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Channel: 部長ブログ@箕面市役所
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「風しん予防接種」の助成制度拡大実施むけ、市議会に補正予算を提案します!

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こんにちは。健康福祉部の大橋です。

11月も後半に入り、北海道札幌では、昨日初雪が観測されたそうです。
札幌の初雪は、明治23年に並び観測史上最も遅かったそうで、今年は暖冬との長期予報が出ています。
暖冬でもお気をつけいただきたいのがインフルエンザです。
風邪は万病の元、流行前にインフルエンザの予防接種を早めに受け、万全の対策をお願いします。

さて、今年の流行と言えば、嬉しくない「風しん」の流行ではないでしょうか。
ここのところ連日、テレビや新聞などで報道されています。
11月14日現在、全国の風しん患者の報告数は2,032人、昨年同期の25倍となっています。
大阪府内でも86人の風しん患者が発生しており、昨年の7倍以上となっています。

風しんとは
風しんは「3日はしか」とも言われ、ウイルスによって引き起こされる発疹性疾患です。

感染経路は
風しんウイルスは強い感染力を持ち、咳やくしゃみなどによりヒトからヒトへ感染する飛沫感染です。

風しんの症状は
風しんになった時の典型的な症状は、発熱、発疹、リンパ節が腫れるなどがあります。
発症した時の症状の程度は、顕著な症状を示さない場合から、重篤な合併症併を引き起こす場合まで幅広く、成人で発症した場合、高熱や発疹が長く続いたり、関節痛を認め、子どもの場合は大人より重症化することがあります。

特にご注意を
私たち自らが感染しないように注意することは勿論ですが、特に妊娠20週までのかたは注意が必要です。
妊娠20週頃までの妊婦が風しんウイルスに感染すると、生まれてくる子どもに先天性風しん症候群といって目や耳に何らかの障害を引き起こす可能性が高くなります。

予防方法は
風しんの予防には、ワクチン接種が一番効果的と言われています。
どうしてもワクチン接種ができないかたは、出来る限り人込みを避け、外出時はマスクをするなどの対策をとる必要があります。

風しんは5年前にも流行しました。
確か、私が中学2年生の時(40数年前?)にも学年閉鎖になるほどに流行した記憶があります。
現在、風しんのワクチン接種は小学校就学前までに2回接種することが決められています。
しかし、昭和54年(1979年)4月1日以前に生まれた男性と昭和37年(1962年)4月1日以前に生まれた女性は、制度としてのワクチン接種の機会がまったくなく、今年の流行も30歳代から50歳代の男性に風しん患者が集中しているそうです。

国と大阪府においては、小学校就学前までにうけるワクチン接種以外に、5年前の流行を受け、風しん対策事業として、妊娠を希望する女性とその配偶者、及び妊婦の配偶者を対象に対策が講じられています。(ただし、今のところこの制度は本年度までの制度となっています。)

こうした状況の中、医療関係団体をはじめ各方面から国(厚生労働省)に対して、早急な風しん予防対策を講じるよう要望書が提出され、国において様々な対策が検討されています。
また、都道府県や市町村単位でも、それぞれに感染拡大を防ぐために独自の対策が講じられ始めています。

箕面市では、風しんに感染する危険性を低減、患者の発生を抑制し、特に妊婦への感染の危険性をできる限り低減することを目的として、現行の国・府が実施している風しん対策事業に加えて、ワクチン接種対象者等を拡大し、接種費用の助成を行うため、市議会にその必要な経費の補正予算をご提案させていただくこととしました。

市独自に拡大する内容は、これまでワクチン接種の機会がまったくなかったかたと、今回の流行により患者が多く発生している平成2年(1990年)4月1日以前生まれでワクチン接種の機会が1回だけしかなかった男性を対象者とします。また、ワクチン接種に際して現行の国・府の制度では風しん抗体検査が必要でしたが、この検査を受けずともワクチン接種されたかたに接種費用の助成をしようとするものです。

市議会の議決後、すぐに実施する予定です。
お問い合わせは、健康福祉部 地域保健室 072-727-9507まで。

インフルエンザも風しんも、自分自身が感染しないこと、万が一、感染しても人にうつさないことが大切です。
予防接種を受け、自己防衛をするとともに、症状が軽くとも感染の心配がある時は、直ぐに医療機関を受診し、外出を控えましょう。
年末年始の忙しい時を迎えますが、皆さまには元気で、安心してお過ごしいただきたいと思います。

 

児童虐待をなくすためには、周囲のみなさんが子どものSOSサインに気づき、通報していただくことが、何より重要です。SOSサインに1つでも気づいたら、迷わず児童相談支援センター☎072-724-6233(夜間・休日は児童相談所全国共通ダイヤル☎189)へお電話ください。

 


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