こんにちは、上下水道企業管理者の埋橋です。
千葉市民部長のブログのタイトルが「水道水は飲めますか?」という問いで、ちょっとびっくりしました。へぇ〜、そんなふうに思われていることもあるんだというのが第一の印象でした。
水道事業者のわれわれにとっては、飲める水道水は自明の大前提のことで、「まずい、おいしくない」という評判はありえても、「飲めるか?」というストレートな疑問が出てくるはずもないとちょっとタカをくくっていたのかもしれません。
もちろん千葉部長も答えていましたように、「おいしく飲めます」。
【安全な水道水−24時間365日常時水質を監視】
安全な水道水とするため、水質基準50項目をはじめ毒性評価がまだ定まらない項目も含め適正な水質検査を実施し、浄水場だけでなく、末端の給水ポイントでも常時監視を続けています。
〔箕面浄水場にある中央監視室です〕
〔水質検査の様子〕
箕面浄水場は「膜ろ過」による浄水処理システムを採用しています。
「膜ろ過」とは、横に非常に小さい孔(あな)のあいたストローのような繊維を何本も重ね、重ねた繊維の束に原水を通過させて不純物質を取り除くろ過システムです。
膜の孔(あな)の孔径は6ナノメートル(10億分の6m)で、塩素消毒で死滅しないクリプトスポリジウムという病原性原虫(大きさは約1000分の5ミリメートル)をはじめ、分子レベルまでの細菌類や濁り成分が除去されるのです。
この技術は日本が世界に誇るトップクラスの技術です。
〔膜ろ過装置です〕
〔クリーム色の筒の中はこのようになっています〕
【おいしい水道水】
わたしが企業管理者になる数年前、わが家でも浄水器を購入しようとして、水道水と市販のミネラルウォーターの飲み比べを真剣にしました。
飲み比べの結果は、水道水はミネラルウォーターと同等以上でした。
かつては気になったカビ臭さは、今ではまったく臭いません。今でも浄水器も使っていませんし、災害備蓄水は別としてミネラルウォーターもほとんど買っていません、蛇口からの水道水をそのまま飲んでいます。
水道水がおいしくなったのは、14年前から始められた「高度浄水処理」のおかげです。
通常の浄水処理過程に加えて、微生物を利用した生物処理、オゾンの強い酸化力によりカビ臭などの有機物質を酸化・分解する処理、そしてさらに粒状活性炭に有機物質を付着させ取り除く処理をおこなっています。
〔市販のミネラルウォーターとの比較〕
【熱中症予防に、こまめに「水分補給」を】
今年も節電となりますので、これまで以上にこまめに水分補給をしましょう。
○熱中症は、適切な予防をすれば防ぐことができます。
○のどの渇きを感じなくても、こまめな水分補給を
○日常生活を送る上では、塩分補給は普段の食事だけで十分
・熱中症対策には水と共に塩分補給が大事だと報道されています。
・汗をかくと水分と一緒に塩分も失われるからですが、ただし、これは屋外の運動などで大量の汗をかいた場合のことです。
・日常生活では、よほどのことがない限り大量の汗をかくことはないため、水分の補給だけで十分ということです。
○ミネラルウォーターと遜色のない水道水をちょっと冷やしてお飲みください。
箕面市では、6月1日から8月12日まで「あなたの1票が未来の箕面を築きます 8月12日は市長・市議会議員 選挙」統一キャンペーンを実施中です。