箕面市立病院 事務局長の宇治野清隆です。今回は、箕面市立病院の「登録医意見交換会」と、同時に開催された「北摂臨床医療研究会」について報告をします。
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箕面市立病院は、近隣病院や地域の医療機関との連携を密にして、地域全体の医療水準の向上を図る拠点となる地域医療支援病院です。
先週の6月9日(土曜日)の午後から市立病院に登録いただいている箕面市内を始め、豊中市、吹田市、池田市や豊能町地域の先生方46名に参加を頂き意見交換会と研修会を開催しました。
箕面市立病院からは事業管理者、総長、病院長を始め、各診療科の医師や看護局、薬剤部、地域医療室の職員など43名が参加し、総参加者が89名となりました。
黒川病院長の挨拶、参加者の自己紹介の後、骨粗鬆症外来や4月から新に開始した消化器内科、消化器外科などの診療紹介を行い、市立病院と地域の医療機関が如何に連携し、患者さんに少しでも効率的な医療サービスをスムーズに提供できるかという観点での意見交換を行いました。
次に「当院における胆石症、特に急性胆のう炎の治療の現状」と題して、箕面市立病院外科部長の大島医師が治療方針、鏡視下手術の現状や手術内容、治療実績の説明を行い、講演後は地域の先生方からの質問を受け、市立病院への紹介時期等についての質疑応答が行われました。
特別講演では、金沢医科大学の臨床感染症学教授の飯沼先生から「薬剤耐性菌制御のための抗菌薬適正使用」というテーマで、耐性菌の薬剤使用と耐性菌の発生抑制、治療効果などについて講演をいただきました。
薬剤が効かない耐性菌の院内感染は、全国の医療現場での大きな課題です。一つの医療機関だけでは解決できない状況があり、地域の医療機関が協力し、如何に情報を共有するか、改めて地域完結型の医療システムが重要であるかを認識させられた研修会となりました。
現在の医療は、治療する部位毎に専門の医師がいるほど様々な分野で専門分化されています。初期診療も役割を分担しており、最初に症状が出た場合は、近くの診療所で診察を受けていただくようにお願いしています。
より詳しい検査や入院治療が必要な場合は、診療所の医師が箕面市立病院を始め、適切な病院を紹介する仕組みになっています。
近くの診療所が日曜日や祝日、夜間等で休診の場合は、市立病院の救急診療を受診してください。(事前に電話をしてください。)
ただし、救急診療は、あくまでも応急的な治療となり、入院が必要と診断される場合以外は、後日、速やかに近くの診療所、若しくは専門の病院を紹介することになります。
医療の役割分担は進んでいます。ご理解とご協力をお願いします。
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市立病院の開院当時には職員同士や関係機関との交流、懇親を深めるため、山登り、釣り、テニス、ゴルフなど多くのサークル活動が盛んに行われていましたが、時代と共に活動するサークルも少なくなりました。
僕が参加しているサークル名は「みのむし会」というゴルフサークルで、会長が総長、幹事長が病院長、幹事が僕です。今年は6月2日に「第81回 みのむし会」コンペを開催しました。
何と81回目の開催です。資料を見ますと市立病院の開院1年前の開院準備段階の昭和55年に第1回目が開催され、30年以上の歴史のある由緒あるサークルです。
参加人数も古い資料では1回に28人も参加されている時期もありましたが、最近では12人〜20人程度と減少傾向ですが、参加職種は市立病院の医師、看護師、市役所の職員や消防職員、転勤した医師も参加して懇親を深めています。
今回のコンペも日頃の精進で天気も良く、参加者14人で楽しくラウンドができました。その結果、昨年度の研修医(女性)が優勝され、大きな優勝カップを持ち帰られました。一方、ブービーメーカー(最下位)が彼女のご主人(医師)となり、夫婦の極端なランキングに参加者から笑いを誘う結果となりました。
お名前は名誉と不名誉?のため発表はしませんが、楽しい1日を過ごすことができました。参加者の皆さま、お疲れ様でした。
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今年度2回目となる「市民医療講座」のご案内です。
入場無料、事前の申し込みも不要です。是非お気軽にお越しください。
開催日時 7月21日(土曜日)14時〜16時
開催場所 みのおサンプラザ1号館8階(箕面市箕面6−3−1)
箕面文化・交流センター「大会議室」
講 座 「白内障について」
講 師 市立病院 眼科主任部長 西 康雄 医師
医長 浅川 恵美 医師
医長 金山 慎太郎 医師
箕面市では、6月1日から8月12日まで「あなたの1票が未来の箕面を築きます 8月12日は市長・市議会議員 選挙」統一キャンペーンを実施中です。