こんにちは。健康福祉部の大橋です。
ここ最近、めっきりと秋めき、紅葉が楽しみな季節になりました。
箕面大滝は紅葉の名所として知られ、毎年多くのかたが訪れますが、昨年10月の台風21号で崖崩れが発生したため、箕面滝道が通行止めとなり、昨年は紅葉をめでることができませんでした。
今年も台風の襲来で倒木が発生し、滝道の復旧工事が遅れるのではないかと心配しましたが、今日から通行可能となり、ホッとしました。
今年は、昨年の分まで箕面大滝と紅葉を楽しみたいと思います。
なお、滝道の復旧を記念して、数多くのイベントが企画されています。詳しくは、小山地域創造部長や斉藤会計管理者のブログをご覧ください。
皆さまも、ご家族そろって、秋を満喫しにお越しください。お待ちしております。
さて、今回は「民生委員・児童委員」さんの活動をご紹介します。
このブログで何度かその活動をご紹介していますが、一人でも多くのかたに「民生委員・児童委員」を知っていただきたく、あらためてご紹介させていただきます。
民生委員制度の歴史は古く、1917年(大正6年)に遡ります。
その起源は、岡山県で誕生した「済世顧問制度」を始まりとし、翌1918年(大正7年)には地元大阪府で「方面委員制度」が発足。1928年(昭和3年)年には方面委員制度が全国に普及し、1946年(昭和21年)に民生委員令の公布により名称が現在の「民生委員」となりました。
民生委員は、制度発足以後、一貫して生活困窮者の支援を中心に取り組み、地域の福祉増進のために常に重要な役割を果たしてこられました。
近年は、少子・超高齢社会の到来、地域のつながりの希薄化、日常の生活課題の多様化などを受け、その活動範囲は広く、高齢者・障がい者・子育て世帯の訪問や見守り、住民からの生活相談や支援をはじめ、行政や社会福祉協議会、学校等と連携・協力した活動など地域の福祉力を高めるための取り組みなども進めおられます。
箕面市には、現在168人の民生委員・児童委員がおられます。
その組織は、山内 照和会長のもと民生委員児童委員協議会が組織され、小学校区を単位に地区委員長さんがおられ、各地区に9人から17人の民生委員さんと1人の主任児童委員さんがおられます。
各地区の民生委員さんは、担当する区域が決められており、それぞれ担当区域内の見守りや相談の受付など活動を行っておられます。
(皆さまの担当民生委員さんが分からない場合は、健康福祉政策室072-727-9513までお問い合わせください。)
昨年度1年間の民生委員・児童委員の活動状況ですが、相談・支援活動では、分野別にみると高齢者に関することの相談・支援が約60%を占め、子育てに関することが約25%となっています。
また、相談・支援の内容を見ると、子ども・子育てに関することが571件、日常的な支援が550件、生活環境や家族に関することが294件、在宅福祉や介護保険などに関することが234件などとなっています。
民生委員・児童委員の皆さまは、子どもから高齢者まですべての市民の皆様を対象に、ご相談を受け、その支援や解決に向けた取組を行い、生活に何らかの困難や課題を抱え困っておられるかたがたの生活全般を見守り、支えておられます。
また、相談・支援活動以外にも地域福祉活動や各地域で開催される行事への参加など地域の福祉力を高めるための取り組みなども行っておられます。
こうした市民の皆様からのご相談の受付や支援、地域の福祉力の向上などの活動を行うにあたっては、事例研修や人権研修を実施され研鑽にも努めておられます。
先月の30日には、岡山県瀬戸内市にあるハンセン病の療養所である「国立療養所長島愛生園」での管外研修が実施され、私と教育委員会の木村担当部長も参加させていただきました。
長島愛生園では、ハンセン病患者の強制隔離の歴史と今なお残る偏見と差別の実態について学びました。
特に、長島愛生園の元ハンセン病患者のかたからのお話をお伺いし、そのかたが「『無知識と無理解』が差別と偏見を生む。ハンセン病患者だけでなく、エイズなどの病気や身体障害に対する差別と偏見を今も生んでいる。まずは、しっかりと知り、理解することが大切だ」と言った趣旨のことをお話しされていたことが、非常に心の残っています。
長島愛生園での研修の後、グループワークが開催され、各委員からの活動報告や困難事例に対する対応方法などの意見交換が行われ、日頃の活動の振り返りとこれからの取り組みに向けた意気込みなどの話し合いがされました。
民生委員・児童委員の皆様の前向きな姿勢に頭の下がる思いです。あらためて日ごろの活動に感謝します。
皆さんも、地域の民生委員・児童委員さんとお目にかかった際には、気軽にお声掛けいただき、何かお困りのことがあればご相談いただければと思います。