消防本部の美谷(みや)です。
2月に入り、今年度も残り1ヶ月半となりました。。
立春も過ぎましたがまだまだ寒い日が続きます。
この時期、一年で一番空気が乾燥する時期でもあります。風邪やインフルエンザと同じく火災の予防もよろしくお願いします。
そんな節分の頃、世界遺産(古都京都の文化財)を訪れる機会がありました。天気も最高で、宇治市を散策してきました。
世界遺産では、どこも外国の方々でいっぱいで、こちらが海外旅行をしている気分になりました。
10円硬貨でお馴染み(平等院鳳凰堂)ですが、左右対称の見事な造形美でした。
◆来月3月1日から春の全国火災予防運動が始まります。
「忘れてない? サイフにスマホに 火の確認」を平成30年度全国統一防火標語とし、平成31年3月1日から7日までの7日間にわたり、恒例の「春の全国火災予防運動」が始まります。
平成30年中の箕面市の火災は12件で一昨年を大きく下回りましたが、これから春先にかけて、最も火災の多い時期でもあります。特にこれからは、林野火災にも注意が必要です。
全国では、平成29年中に全国で発生した建物火災21,365件を月別にみると、冬場の12月から2月に多く発生していますが、3月から5月も平均と比べて多くなっており、春にも火災が多く発生する傾向にあります。
建物火災の月別発生件数(平成29年中)
(消防白書(平成30年版)を基にグラフ作成)
また、平成29年中の住宅火災の件数は総出火件数の約3割ですが、住宅火災による死者数は、総死者数1,456人のうち985人と約7割を占めています。
住宅火災による死者の発生防止対策の要点「住宅防火いのちを守る7つのポイント~3つの習慣・4つの対策~」を参考に身の回りの火災予防について今一度確認をお願いします。
この火災予防運動にあわせて、山火事予防に対する意識を高め、森林の保全と地域の安全に資することを目的とした「全国山火事予防運動」を林野庁と共同で実施します。
林野火災の月別発生件数(平成29年中)
(消防白書(平成30年版)を基にグラフ作成)
平成29年中における月別の林野火災の発生件数をみると、3~5月の間の発生件数が全体の過半数を占めています。主な出火原因は、たき火、火入れ、放火となっており、これは、春を迎えての火入れや入山者が増加するためと考えられます。
林野周辺にお住みの方や入山する方は、この時期に、山火事への防火意識を高め、山火事予防にご協力いただきますようお願いします。
◆西日本豪雨に伴う緊急消防援助隊のフィードバック研修
昨年7月の西日本豪雨(平成30年7月豪雨)災害で、緊急消防援助隊(緊援隊)として広島県へ派遣した隊員のフィードバック研修を行いました。
本市の緊援隊は、大阪府隊として、7月6日~8月1日までの27日間、延べ1,341人の隊員を派遣された内、消防タンク車をはじめ、4クールに隊員延べ14名を派遣しました。
猛暑の中、過酷な状況下での活動でありましたが、全隊員の士気は高く、今後の緊援隊の活動の基本となることから、派遣者を代表して、箕面消防署警防第二室の八面(やつおもて)弘昭参事から、特に若手職員に対して、活動上での留意点、今後の心構え、活動秘話など、貴重な体験談の講義を行ってもらいました。
若手職員の士気を高め、活動意欲も盛り上がった研修となりました。
◆救急救命想定訓練 パートⅡ
昨年の9月の実施に引き続き、今回は交通事故を想定し、救急隊員のスキルアップをめざした4日間の救急救命想定訓練を実施しました。
交通事故は、誰にも遭遇し、突然襲ってきます。
特に本市では、箕面ドライブウエイをはじめ、山間部での事故も多く、人通りの少ない場所や、市街地から離れた場所など、救命条件が悪いケースも考えられます。
今回は、そんな事案を想定し、自転車(ロードバイク)でトライアスロンの練習走行中に自己転倒し、意識はあるものの出血を伴う重篤な状況を設定し、救急隊員の活動全般を指導救命士をはじめ、みんなで検証するものです。
患者役や関係者役の職員も、リアルに現場の雰囲気を演出し、実態に即した活動を再現し、救命処置や接遇、医師とのやりとり等、細部に亘るまで検証し、実災害に備えます。
今回の訓練は、延べ4日間、10隊の実動救急隊が想定訓練に臨みました。
この訓練は、実災害を想定した技術向上にはもってこいの訓練であり、今後とも色々な想定の下、全救急隊員が実施できるように続けていきたいと考えています。
◆【火災救急発生状況】 平成31年1月1日からの統計です。
2月13日(水曜日)午前9時00分現在
◇火災 2件 (昨年同時期比較 ±0件)
◇救急 1,050件 (昨年同時期比較 -39件)