こんにちは。総務部の中井です。
今年は本当に時間がたつのが早く、夏前から続いた地震、台風などの災害対応も復旧に向け作業が進んでいますが、気がつけば1年も後半、まもなく何かと気ぜわしい時期に入ります。
12月は1年で一番交通事故の発生が多い月ということで、今から交通安全について再確認しましょう。
前回は、スケアード・ストレートや箕面市内の交通事故の状況についてご紹介しましたが、今回も交通事故の主な原因者である自動車を中心に、市内の交通状況を紹介します。
これまでのブログの内容と重複する点もありますが、ご了承ください。
大阪府の交通事故
大阪府の交通事故発生件数は過去10年以上連続して全国トップ5(事故件数ワースト)に入っており、平成25年から連続して上位2位と自慢できない順位となっています。
1位 愛知県 39,115件
2位 大阪府 35,997件
3位 福岡県 34,862件
4位 東京都 32,763件
5位 静岡県 30,244件
免許人口
大阪府内全体の平成29年時点の免許人口は5,108,271人で、単純に平成29年時点の住民基本台帳人口8,861,437人を割ると、子どもから高齢者を含め約1.73人に一人が自動車やバイクの運転免許を持っていることになります。
箕面市の運転免許人口は85,632人で、同様に住民基本台帳人口を割ると1.60人に一人と、大阪府内平均より運転免許を持っているかたの割合が高くなります。
男女別では府内平均で、男性が56.9%、女性が43.1%の割合となりますが、箕面市では、男性が53.6%、女性が46.4%となっています。
箕面市の女性のドライバーの割合は府内平均より3ポイント以上も多いことになり、免許人口の割合が府内平均より高い要因の一つとなっています。
自動車等の保有台数
大阪府内には、平成29年時点で乗用車、貨物自動車から原動機付き自転車まで、エンジン・モーターが付いた車両が約450万台登録されています。これを人口で割ると51.0%と、府民一人当たりの所有率は0.5台となります。箕面市では、75,789台の車両が登録されており、所有率は55.4%で府内平均より4.4ポイントも高くなっています。
また、全車両のうち乗用車(軽自動車を除く)が占める割合は、府内平均が44.3%で、箕面市は51.7%と、7.4ポイントも乗用車の割合が高くなっています。
ざっと調べた範囲で、大阪府内で特にマイカーの所有率が高いのは、箕面市、豊中市、吹田市で、いずれも全車両に対する乗用車の割合が50%を超えています。他市は概ね40%台、いくつかの市は30%台となっています。
交通事故の割合
交通事故が多い大阪府内で、さらに免許人口も多く、マイカーも多い箕面市内の交通事故の割合は府内と比較してどうなのか、ということを考えてみましたが、市内を走行する車両は箕面市民より、むしろ他市や他府県の車両が大半を占め、さらに国道や府道など幹線道路はその割合が顕著です。
しかし、自動車と歩行者、自動車と自転車などの交通事故被害者の大半は市民です。そこでこれらの事故件数を人口で割ってみたのが次の数字です。
〈平成29年の歩行者が関係する交通事故〉
大阪府内 3,163件 人口による事故割合0.036% 1万人当たり約3.6人
箕面市 39件 人口による事故割合0.029% 1万人当たり約2.9人
〈平成29年の自転車が関係する交通事故〉
大阪府内 11,089件 人口による事故割合 0.13% 1万人当たり約13人
箕面市 103件 人口による事故割合 0.08% 1万人当たり約8人
交通事故の減少をめざして
〈箕面市内の交通事故発生状況〉
26年 27年 28年 29年
総件数 660件 497件 488件 372件
死傷者数 803人 595人 590人 443人
市内の交通事故件数は減少傾向にあるものの、悲惨な交通事故の被害者、そして加害者を生まないために、交通事故統計やいろいろな情報を利用し、交通安全にかかるソフト対策、ハード対策を進めていきます。
前回のブログで紹介したスケアード・ストレート教育技法による自転車安全教室も、プロのスタントマンが交通事故をリアルに再現し、事故の「怖さ」を体感し、交通ルールを守る大切さや無謀運転の危険性を学ぶもので、非常に有効な啓発方法とされています。
是非この機会に、一度見学してください。
・実 施 日 平成30年11月30日金曜日
・場所・時間 箕面市立第四中学校(運動場)10時50分~11時40分
箕面市立第三中学校(運動場)14時35分~15時25分
・申し込み 事前の申し込みは不要です。(無料)
当日、運動場に設ける受付にお越しください。
・主な内容 詳しくは、前回のブログをご覧ください
○乗用車と死角に入った自転車との衝突事故など