劇場や船場図書館の整備、水防整備などにかかる市債を発行した結果、残高は91億3,500万円増加しています。


3 経常収支比率
経常収支比率は98.0パーセントとなっています。
これは、固定資産税の増などにより市税収入が増加したものの、社会保障関係費の増加などにより、昨年度から0.3ポイント増加しています。
なお、0.3ポイント増加しているものの、今回で12年連続の経常黒字(経常収支比率100パーセント以下)の達成となります。

※経常収支比率とは、経常的な収入に対し、経常的な支出がどの程度あるかを示す指標です。家計でいえば、毎月の給料を、家賃や食費などの毎月かかる経費にどの程度充てているかを示しています。いわば財政構造の弾力性を測るもので、経常収支比率が大きいほど、新たな住民ニーズに対応できる余地がなくなり、財政が硬直化していることを示します。

◆健全化判断比率の状況

健全化判断比率は、財政健全化法に基づき、地方公共団体は毎年、次の4つの指標(健全化判断比率)を公表することとなっています。
下のグラフは、令和元年度以前は決算(見込み)、令和2年度は当初予算後の数値による試算です。いずれも数値が小さいほど健全となります。
なお、早期健全化基準を超えた団体は、破たん一歩手前の状況で、早期に財政の立て直しが必要(イエローカード)、財政再生基準を超えた団体は、破たん状態とみなされ、国の関与のもと厳しい財政の再建が必要(レッドカード)となります。

1 実質赤字比率 → 黒字
実質赤字(普通会計に相当する一般会計及び特別会計)の標準財政規模に対する比率になります。赤字の程度を示す指標で、財政運営の深刻度を示します。

 

2 連結実質赤字比率 → 黒字
一般会計のほか、すべての特別会計、企業会計の赤字や黒字を合算した赤字の程度で、財政運営の深刻度を示します。

 

3 実質公債費比率 → 堅調
一般会計等が負担する元利償還金等の標準財政規模に対する比率です。資金繰りの危険度を示します。

 

4 将来負担比率 → 低負担
一般会計等が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率です。将来の財政負担の大きさを示します。

※直近2カ年が下降傾向にありますが、中長期試算では令和2年度が「底」となる見通しであり、以降は上昇に転じる見込みです。

 

各種指標が一定の基準を超えた場合には、財政健全化団体、又は財政再生団体となりますが、箕面市の場合は、実質赤字比率、連結実質赤字比率とも「黒字」、実質公債費比率は「堅調」、将来負担比率は「低負担」となっています。

予算案などについての情報は、下記のホームページをご覧ください。

令和2年度当初予算案の概要

令和2年度(2020年度)施政及び予算編成方針

 

今後も、箕面市のまちづくりのため、市民のみなさまからお預かりした貴重な財源を有効に活用してまいります。

 

 

児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。


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