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Channel: 部長ブログ@箕面市役所
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台風に負けないぞ!! 箕面公園

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皆さま、こんにちは。地域創造部長の小野啓輔です。

「天災は忘れた頃にやってくる」

物理学者 寺田寅彦さんの名言とされています。

これを教えてくれたのは、
高校生時代の化学の先生でした。

この先生、いつも背筋をピンと伸ばして、
雨の日でも駅のホームでは必ず一番端に立つ、
見るからに「変わり者」のたたずまいです。

その先生が、ある日、試験に出したのが、次のような問題です。

Q 次のグラフを見て、注目すべき点に矢印を付けよ。

この試験問題は、何が正解なのか?

例えば、開始点、グラフが平行になっている点、グラフが変化する点、
比例部分、再変化点、終点などが答えとして考えられますが、
生徒たちの間では、
矢印を多く付けたほうが採点が高いとか、
ピンポイントで付けたほうが正解だとか、
縦軸、横軸、メモリなども、注目すべき点だとか、
表題の無いところが答えだとか、
様々な憶測が飛び交いましたが、
結局、先生は正解を教えてはくれませんでした。
そのことが逆に、今でも覚えている原因かもしれませんし、
今でも私の中で、例えば資料を見るとき、
全体の中でポイントは何かをつかむ視点にもなっています。

もう一人、高校時代で思い出すのが、数学の先生。
ユーモアあふれる授業は、生徒に人気で、
結局、高校近くの予備校に引き抜かれて「平行移動」されました。
その先生が、最後の授業で黒板に書かれたのが

「n 転び、(n+1)起き」

これから何度も挫折し、七回でも八回でも転ぶであろう生徒に残した
暖かい言葉でした。

ということで、
今日は、台風という天災の被害に遭い、
復興に向けて懸命に起き上がろうとしている
箕面の滝道がテーマです。


●箕面大滝への経路(アクセス)について

箕面の滝道の台風被害については、
これまでも、何度かお伝えしてきました。

例えば、こちら や こちら

台風被害による滝道自体の一部通行止めは、まだ続いていますが、
今年2月から、滝道対岸のハイキング道が開通し、
阪急箕面駅から箕面大滝まで、歩いて行き帰りすることが
出来るようになりました。

箕面市では、箕面公園へご来園の皆さまに向けて、
滝道の通行について、次のような情報を発信しています。


現在、滝道の一部区間では昨秋の台風被害にかかる復旧工事が
行われています。
箕面駅から箕面大滝へは、一部区間でハイキング道を通りますので、
足下に十分ご注意ください。

*滝道では、復旧工事を行っているため、一部区間でハイキング道への
   迂回をお願いしています。

*復旧工事は少なくとも今年の紅葉シーズンまでには終わります。

【通行のご案内】

  1.「公園入口(一の橋)」から「修業の古場(しげのこば)」までは、
     舗装された滝道を歩いていけます。
    (復旧工事資器材の搬出入等により、一時的に「一の橋」から
        「修業の古場」についても、通行止めを実施することがあります。)

   2.滝道を、修業の古場手前で右へ分岐し、滝道対岸の
    ハイキング道を、姫岩~中千本~戻岩橋まで経由して、
    再び「戻岩橋」付近で滝道に合流します。(約750m)

   3.「戻岩橋」から「箕面大滝」までは、舗装された滝道を
    歩きます。

ご注意ください!(必ずお読みください)

*復旧工事の状況により、通行可能部分が変更になる場合もあります。
   必ず、最新情報をご確認ください。
*迂回路となっているハイキング道は、未舗装で急な階段や
   アップダウンがあります。
*ベビーカーや車いすは通行できません。
*ヒールのある靴は危険です。ハイキングに適した服装・靴での散策を
   おすすめします。

【自動車での箕面大滝へのアクセスについて】

箕面大滝へは、自動車・タクシーで「大日駐車場(箕面ドライブウェイ中)」を
ご利用のうえ、駐車場から歩いて行くことができます。
          大日駐車場のご案内( 外部サイトへリンク )

