こんにちは、地域創造部専任理事(兼)みどりまちづくり部専任理事の広瀬です。
気がつけばもう師走、今年も残りわずかになりました。 市役所では11月30日から市議会第4回定例会がはじまり、本日、6日は建設水道常任委員会が開催されています。
さて、今回は、昨年から取り組んでいる “滝道と箕面駅周辺の再整備” について、現在の状況をお知らせします。
この件については、今年の 7月のブログ でも状況をお知らせしましたが、その後、大阪府と協調して進めていた滝道の整備が完了し、先月 6 日に竣工イベントが開催されました。
現在の滝道 (音羽山荘前) の様子です。 電柱や電線がなくなり、ガス灯風の LED 照明やフットライトが設置されています。
1.滝道の整備
箕面市にとって、箕面大滝やそこに至る滝道はかけがえのない観光資源であり、今ある資源を維持・保全するとともに、最大限に活用したまちづくりを進めることが大切です。
滝道の整備は、そうした考え方に基づき、大阪府と箕面市が協調して進めているもので、 電線類の地中化を進めるとともに、舗装を自然の風合いが感じられるものに改修しています。 せっかくの景色を台無しにする電線類をなくすことにより、より自然に近い状態で箕面の滝道を楽しんでいただけるように考えたものです。 また、照明についてはガス灯風のものに交換し、川の柵沿いにフットライトを設置して、夜も歩きやすく、昼間とは違った滝道の魅力を楽しめる仕掛けづくりを進めました。
<滝道 Before After>
2.箕面駅前広場の再整備
箕面駅前広場再整備のねらいは、年間120万人訪れる観光客の皆さんに箕面駅周辺の商店街に立ち寄っていただくための仕掛けづくりで、滝道から商店街へ人の流れを生み出すために、見通しを良くして観光客が商店街の存在に気づきやすくしたり、暗くて閉鎖的だったシェルターを撤去し、新しくガラス屋根のおしゃれなシェルターに造り替えて、舗装を “石畳の風合い” が感じられる擬石平板に改修するなど、歩きやすく商店街方面へ行きやすい、開放的な空間づくりを進めようというものです。
照明はガス灯風の省電力型 LED 照明を採用しており、駅前のガレリアは屋根のある “たまり空間” として設置したもので、ひときわ目をひくドーム状のオブジェとしてその存在感が話題を呼んでいます。 本通り商店街の入口に設置したウエルカムゲートは、滝道の観光客が商店街の存在を認識できるようにするためのもので、現在、ガレリア、シェルター、ウエルカムゲートの整備が完了し、駅前から商店街方面への見通しをよくするため、噴水の撤去も完了しています。
<駅前広場 Before After>
また、当初は予定になかった関連事業で、阪急電鉄(株)が創立100周年記念事業として箕面駅舎の一部を改装し、足湯(駅湯)が設置されることになったため、ここに観光案内所を移転して新たに 「箕面交通・観光案内所」 を併設することとし、バリアフリーの観点から駅舎の改修計画と駅前広場の計画を調整して段差を解消しました。 すでに足湯と案内所はオープンし、新たな人気スポットになっています。
3.今後の予定 (平成 23 年度工事)
観光シーズンを避けて、今後、順次、駅前トイレの建て替えや交番の移転工事、透水性の擬石平板による歩道の美装化、小さなイベントができるウッドデッキ広場の整備など残された工事に着手し、来年春頃には新たな箕面の玄関口としてリニューアルを完了したいと考えています。
駅前トイレについては、当初は既存トイレの改修にとどめる予定でしたが、市民の皆さんの強い要望を受けて事業内容を見直した結果、全体事業費の枠内での建て替えに目処がついたことから、現在の約 2 倍の広さに拡張し、観光地箕面の玄関口にふさわしい清潔感のあるものに建て替えることにしました。
また、箕面駅舎内へ観光案内所が移転したことにともない、旧・観光案内所跡に新たに空間を確保できることになったため、隣接する駅前交番を東側へ移設することにより駅前の “たまり空間” を拡大し、より開放感のある駅前広場の整備を進めることにしました。
今後、年末から年始、年度末にかけて、急ピッチで工事を進めることになります。 工事期間中は一時的に段差が生じるなど、皆さまにご迷惑をおかけすることがあると思いますが、極力、影響がないように努めますので、ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
この事業は、大阪ミュージアム構想の一環である 「石畳と淡い街灯まちづくり支援事業」 のモデル地区に採択された事業で、国や府の手厚い財政支援を受けて滝道から箕面駅周辺を情緒ある明治風のまち並みに再整備しようとするものです。 また、「電線類の地中化」 についても、別の補助制度に採択され、大阪府との役割分担のもと、橋本亭のある “一の橋” までの区間を市が、それより北の府営箕面公園内を大阪府が施行しており、国・府の補助金を最大限に活用することにより、市の負担を全体の10〜15パーセント程度にとどめることができました。
今回のハード整備は箕面駅周辺地区の活性化を後押しするため、補助金を活用して公共空間の整備を一気に進めたものですが、こうしたハード整備をひとつのインセンティブとして、特色あるソフト施策を展開するなど、地元商業者や関係団体と連携し、箕面駅周辺や滝道の活性化に取り組みたいと考えています。 併せて、滝道沿道部について、昔ながらの風情や落ち着いたまち並みを守り、観光地としての魅力を維持・向上させるためのルールづくりや仕組みづくりについても関係者と協議したいと考えていますので、よろしくお願いいたします。
箕面市では、10月から12月まで「子どもたちに残したい箕面の山なみ! みのお山麓保全ファンドに寄附をお願いします!」統一キャンペーンを実施中です。