箕面市立病院事務局長の宇治野清隆です。今回は、節電と緊急停電に対する箕面市立病院の取り組み状況についてお話をします。
− 問 −
関西電力管内においては、大飯原子力発電所の3号機が7月2日から、4号機も併せてフル稼働できるのは7月下旬の予定です。この夏は他の電力会社から援助を受けても昨年より厳しい電力供給の状況です。
市立病院は二次救急受入医療機関のため、計画停電の対象から除外されていますが、もし発電所で何らかの重大なトラブルが発生したときや、電力需要が予想以上に高くなった場合は、一瞬にして緊急停電になる可能性もゼロではありません。
緊急停電は予期しない状況で起こるため、計画停電除外施設でも停電が発生する可能性があると思われます。
電気エネルギーは病院の命綱です。電灯や事務機器だけでなく人工呼吸器や透析器、診断や検査機器、手術室、ICU、など、患者さんの生命に直接関わる機器や医療設備のエネルギーとなっています。
まず節電については、7月2日から電灯の間引き、病棟や診療部門以外の空調の節電設定に加え「箕面市立病院節電アクションプラン」に基づいた節電を開始しています。これは平成22年度の市立病院の電力消費量を基準として5パーセント以上の節電量を目標としています。
この節電は、来院者に対する節電のお願いとコンピュータやネットワークの省エネ、給湯器や便座暖房の温度調整、エレベータ利用を控え、患者さんが不在の外来待合い部分などの照明の減灯を行います。
検査や診察、手術などに影響はありませんので、通常の病院業務を行うことができます。
次に、関西電力管内の電力使用率が97パーセントを超えると予想された段階で、関西電力から緊急メールが自治体等に送信されます。その段階から緊急節電を行います。
これは節電に加え、共用部の照明などを消灯し、管理部門の空調・換気を停止します。また、病院本館とリハビリ棟のエレベータを各1基停止します。このため外来患者さんの待合いやエレベータ利用にご不便をおかけすることになります。
(自家発電装置)
万が一、緊急停電が発生した場合は、病院内の自家発電装置が数十秒後に起動し、手術室やICUなどの非常用回路に電力を供給します。
しかし、空調や照明は3分の1程度しか運転できません。その時点の電力使用量に余裕があれば、10分程度で順次一般回路にも電力を供給し始めます。
自家発電装置は2台有り、1台を稼働すれば通常の約40パーセントの電力を供給し、2台同時に稼働すれば、通常の約80パーセントの電力を確保することができます。
燃料タンクが満タン時で自家発電装置を1台ずつ稼働すれば27時間、2台同時運転では、12時間程度の運転が可能です。なお、今回は、地震災害とは異なり燃料の供給が可能なため、連続運転が可能と考えられます。
(無停電電源装置)
一瞬でも停電すると生命に係わる人工呼吸器などは、病院内の無停電電源(バッテリー)装置に接続されており、緊急停電の場合でも途切れなく電力が供給されます。
なお、生命維持に係る機器は、機器本体にも内蔵バッテリーが搭載されているため、二重のバックアップ体制が取られています。
備えは行っていますが、病院の電気エネルギーが全て失われる緊急停電という事態を避けるためには、職員は元より皆さまの節電が必要です。皆さまのご協力をお願いします。
地震という巨大な自然のエネルギーで、原子力発電所がダメージを受け、原子力発電という人工的な電力供給に不安を感じました。将来を見据え、如何に安全に電力を確保し、どのような使い方をするかが問われる時だと思います。
− 癒 −
1年は、早いものですネ!
昨年の開院30周年記念コンサートから約1年が経った7月2日(月曜日)に恒例の「たなばたコンサート」を開催しました。
今回は、「ブルーローズ」というマンドリンアンサンブルのかたがたにリハビリ棟1階のエレベータホールで演奏をして頂きました。
バンド名の「ブルーローズ」とは、「幸せをもたらす花」と言われ、音楽を通して幸せな気分に浸って欲しいという思いから付けられたそうです。
女性3名と男性1名の4名のグループで、日頃はデイサービスセンターや老人ホームの慰問演奏など幅広い活動をされています。
今回も多くの入院患者さんやそのご家族、外来患者さんなど、病院職員を含め約100人のかたに参加して頂き、約1時間の演奏を楽しみました。
曲名も「川の流れのように」や民謡「木曽節」に基づく小狂想曲の演奏などを聞かせて頂き、また「青い山脈」や「知床旅情」など、なじみのある曲を参加者みんなで合唱しました。
これまでの院内コンサートでは、ウクレレやアイリッシュハープの演奏はありましたが、マンドリンアンサンブルは初めてです。
入院患者さんやそのご家族にとっては、入院生活という環境の中で、ゆったりとした、心和む時間を過ごして頂きました。
次回の院内コンサートは、クリスマスの時期です。開催日程はブログでもご案内しますので、是非ご参加ください。
− 催 −
今年度2回目となる「市民医療講座」のご紹介をします。
入場無料、事前の申し込みも不要です。是非お気軽にお越しください。
開催日時 7月21日(土曜日)14時から16時
開催場所 みのおサンプラザ1号館8階(箕面市箕面6−3−1)
箕面文化・交流センター「大会議室」
講 座 「白内障について」
講 師 市立病院 眼科主任部長 西 泰雄 医師
医 長 浅川 恵美 医師
医 長 金山 慎太郎 医師
箕面市では、6月1日から8月12日まで「あなたの1票が未来の箕面を築きます 8月12日は市長・市議会議員 選挙」統一キャンペーンを実施中です。