新年明けまして、おめでとうございます。箕面市病院事業管理者(兼)市立病院事務局長事務取扱の稲野公一です。旧年中はたいへんお世話になり、ありがとうございました。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
昨年は新しい元号「令和」となり、新天皇の即位に伴う各種行事やラグビーワールドカップなど明るい話題で盛り上がった反面、猛烈に強い大型台風や集中豪雨により多くの尊い命が奪われたり、家屋や施設に甚大な被害が生じたりと、たいへん厳しい一年でもありました。
今年は56年ぶりに開催される東京オリンピック・パラリンピックで盛り上がりそうですが、一年を通じて、明るい話題に終始するよう願いたいものです。市立病院は今年も「担うべき医療を、チーム一体となって、より安全に」のスローガンのもと、市民の命と健康をまもるため、職員一同がんばってまいりますので、ご支援の程よろしくお願い申し上げます。
(お正月のER玄関)
さて、今回は、今年も流行しだしたインフルエンザの状況について、ご紹介いたします。
○今シーズンのインフルエンザの流行状況
テレビ・新聞などで報道されていますように、今シーズンもインフルエンザの流行期を迎えました。大阪府は比較的、流行のスピードが遅いですが、箕面市内でも昨年末から学級閉鎖が出始めています。今年の傾向としては、現在のところ、A型のAH1pdm09というウィルスがそのほとんどを占めています。
(大阪府感染症情報センターのホームページから抜粋)
AH1pdm09は、2009年にメキシコで豚から感染が広がり、当時は新型インフルエンザとして、パンデミック(世界的大流行)を引き起こしたウィルスですが、いまでは抗体を持つ人が増えて、普通の季節性インフルエンザとなっています。また、A型には、AH3亜型(A香港型)というウィルスもあり、昨シーズンは、AH1pdm09とAH3亜型(A香港型)がほぼ半々という状況でした。
一度インフルエンザに感染すると免疫がつくため、そのシーズンは罹らないといわれますが、同じA型インフルエンザでも免疫が全く違うため、同シーズンにA型に2回感染することもあるそうです。また、まず感染しないとされているC型と、年によって流行したり、しなかったりするB型もあり、一昨年はA型・B型がほぼ半数ずつを占めていましたので、運が悪いと3回感染する可能性もあります。ぜひ気をつけてください。
(市立病院のインフルエンザ患者数比較 H31=昨年 H30=一昨年)
ちなみに、予防接種ワクチンは、どのウィルスにも対応するよう製造されているので、接種したことが無駄になることはありません。しかし、接種したからといって、絶対に発症しないということはなく、発症を抑制したり、もし発症しても重症化を防止するとされています。
○インフルエンザの感染防止と面会禁止
インフルエンザは、咳やくしゃみなどの飛沫が鼻や口の粘膜に付着することでうつります。また、飛沫が付着したつり皮や手すりなどを触った手で、自身の鼻や口を触ったりしても、うつります。人混みや電車内など近距離で人と接する場合は必ずマスクをつけ、こまめに手洗いや手指消毒をしましょう。(詳しくは、コチラをご覧ください。)
(厚生労働省の啓発ポスター)
市立病院では、インフルエンザの感染拡大を防止するため、昨年12月24日から、医師が要請した場合などのやむを得ない場合を除き、原則的に面会を禁止しています。また、患者さまがインフルエンザに感染し、病棟に持ち帰らないようにするため、入院患者さまの外出・外泊も原則として禁止しています。(詳しくは、コチラをご覧ください。)
なお、やむを得ない理由により、面会が必要なかたは守衛室にお申し出ください。面会される場合は、入院患者さまへの感染を防止するため、手指消毒とマスクの着用を義務づけています。ご理解とご協力をお願いいたします。
(面会禁止のお知らせ)
【市民医療講座のお知らせ】
○糖尿病に負けないために~日々の生活でできること~
日時 令和2年1月18日(土曜日)午後2時~4時
場所 箕面市立病院リハビリテーション棟4階 いろはホール
内容・講師
(1)糖尿病と向き合う 糖尿病・内分泌代謝内科部長 平田 歩 医師
(2)糖尿病と日常生活~自分のために毎日やってみよう~ 樋口 泉 看護師
(3)糖尿病食事療法のキホン 畑 亜希子 管理栄養士
(4)糖尿病の運動療法 出村 和彦 理学療法士
(5)糖尿病の検査について 萬雲 正清 臨床検査技師
(6)糖尿病のお薬について 川口 みちよ 薬剤師
*参加費無料、申込も不要です。当日、直接会場へお越しください。
*要約筆記、手話通訳をご希望のかたは、1月9日(木曜日)までに、病院経営室(電話728-2034、FAX728-8232)へお申し込みください。