こんにちは。総務部の中井です。
平成30年度も最終月の3月に入りました。
今年度を振り返ると、6月18日に発生した大阪府北部地震に始まり、7月の西日本豪雨、8月末に関西を縦断した台風20号、9月4日に大阪を直撃した台風21号など、箕面市内にも甚大な被害を及ぼした自然災害が相次ぎ、改めて防災対策の重要性を感じたところです。
先日、報道で紹介されていた住友生命が毎年行っている「我が家の防災アンケート」によると、非常用の飲料水や食糧品など、昨年1年間に防災対策に支出した金額は、平均4,054円となり、2015年の調査開始以来、初めて4,000円を超えました。
北海道胆振地震のあった北海道が最も多く7,680円で、同じく大阪北部地震や台風に見舞われた近畿が前年比4割増しとなる4,640円で続いています。あなたのご家庭の防災対策はいかがでしょうか。
防災力の強化 高性能スピーカーの整備
昨年の災害とその対応では、災害対策本部の迅速な初動や地域の皆様のご尽力により速やかに開設された避難所など、防災の専門家からも高い評価を受けているところですが、当然至らなかった点、改善すべき点もあります。
その中で特に、避難情報など緊急時の情報伝達の強化として、高性能型防災スピーカーの全市展開を予定しています。
現在、市内の公園や学校など44箇所に防災スピーカーを設置しており、夕方、市内におられるかたは、5時にミュージックチャイム「家路」を聞かれたことがあるかと思います。(日常生活に支障が生じないように音量を絞っていますので、聞こえない地域もあります。)スピーカーの音達距離は約150メートルです。
高性能型防災スピーカーの放送テスト
以前のブログでもご紹介しましたが、昨年11月に高性能型防災スピーカーのテスト放送を実施し、広範囲にクリアな音質で放送できる性能の高さと有効性を確認しましたが、テスト以降にさらに音達距離が約1キロメートル以上に及ぶ、性能が向上した新機種が市場投入されることになったため、再度新機種を使用して放送テストを実施します。
11月の放送テストで使用した全方位の高性能型防災スピーカーの一種です。
今回の試験放送では更に高性能なものになります。
このテストは、市役所別館の屋上にモデル設置し放送するため、市役所周辺地域にお住まいの皆様には、大音量で大変ご迷惑をおかけすると思いますが、ご理解いただきますようお願いします。
これは高性能型防災スピーカーを全市展開した場合のイメージ図です。
音達距離が1キロメートルに及ぶため、10数カ所に設置すれば市域のほぼ全域をカバーすることができます。
また、スピーカーの音達区域が重複すると、相互の音が干渉して聞き取りにくくなることを避けるため、音達区域が重複しないように設置し、どうしても生じる空白区域には、スポット的に指向性の高性能型防災スピーカーを設置します。
現在の防災スピーカーは、平成23年度に既存のアナログ方式をデジタル化し一斉更新したもので、当時としては府内でも最新の機器を導入した先進的な取り組みでした。
しかし、自動車の通行量の多い地域や雨風の強い日には聞こえにくいという声が寄せられるなど、スピーカーの性能としてはその時の気象状況などにより様々な課題が生じていました。
防災については、現在の設備や体制、装備などが十分に機能するか、常に点検、見直しが必要です。
今後とも、市民の安全・安心を図るため、地震や台風、風水害のシミュレーションなども行いながら、さらに防災対策の強化を図っていきます。