 <お問い合わせ>
 滝道の復旧工事について
     大阪府池田土木事務所工事関連ページ( 外部サイトへリンク )
 箕面公園について
     箕面公園管理事務所(外部サイトへリンク)
 観光一般について
     箕面 交通・観光案内所 TEL 072-723-1885
 関連リンク
    箕面公園へご来園予定のみなさまへ(滝道の通行について)

なお、2月から復旧したこのハイキング道については、
箕面市の会計管理者が、部長ブログ「滝道から箕面大滝へ」
詳しくリポートしていますので、ぜひご覧ください。


●滝道復旧工事の状況

滝道を含む府営箕面公園を管理しているのは、
大阪府池田土木事務所です。
昨年10月の台風21号による主な被災箇所11カ所のうち、
これまで、「昆虫館裏」「中千本」「大門橋北」など
9カ所の復旧作業が進みました。

 


例えば、「中千本」では、多数の倒木と土砂崩れで、
ハイキング道の園路や柵も大きく壊れていましたが、
盛土部分の造成、壊れた柵を撤去し、改めて基礎を設置し柵を設置するなど
復旧工事が完了しました。
このおかげで、対岸のハイキング道が再び通行できるようになりました。

【中千本付近の復旧工事中の様子】(平成29年11月頃 池田土木事務所提供)



【中千本付近の復旧工事 完成後】(平成30年2月)

残る難関「石子詰」「天狗鼻」の2カ所については、
被害が非常に大きく、引き続き、懸命な復旧作業が続いています。

特に「石子詰」は、広範な土砂崩れに対応し、
「ユニットネット工法」による法面保護等の本復旧工事が進められています。
これは、法面にネットを張り、杭を打ち込み、土砂の崩落を防ぐものです。

【石子詰付近の土砂崩れの様子】(平成29年11月頃 池田土木事務所提供)

この写真で、下に見えているのが「滝道」です。
その山側に土砂崩れの被害が生々しく写っており、
工事必要範囲の広さがわかります。

ここの斜面全体にネットを張り、約500本の鋼鉄の杭を打ち込むことで、
今後の土砂崩れを防止するという工事です。

現場は、かなり急峻で、重機で作業することも難しく、
進入路も1本しかなく、幅員も狭く、資材置き場の確保も困難です。
さらに、急斜面での人力による作業が中心で、
斜面の上部と下部での同時作業が不可能なため、
施工効率がとても悪く、非常に時間を要する工事となります。

【「ユニットネット工法」のイメージ】(池田土木事務所提供)

  


大阪府池田土木事務所では、この厳しい現場条件の中、
できるだけ工期を短縮するため、
被災後すぐに、災害査定により補正予算を確保して工事に着手、
さらに、人力で作業するチームを最大2パーティーにするとともに、
急峻な現場にモノレールを架設し資材の運搬を効率化、
土曜日も極力、現場内で出来る作業を実施するなど、
工夫・努力を重ねています。

現時点では、遅くとも「今年の紅葉シーズン」である
10月末までには工事を完成し、
滝道の完全復旧をめざす目標で工程が組まれており、
さらに今後、現地での施工スピードを確認のうえ、
あらためて時期について精査していくとのことです。

箕面市としては、観光・商業への影響を低減するため、
滝道の全面復旧について、
さらなる前倒しの可能性を探り、
池田土木事務所と協議を継続していきます。

また、ネガティブな情報だけがクローズアップされたり
間違った風評被害が広がったりしないよう、
ポジティブで前向きな情報の発信を基本姿勢とし、
散策可能な滝道エリアや周辺の名所や名店の魅力、楽しめるイベントなどを、
ポスターやチラシ、ホームページ、SNS、案内看板、FM放送、
雑誌やマスコミ等で、さらに積極的にPRしていきます。

箕面滝道の沿道のお店は、
台風の災害に負けずに、復興に向けてとても前向きに取り組んでおられます。
どうか皆さま、引き続き応援いただきますよう、
どうぞよろしくお願い申し上げます。

 箕面市では、11月11日(土曜日)から3月31日(土曜日)まで「『振り込め詐欺』に注意!今、箕面市が狙われています!」を統一キャンペーンとして実施しています。不審な電話がかかってきた場合は、家族や周りの人に相談するか、消費生活センターか箕面警察署へ連絡しましょう。


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